このブログの目次は、
こちらへ。
ネットで見かける USB充電器 の紹介動画や記事では、Apple純正品より小さい事のアピールや不正確な充電速度の計測ばかりでステマにしか見えないものや広告、特定の機種に偏った紹介、誤った情報や、あまり調査せずに憶測で断定している誤った情報(例えば、両端がType-Cのケーブルだと充電できない等)を伝える様なデマの様な誤解を与えるものばかりです。そこで筆者なりに多数の機種を多角的に
同じ方法で計測し、かつ、実際に各種機器で利用して比較してみました。
■ 結論 メーカー純正品の充電器を利用するのが色々な意味でベスト(大きさには理由が有る)ですが、逆に言うとメーカー純正品は対象機器に特化した作りになっている物が多く、他社製品との組み合わせでは十分に機能を発揮できない事があります(例 NINTENDO SWITCH 純正充電器で他の機器を充電しようとすると 5V 1A 5W になってしまうなど)。
そこで汎用的に使える充電器について、40機種以上(45W以下も含めると100機種以上調査済みですが本記事では対象機器として PC + モバイルディスプレイ での利用を想定して60W以上の機種限定)を計測し実際に利用した結果、全ての場面で最適といえる物はありませんでしたが、各用途別に最適と思われる結果が出たものを下にリスト化しました。端的に言えば小さいものは熱くなり火傷の危険があります。では大きければよいかと言えばそうとは限りません。詳しくは下記にて。
■筆者イチオシの3機種 こちらの記事でも紹介していますが、以下の3機種は筆者が常用
しているものです。つまり、多くの時間をかけて40機種以上を調査
して辿り着いた結果です。
●携行用・出張用
UGREEN CD217 65W (
測定結果)です。
これを予備含め2個持ち歩けば世界中どこへ行ってもやっていける
そんな気持ちになります。
●イヤホン充電やトラベルルータ電源などの雑多な要求には
Century AC72-5N もしくは
BAUTの同じ品 が筆者なりに最後に行き着いた先でした。Type-C ではないので
本来この記事の対象外なのですが、雑多な要求に対する最終回答は
今でもUSB-A(Standard-A)でした。
これ1台で筆者愛用の
17インチモバイルディスプレイ3台 も
余裕ですし、同時に
モバイルルータや
イヤホン充電しても余裕です。
●据置き・業務用
Satechi ST-TC108WM (
測定結果)
ActivePFC を搭載していて力率0.96ですが注意点として待機電力
が1.4W常時発生し無負荷でも生暖かくなります。
USB-A は片側のみ利用する形にしてください。両方使うとリセット
される事が有りますので筆者は片側に蓋をして利用しています。
その他は汎用品としては特に支障なく使えると思います。
■ 熱問題 こちらで発熱について分析しています。
■ランキング 出力 サイズ 重量 ポート数 充電機能 電圧補償/負荷応答 リプルノイズ 力率 発熱 変換効率 待機電力 ※ 加速劣化試験は実施していませんので、長期間利用した場合の耐久性
に付いては除外して比較しています。将来的にGaN世代からGa2O3世代
に移行した際に可能な範囲で実施してみたいと思っています。
※ 寒冷地や高温多湿環境は想定していません。室内の適温環境を想定
しています。
■ 各機種の計測結果 Apple 61W USB-C PowerAdapter
製品HP 測定結果 1C
Apple 96W USB-C PowerAdapter
製品HP 測定結果 1C AcrivePFC
Apple 140W USB-C PowerAdapter
製品HP 再計測中 1C AcrivePFC
ADTEC APD-V140AC2-wC24 140W
製品HP 測定結果 2C1A AcrivePFC
Anker Nano II 65W
製品HP 測定結果 1C PPS3.25A
AOHI Magcube GaN+ 65W
企業HP 測定結果 1C PPS3A
AUKEY Omnia PA-B2 61W
製品HP 測定結果 1C 世界最軽量(60W)
AUKEY Omnia PA-B4 65W
製品HP 測定結果 2C
AUKEY Omnia PA-B6S 90W
製品HP 測定結果 2C1A PPS5A
AUKEY Omnia PA-B5 100W
製品HP 測定結果 1C
CENTURY AC65PD 65W
製品HP 測定結果 1C1A
CIO 65W G65W1C
企業HP 測定結果 1C PPS11V4.05A 世界最小(65W)
CIO 65W LilNob Share
製品HP 測定結果 3C1A PPS5A
CIO 100W G100W3C1A
製品HP 測定結果 3C1A PPS5A
Delta 60W Innergie 60C Pro Fold
製品HP 測定結果 1C 世界最小(60W)
ELECOM 65W ACDC-PD0465BK
製品HP 測定結果 1C

ELECOM 65W ACDC-PD1165BK
製品HP 測定結果 1C

Freedy 90W EA1707
製品HP 測定結果 2C2A

AcrivePFC
GaN PD Charger 245W A2017
輸入元 測定結果 2C2A
PPS5A AcrivePFC PSE無し Hangzhou Shangqian 65W A1901-04 製品HP無し
測定結果 2C1A PPS5A
Helpers Lab 105W(80W) H0615 製品HP無し
測定結果 ※
PSE無し HYPER JUICE 100W HJ-GAN100
製品HP 測定結果 2C2A
j5create 65W JUP1365
製品HP 測定結果 1C
j5create 100W JUP44100
製品HP 測定結果 2C2A PPS5A AcrivePFC
Less is More 65W PD-056
企業HP 測定結果 1C1A PPS11V4.05A
RAVPower 61W RP-PC112
製品HP 測定結果 1C
RAVPower 65W RP-PC133
製品HP 測定結果 1C1A
RAVPower 65W RP-PC136
製品HP 測定結果 2C2A
RAVPower 65W RP-PC145
製品HP 測定結果 2C PPS21V3.25A
RAVPower 90W RP-PC128
製品HP 測定結果 2C
Satechi 108W ST-TC108WM
製品HP 測定結果 2C2A PPS11V4.05A AcrivePFC
Tama's FAP135UCK 65W
製品HP 測定結果 1C1A PPS3.25A
TECLAST 65W PQ656C-JP
製品HP 測定結果 1C1A PPS5A
ThunderGo 130W
クラウドファンディング 測定結果 3C1A PPS5A AcrivePFC
PSE無し ThunderGo 200W
クラウドファンディング 測定結果 3C1A PPS5A AcrivePFC
PSE無し TUNEWARE 66W TUN-IP-200109
製品HP 測定結果 2C1A PPS11V4A
TUNEWEAR 100W TUN-IP-200107
製品HP 測定結果 2C2A
UGREEN 65W CD217
製品HP 測定結果 1C PPS3A
UGREEN 65W CD216
製品HP 測定結果 2C PPS3A
UGREEN 65W CD224
製品HP 測定結果 3C1A PPS3A
UGREEN 100W CD254
企業HP 測定結果 2C PPS5A AcrivePFC
UGREEN 100W CD226
製品HP 測定結果 3C1A PPS3A
下表の赤字は某熱帯雨林サイトに実際より小さく虚偽の記載が成されている物で、小型軽量品の約半数が嘘偽りの記載という事になります(逆に、これらより大きい物は、いまのところ虚偽記載が見当たらない)。サイト自体が中華品質ですね。。。と掲載したところ、全てではないですがサイト上の記載が修正されていました。

傾向としてApple純正品より小型・軽量の物はApple純正品より高温に(熱く)なり、概ね体積×重量に反比例して下のグラフの様になります。(エネルギー密度が高くなるので当然と言えば当然)と書いていましたが Satechi ST-TC108WM 108W の結果が大きく枠外にはみ出したので基準が変わってしまいました。。。
※安全性の観点から数秒で火傷の恐れがある65℃のところに赤線を入れています。

上のプロットは縦軸が表面温度、横軸が重量×体積です。変換効率は90±5%でしたので大差ないのですが加味すると更に明瞭に反比例するのではないかと思います。あとは熱伝導率(素材と構造)ですね。
青色の反比例曲線の式は Y(温度) = 160 ÷ Ⅹ(重量×体積÷1000)+ 50 です。この曲線の左下にある物は変換効率が通常より高く内部構造が排熱に適していると考える事ができると思います。(例えば
AOHI Magcube GaN+ 65Wは金属製のヒートシンクが表面露出していて冷却効率を高めていると言えます)
逆に上の反比例曲線から右上に離れてゆくと変換効率が悪く内部構造が排熱に適していない事になります。
上のグラフから判る事は、60W以上の製品を GaN 技術で RAVPower RP-PC133 や UGREEN 65W CD217 よりも小さく軽く作ろうとすると熱的に極端に厳しくなる事で、このサイズ感を超えて小さくしつつ熱問題を解決できるのは Ga2O3 の登場を待たねばなりません。同様に
90WのプロットもしてみましたがApple製品が無難で妥当な設計になっている事がハッキリと判ると思います。
充電速度の計測は性能を直感的に伝えやすい反面、開始時点のバッテリーセルの状態(セル温度や充電残量)で結果が大きく(全く)異なりますので、今回は除外しています。ステマや広告では、意図的に宣伝対象に有利になる条件で(バッテリの状態や個体差を利用して)計測しているものが多いので騙されない様に御注意ください。
40機種以上の充電器を12の基準で比較しています。
■ OEM元 VINA International Holdings LTD. CIO / Freedy / Less is More / ハヤブサプラス など多くのUSBチャージャ
のOEM元ではないか?と思われる深センの企業です。
■ 測定・比較基準 測定環境: 電源 商用 100V AC Input
室温 22℃ ±2℃ 無風
湿度 調整なし
気圧 調整なし
測定機材: Belkin Thunderbolt 3 50cm 100W対応ケーブル
→ VBUS-GND往復抵抗:測定値100~110mΩ、電圧降下からの逆算 95mΩ
AVHzY CT-3 + 一体型電子負荷 SM-LD-00
POWER-Z KM002C Lite ( PD 3.1 トリガ用 )
中華製180W電子負荷(2時間耐久試験用)
FLIR ONE Gen3 サーモグラフィー(2時間耐久後の温度観察・高温部位特定)
電力計 XD05867 (力率測定用)
オシロスコープ
Hantek 6022BE (コンセント側波形測定用)
電流プローブ CP-05+ AC/DC Current Probe
電圧プローブ P4100 100X High Voltage 2KV Oscilloscope Clip Probe
ランキング: 1) 1ポート出力
主ポートからカタログスペック通りの最大出力が得られるか検証しました。
(全ポートの合計出力ではありません)
多くの機種ではカタログ記載の1割増くらいまで取り出せましたが、ギリギリ
での利用は非推奨です。例えば 65W仕様のELECOM ACDC-PD0465BK
では 80W 以上取り出せましたが、保護回路が働いてシャットダウンします。
また 100W 仕様の場合はケーブルの eMarker を検出してシャットダウン
されてしまう為、実際の限界値を計測できていません。

火傷仕様含むグラフ

2) サイズ
ノギスで実物の 縦/横/奥行 を測定し単純掛け算で体積を求めています。
角が丸くなっていたり凹凸がある物についての正確な体積の計測はしてないです。
数学的に言うと全体を包み外接する最小直方体の体積と表現できると思います。
足が折り畳めないものは足の長さも含んで計測し、足が折り畳めるものは足を
除いたサイズを計測しています(その為、折り畳んだ際に少し突出した足の部分は
上記の数学的表現から除外する必要があります)

火傷仕様含むグラフ

3) 重量
キッチン用の秤で重量を測定しています。
幾度か計測して3回合致した重量を記録しています。

火傷仕様含むグラフ

4) ポート数
出力ポート数です。 Type-C と Type-A の出力ポート数合計です。
青色は他ポート挿抜時にリセットが発生しない機種、
緑色はポート1~ポート2は他ポート挿抜時にリセットが発生しない機種、
橙色はポート1のみ他ポート挿抜時にリセットが発生しない機種です。
赤色は全てのポートでリセットが発生する機種です。

火傷仕様含むグラフ

5) 急速充電機能
AVHzY CT-3 を利用してPDO通りの出力が得られる事を実際に確認。
PD機能無し / PD2.0 / PD3.0 / PD3.0 + QC3.0 / PPS / PD3.1
の6段階に分類しました。PD3.1のみ POWER-Z KM002C Lite を利用
して確認しています PDO 通りの出力が得られなかった機種もありました。

火傷仕様含むグラフ

6) 電圧補償/負荷応答
PD 20V トリガ後に 0A ~ 3A (60W) or 0A ~ 4.5A(90W) にて RampUp
して電圧の変化を観察、加えて、同条件の矩形負荷を与えて電圧の変動
を観察、両試験の電圧変動幅(Vp-p)の大きいほうを結果としました。
最小変動機種 34mVpp
最大変動機種 1.01Vpp

火傷仕様含むグラフ

7) リプル(リップル)ノイズ
20W / 30W / 60W / 90W の負荷を掛けた際のノイズを AVHzY CT-3 にて
測定、振幅を比較。
最小振幅機種 9mVpp
最大振幅機種 418mVpp (負荷に応じて異常発振)

火傷仕様含むグラフ

8) 力率
20W / 30W / 60W / 90W の負荷を掛けた際の力率を測定し平均値で比較
ActivePFC 搭載品は0.95以上、非搭載品は 0.55 ~ 0.6 程度
最低機種 0.53
最高機種 0.99

火傷仕様含むグラフ

9) 出力固定/出力リセット
複数ポートの機種では、他のポートにケーブルを挿抜すると全体がリセット
されるものと、されないものがあり、実測してリセット状況を確認しました。
結果、Type-C PD 複数ポート品でリセットが発生しないのは測定した中で
は Freedy EA1707 90W のみでした。Satechi 108W ST-TC108WM も概ね
リセット無しですが 2つある USB-A で 2A 超えるとリセットされます。
概ね下記の4パターンに分類しました。(当初は異なる分類をしていた)
1:複数接続すると即リセット
2:接続する順番によりリセットが発生
3:各ポートの合計出力が製品仕様を超えるとリセット
4:リセット無し

10) 連続2時間稼働後の表面温度
サーモグラフィーを利用して本体表面の最高温部位の表面温度を測定。
最低温機種 43.8℃
最高温機種 100℃(90W計測中断時の温度)

11) 変換効率
20W / 30W / 60W / 90W の負荷を掛けた際の平均値を下記条件で計測
AVHzY CT-3 で測定した電力 ÷ AC100V側電力計の測定値
最低機種 85.0 % (74.2% @ Kashimura AJ-528)
最高機種 95.5 %

火傷仕様含むグラフ

12) 待機電力
無負荷時の消費電力
最低機種 0.0W
最大機種 1.4W

火傷仕様含むグラフ

60W Delta Innergie 60C Pro Fold
サイズ実測 60mm × 30.4mm × 30.4mm ≒ 55㎠ (恐らく世界最小)
細長く、差し込み面は500円玉より少し大きい程度です。

PSEマークは色が薄くて小さいので見付け辛いですが確かにあります。


筆者が知る中では60W超では世界最小サイズです。
60mm × 30.4mm × 30.4mm ≒ 55㎠ 足の折り畳み可能(足を引き出すのに若干苦労します)。
実測重量は Aukey Omnia PA-B2 の方が僅かに軽いですが、コンセントに挿した場合のフットプリントはDeltaの方が小さいです。
世界最小(2017年時点)を謳う FINsix DART は 70mm × 33mm × 27mm = 62㎠ (カタログ値は50㎠) かつ足が折りたためませんし特殊で長さを選べない専用ケーブルが必要なので、やはり Delta Innergie 60C Pro Fold の方が色々な意味で小さいですし、重さも数gほど Delta の方が軽いです。
PD 2.0 対応、PPSには対応しておらず他の規格にも対応していませんので超急速充電には対応していないですが普通の急速充電には無難に Apple純正品同様に誤動作は発生しづらいと思われます。

高出力で小型の本機はエネルギー密度が高い為に高温に成り易く、高負荷状態が長時間続く用途には向きません。
環境温度22℃の卓上で60W負荷にて2時間連続稼働後に表面温度は90℃くらいまで上昇します。

リプルノイズは、特大です。というか異常発振した CIO G100W3C1A を除けば最大です。付属のケーブルがノイズ対策のフェライトコア付きになっている理由がコレではないかと思うのですが、付属ケーブルを使っても殆ど効果が無いです。

ピーク出力は 71W でした。
電圧補償は無く、出力上昇にしたがい配線抵抗なりの電圧降下が発生しています。

負荷変動による電圧変動は、ケーブルの電圧降下(600mV)より若干少なく良好です。当初、ケーブル電圧降下を300mVとして記載していましたが、本機のみ専用ケーブルにて計測している事を忘れていました。専用ケーブルを利用した理由はフェライトコアを搭載していた為です(しかし、リプルノイズに有意な差はありませんでした)。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどで多数導入して利用する様な用途には向いていません。完全にモバイル用に特化した物と御考え下さい。発熱も高い為、常設には向きません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は・・・異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W CIO G65W1C
サイズ実測 50mm × 40mm × 28mm カタログスペック通りでした。

PSEマークが確認できます。

測定結果

PPS対応ですが、11V 4A と 20V 3A の 2種類あるので接続した機器によってはうまく選択できない可能性がありそうです。逆に機器に合ったものを選択できるインテリジェントな機器なら急速充電が快適になります。

60W負荷での2時間耐久試験は80℃でした。世界最小クラス共通の問題ですが高負荷で長時間は危険です。熱くて持てません、火傷しそうです。

リプルノイズは高めです。

ピーク出力は76.6Wでした。

負荷応答はケーブル抵抗による電圧降下なりで良好です。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時に利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
その他
中の基板と外枠ケースがズレていると思われ、ケーブルを真っ直ぐ挿す事が出来ずコネクタが曲がってしまいます。交換してもらう必要ありですかね、、というか返品しつつ2個買い直しましたが2個とも問題ありませんでした。CIO製品は3機種目ですが、どれも2台購入し、どちらかに問題があり交換対応してもらっています。コンセプトは非常に良いのですが製造品質というか不良率が異常に高いです。全品検査していれば下の写真の様な不良品が出荷されるハズは無い訳で、手元に届いた3機種合計9台のうち4台に不良が有ったので手元の現物で44%の不良率、、、異常ですね。筆者が某国で工場経営していた時の市場不良率は引き継いだ初月が1.7%で3ヵ月後に20 PPM(0.002%)を達成し、以降は10PPM以下を維持しましたが、現地に常駐して真面目に対応してゆけば達成できるはずですので、頑張ってほしいです。というか不良が減れば相対的に原価(材料費)を下げられますし事務対応コストも大幅に削減できるので、不良率低減策は本気でやったほうが良いかと・・・

世界最小クラスの比較です。

左から順に
61㎤ 81g AUKEY Omnia PA-B2 61W(ピーク出力 71.8W) 1C
56㎤ 82g CIO LilNob G65W1C 65W(ピーク出力 76.6W) 1C
55㎤ 83g Delta Innergie 60C Pro Fold 60W(ピーク出力 71W) 1C
※サイズは足の凸を除いた外接する最小直方体の体積ですが、Delta Innergie 60C Pro Fold のみ足を凸無しに折り畳めます。
※重量は筆者所有の調理秤で実測(3回計測合致)しました。mg単位で計測可能な上皿天秤も所有していますが分銅校正してないので長らく利用していません。となりますので、60W クラスでの最小最軽量はどれかといえば結論が出ません。
唯一の差別化ポイントはPPS対応ですね。

65W CENTURY AC65PD
サイズ実測 60mm × 61mm × 30mm カタログスペックより僅かに小さいです。

PSEマークが確認できます。

測定結果


PPSには対応していない様です。

USB-A側はApple仕様の 5V 2.4A 12W のみ対応の様です。

60W負荷での2時間耐久試験は79℃でした。そこそこサイズ感が有る事と、某コンビニ店頭販売品なので無難な仕様なんだろうという期待感や、Centuryブランドなどもあり60℃台を期待していましたが火傷仕様と判り少々残念です。

リプルノイズは高めです。

ピーク出力は76.9Wでした。

負荷応答はケーブル抵抗による電圧降下なりで良好です。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時に利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
Type-A側を先に接続するとリセットされませんが、逆はリセットされます。
その他
手持ちの充電器が壊れたり忘れたりの際の緊急用としてコンビニで買う物であって、常用するモノではない印象でした。
65W Tama's FAP135UCK
箱は紛失してしまいました。近所のコンビニで65W品として衝動買いした記憶が有ります。ファミマかローソンだった気がします。
サイズ実測 53mm × 53mm × 29.7mm でした。

PSEマークが確認できます。

測定結果


PPS対応です。
Type-C

Standard-A

60W負荷での2時間耐久試験は79℃でした。

リプルノイズは低めです。

ピーク出力は77.5Wでした。

負荷応答は、この機種特有というか、ちゃんと応答できてないです。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時に利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
Type-A側を先に接続するとリセットされませんが、逆はリセットされます。
65W AOHI Magcube GaN+
このシリーズの特徴として、足の折畳みが出来ませんので持ち歩く際に同梱物への傷などが気になります。
サイズ実測 41mm × 57.5mm × 36.5mm (足の長さ含む)でした。
ポートの差し込み面がアルミ製と思われるヒートシンクを兼ねた作りになっていて、これも、この機種の特徴です。その為か、重量感があります。金属部品がむき出しなので海外で利用する場合は感電が少し心配になります。

撮影時に足が畳めないので安定しない為、同居人が飲んだお茶の蓋を使って撮影しました。(テーブルタップに挿して撮影すれば良かったなと今更ですが・・・)
PSEマークが確認できます。

測定結果

PPS対応です。

60W負荷での2時間耐久試験は64.3℃でした。見た目は小型ですが温度があまり上昇しないのは、ヒートシンクが露出している構造に起因しているのではないかと思います。

リプルノイズは高めです。

ピーク出力は79.9Wでした。

負荷応答はケーブル抵抗による電圧降下なりで良好です。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時に利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W ELECOM ACDC-PD1165BK
サイズ実測は 64.3mm × 51.5mm × 32mm = 106c㎥ でした。
筆者が知る限り、USB規格認証取得

の充電器としては
世界最小最軽量と思われます。=>J5create 65W JUP1365 の方が小さいです(USB規格認証取得)。
500円玉はサイズ感の参考として乗せています。

PSEマークが確認できます。

測定結果

残念ながらPPSには対応していませんしApple純正品同様に12Vにも対応していません。

60W負荷で2時間経過後の表面温度は63℃でした。

リプルノイズは高めです。

ピーク出力は 75W でした。
若干の電圧補償が有ると思われ、出力上昇にしたがい配線抵抗相当よりは少なめの電圧降下が発生しています。

負荷応答は電圧降下なりで良好です。

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時に利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
TECLAST 65W PQ656C-JP
販売サイトの記載 66mm x 27mm x 39mm << このサイズなら65Wでは世界最小
パッケージの記載 66mm x 29mm x 41mm << 計測した65W品の中では3番目
ノギスで実測結果 66mm x 29mm x 41.2mm << 本当は、このサイズ
実際のサイズは3ポートの「ハヤブサプラス」と同じでした。
USB-A 側は中で斜めになっていて普通にはケーブルを挿せませんでした。かなり強引に握力90Kgの筆者でも思いっきり力を込めないと挿せなかったので普通には無理だと思います。というか挿せません。

PSEマークが確認できますがPSEマーク以外のロゴが少ないのが若干気になります。最小限に抑えて原価コストも最小限を目指したのかもしれません。

計測結果です。

60W 2時間耐久試験後の表面温度はサイズ感以上に高めです。

サイズ感は他社製品と比較して見た目にも若干大きいです。

左上が本品
左下はDelta 60W Innergie 60C Pro Fold
右上はLess is More 65W PD-056
#1

#2

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力は75Wでした。

負荷応答性は、あまり良く無さそうで、負荷を切断すると電圧が揺れている様子が判ります。

力率
ActivePFCは搭載していません。60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
Type-A → Type-C の順で機器を接続するとリセットは発生しませんが、逆順で挿すとリセットされます。リセットされた際に機器によっては急速充電が解除される可能性があります。
Less is More 65W PD-056
サイズ実測 50.9mm × 50.9mm × 28mm 重量 111g でした。

PSEマークが確認できます。
販売サイトやマニュアルには記載が無いのですがPPS対応です。本体記載は PPS 3A ですが実際(PDパケット)は 4.05A です。

計測結果です。


60W 2時間耐久試験では良好な結果が出ました。筆者が計測した中では変換効率が最も高い事とも関係しているはずですが、超小型でありながら発熱はそれほど高くありませんでした。変換効率はケーブル損失分を除いて計算すると全域に渡り95%以上の変換効率です。

サイズ感的に CIO LilNob Share 65W 3C1A (サイズ実測 50.5 × 50.5 × 30) と概ね同じで重量実測も同じでした。



直接の対抗馬は Aukey Omnia PA-B3 / PA-B4 になると思われ、サイズ感がほぼ同じ(本器の方が僅かに小さい)でポート数も同じ、発熱傾向も同じです。有意な差異は Aukey Omnia PA-B3 / PA-B4 が PPS には対応していない事に対して本器はPPS対応している事です。


#1
販売ページや付属マニュアルなどにPPS対応に関する記載が無いのですが下のスクショの通り 11V 4.05A までのPPSに対応しておりGallaxyの超急速充電に対応していると思われます。

#2
Type-A側はQC3.0で12Vまで対応しています。

リプルノイズは大きいです。

ピーク出力は70Wでした。

負荷応答性は良好で、ケーブル抵抗に起因する電圧降下相当以下の変動幅に収まっていますのでApple純正品同等に僅かに電圧保障が行われていると思われます。

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
Type-A → Type-C の順で機器を接続し、Type-C → Type-A の順で取り外すとリセットは発生しませんが、逆順で挿抜するとリセットされます。リセットされた際に機器によっては急速充電が解除される可能性があります。
61W Apple USB-C PowerAdapter
サイズ実測は74mm × 74mm × 30mm = 164c㎥ でした。
見え辛いですがPSEマークは普通に付いています。

基準値としてApple純正品を測定しました。
Apple純正品の他社より優れた点は高効率で低発熱に尽きます。電子機器が高効率で低発熱という事は相対的に高価で耐久性の高い部品が使われている事の証であり、他社製品に比べて長寿命かつ高い信頼性が期待できます。


60Wクラスの機種では高負荷時の表面温度が最も低く安定しています。一定のサイズがある事はエネルギ密度を下げられやすく発熱と放熱がバランスしているのだと思います。

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力は 70W でした。
電圧補償は後述しますが若干ある様です。出力上昇にしたがい配線抵抗より若干少ない電圧降下が発生しています。

負荷応答性は良好です(ケーブル抵抗に起因する電圧降下相当以下)

矩形の3A負荷を加えた際のオシロスコープ画像です。上画像を部分的に拡大したものを下に貼りました。 0A→3A の負荷立ち上がり(左側の赤丸で示した部分)で 約200mV の電圧降下が発生し、逆に3A→0Aの出力遮断で逆向きに電圧上昇が発生していますが、それ以外の電圧変動はなく負荷応答性能は良好と思います。ケーブル抵抗値が100mΩですので、オームの法則を元にケーブルに掛かる電圧を計算すると 3A × 100mΩ = 300mV ですので、計算値より電圧変動が少なく、若干の電圧補償が行われている可能性があります。

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W Anker Nano II
左:45W 右65W
外観、パッケージ、実物、どれもそっくりで遠目には区別付かないです。
65W品のサイズ実測は36mm × 41.5mm × 44mm = 66c㎥ でした。
PSEマークを撮影した写真が行方不明、本体も行方不明、おそらく同居人が何処かに持っていった可能性あり。
小型品の比較です。
左から順に Anker / Aukey / CIO / Delta
サイズ的には 66㎤ / 61㎤ / 56㎤ / 55㎤
重量としては 116g / 81g / 82g / 83g



計測結果

60W負荷を掛け続けて2時間経過後の表面温度です。

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力は 74.8W でした。
電圧補償は後述しますが若干ある様です。出力上昇にしたがい配線抵抗より若干少ない電圧降下が発生しています。

負荷応答性は良好です(ケーブル抵抗に起因する電圧降下相当以下)

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
61W RAVPower RP-PC112
サイズ実測は 50mm × 50mm × 32mm = 78c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。


小型高出力の先駆けとなった本品ですが、Type-C PD 充電器としては既にレガシーに分類されつつある PPS 無しです。規格上は21Vまで決められていますが本品は20.3Vという他の機種には無い特別な設定があります(恐らく電圧降下ぶんの補償を想定したものと思われますが機器側もその程度なら想定しているハズで、若干謎です)、それと PD 3.0 規格では 5V 3A なのですが
5V が規格に満たない 2.4A になっています。

60W負荷で2時間経過後の表面温度は80℃でした。

リプルノイズは若干高めです。

ピーク出力は 68W でした。
電圧補償は無く、出力上昇にしたがい配線抵抗なりの電圧降下が発生しています。

負荷応答は電圧降下なりの可もなく不可もなくといった感じです。立ち上がりの波形が波打っている様に見えるのはオシロスコープもしくはプローブの分解能の問題と思われるものです、余裕があればプロ用機材で正確な測定をしてみたいところですが残念です。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時に利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
61W AUKEY Omnia PA-B2
サイズ実測は 45mm × 45mm × 30mm = 61c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。


60W超では筆者が知る限り最軽量です、サイズは僅かに
Delta Innergie 60C Pro Fold の方が小さいですが形状が異なりますので見た目にはこちらの方が小さく見えるかもしれません。小型化にフォーカスした製品らしく全体的な傾向も Delta Innergie 60C Pro Fold に似ています。

PPSには対応していない様です。

Delta Innergie 60C Pro Fold 同様に小型高出力でエネルギー密度が高いため、高温に成り易いです。下の写真は60W負荷にて2時間連続稼働後に表面温度をサーモグラフで撮影したものです。

リプルノイズは、他の機種に比べて大きめです。

ピーク出力は 71W でした。
電圧補償が有り、出力上昇に伴う電圧変動は極小です(若干過剰に電圧補償されている)。

負荷応答時の振幅は130mVppで、リプルノイズよりも少ない振れ幅かつ、ケーブル抵抗による電圧降下300mVより少ないです。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W AUKEY Omnia PA-B4
サイズ実測は 52mm × 52mm × 30mm = 81c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

計測結果


計測した中では、このサイズ感(概ね 5cm × 5cm × 3cm )での発熱が(Less is More 65W PD-056と同じく)一番少ない機種です。

RAVPower RP-PC133 の方が発熱は少ないですが一回り大きくなりサイズ感が少しだけ異なります。PPSが使えない前提で良ければ、同社 PA-B3 とあわせて持ち運びに最も適した機種と言えるかもしれません。PPSが必要な場合は Less is More 65W PD-056 が良いと思いますが色が白しかないです。

PPSには対応していません。

本機の#2ポートは18W仕様ですが5V出力が規格に満たない 2.4A です。(規格では 5V 3A )

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力は 77W でした。
電圧補償が有り、出力上昇に伴う電圧降下は皆無です。

負荷応答性や電圧補償は優秀で、0A⇔3Aの矩形波負荷に対して殆ど電圧変動が発生していません(発生しても、ほんの一瞬)

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
#2ポート → #1ポートの順で接続し、逆順で取り外す場合はリセットされませんが、#1を先に接続して後に#2を接続するとリセットされます。リセットされた際に接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります。
65W ELECOM ACDC-PD0465BK
サイズ実測は 82mm × 74mm × 31mm = 188c㎥ でした

PSEマークが確認できます。


筆者にとっては Type-C PD を意識して購入した最初の電源です。PC用として予備知識なく店頭で急いで購入したもので、Apple純正品よりも大きくて重たく、かつ発熱も高い為、他人にお勧めはしませんがシリコン半導体のPD 3.0充電器という希少価値?があり、サンプルとして保管しています。

60W負荷による2時間耐久試験での発熱は平均値より低温で良好です。

リプルノイズは小さめで良好と言えると思います。

ピーク出力は 80W でした。
電圧補償は無く、出力上昇にしたがい配線抵抗なりの電圧降下が発生しています。

負荷応答性は若干悪く、特に負荷を急激に遮断した直後に電圧が暴れている様子が判りますが、問題になる程度ではないと思われます。

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W Hangzhou Shangqian A1901-04
サイズ実測 55mm × 56mm × 32mm = 99c㎥ でした。

怪しい雰囲気の製品ですが一応、PSEマークは付いていました。


#2とType-Aは同時利用できない#2とType-Aを同時利用するには 5V 500mA から開始して 5V 2.4A 12W まで電流を少しづつ上げてゆくと両方 12W で利用する事が出来ました。

安くて高性能ですが、バグっぽい動作をしますし、発熱が凄く、本体が華奢で壊れそうな雰囲気があり中華品質の印象です。
例えば、PPSでトリガ後に負荷を掛けずに電圧を上げてゆくと5.3V手前で強制リセットされPPSが利用できなくなります。一定以上の負荷を掛けた状態なら11Vまで昇げる事が出来ますがコントローラのプログラムにいくつかのバグが有ると思われ、社名が販売サイトやパッケージに記載が無く怪しさを助長してくれます。本体には Hangzhou Shangqian Ecommerce の刻印がありましたので OMKUY というブランドを展開する商社(個人商店?)が日本市場に展開していると思われ他国には別のブランドで販売されています。PSEマークは箱には記載が無いのですが本体には印刷されています(しかし本当にPSEマークを取得したのか調べる術がなく更に怪しさを倍増させます)。
怪しさ抜群ですし発熱も凄いので実用はお勧めはできませんが主要チップは高価な物(例えば Navitas NV6125 )が使われていますので分解して楽しむ様な用途に向いていると思います(華奢で分解し易い作りです)。

Type-AポートはQC3.0に対応していますのでスペック上では万能と言えます。

60W負荷2時間連続で80℃を超えました(同サイズの RAVPower RP-PC133 は同条件で62.8℃です)。

リプルノイズは極小で、バグさえ無ければとても優秀です。

ピーク出力は 78W でした。
電圧補償が有り、出力上昇に伴う電圧降下は皆無です。が、この様にピーク出力を超えて負荷を上げた場合でも出力が完全にはカットされず波打ちながらリークしている様子が判ります。他の機種であれば完全に出力カットされますが、こういった部分でも品質の差が出ています。

負荷応答性は完璧です、バグさえ無ければ・・・

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

本機の場合は単に製造単価を下げる為に搭載していないだけだと思われます。
力率が低い為、、、というか品質に問題があり工場やオフィスなどでの利用はお勧め出来ません。
出力リセット
本品はPPSがバグっている為、機器との相性で簡単にリセットすると思われ実用的では無い印象です。
65W RAVPower RP-PC136
サイズ実測 75mm × 40.5mm × 40.5mm = 123㎤ です。

PSEマークが確認できます。

計測結果グラフ


参考までに60Wクラスで世界最小と思われる Delta Innergie 60C Pro Fold との比較です。


#1/#2 は堅実に PD 3.0 のみ対応です。PPSに対応していないのが少し残念。

#3/#4 は QC3.0 12V まで対応しています。

60Wで2時間連続稼働後の表面温度は63℃程度でした。

リプルノイズは大きいです。

ピーク出力は 68W でした。
電圧補償は無く、出力上昇に伴う電圧降下があります。また、出力 1.5A の辺りで不可解な電圧上場があります。

負荷応答は良好、ケーブル抵抗なりの電圧降下が発生するのみです。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

サイズが大きめで重量もそこそこ有るので期待していましたが搭載していませんでした。60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
多くの製品では各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますが、本製品は出力リセットの必要が無い場合(具体的には、リセットしなくても合計出力が仕様範囲内の場合)はリセットしない構造になっている様です。もう少し具体的に言えば45W以下で利用中の場合は他のポートに機器を接続してもリセットされません。
65W RAVPower RP-PC1332個買いましたが箱は2個とも破れてしまったので捨ててしまいました。

サイズ実測 55mm × 55mm × 32mm = 97c㎥ です。

PSEマークが大きく目立ちます。

計測結果


PPSが無い事を除けば携行用に適しています、高負荷でも発熱が少なく作りもしっかりしていて好感が持てます。

Type-AポートはQC3.0に対応しています。

60Wで2時間連続稼働後の表面温度は63℃程度でした。

リプルノイズは極小です。

ピーク出力は 76W でした。
電圧補償が有り、出力上昇に伴う電圧降下は皆無です。

負荷応答も抜群です。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、合計出力が60W以下の場合はリセットされませんが、Type-C側に接続した機器が 50W以上利用中にType-A側に機器を接続するとリセットされる事があります。45W以下の機器をType-C側に接続している場合はリセットされません(少なくとも筆者が試した範囲では)。
65W RAVPower RP-PC145読者の方にお勧めされまして試してみました。

サイズ実測 52.4mm × 52mm × 31mm = 84c㎥ です。
某熱帯雨林で数年前にベストセラーを記録し筆者も以前愛用していたRP-PC133と比べると僅かにひとまわり小型化されています。

左RP-PC133 /右RP-PC145

今現在、筆者が愛用している UGREEN CD217 とサイズ感が似ていますが厚みが少しボリューム感あります。


PSEマークが確認できます。

計測結果

上に一緒に並べた写真を掲載した機種との比較です。

製品仕様を超えて 45W+30W の出力にも対応していました。

筆者が知る限りでは RAVPower としては初の PPS 対応品で、作りもしっかりしていて好感が持てます。2ポートあり、どちらに挿しても同じですが、最初に挿した側のみがPPS対応で、2番目に挿した側はPPS非対応に切り替わります。また最初に出力した側が20V出力してる場合に2番目に挿した側は最大12Vになりました。

主要な規格には殆ど対応しています。どんな機種でも高速で充電してくれそうですが2ポート両方同時にPPSにはならないです。

60Wで2時間連続稼働後の表面温度は75℃程度でした。上に写真を並べた2機種より10℃以上熱くなったのは少し残念。恐らく小型化重視で変換効率や放熱を犠牲にして、そのぶんが熱に変換されたのだと思われます。

リプルノイズは極小ですが同社のRP-PC133より僅かに大きめです。縦軸のスケールが合わせられないので視覚的には大きく見えてしまいますが20mVなので、とても小さいといえます。

1ポートのピーク出力は 76W でした。
電圧補償が有り、出力上昇に伴う電圧降下は皆無です。

負荷応答は良好ですが、若干(100mV程度)の電圧変動があります。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、最初に挿した側が30W以下であればリセットされませんが、それ以上に出力している時に2番目の機器を接続するとリセットされます(少なくとも筆者が試した範囲では)。
その他
読者の方に、コンセント側の挿す向き(ライブ/ニュートラル)によって異なる結果が出るという情報を頂きまして、そういう無駄知識は大好きなので、週末色々試してみる予定です。
ライブとニュートラルに付いてはネットで検索すれば詳しい情報が書かれていると思いますが、ニュートラル側は配電盤手前で接地されていて、これにより電位が浮かなくなり人体への影響を抑えています。従ってライブ側の電位がグラウンドに対して変動している事になります。というか日本はこうなっているのですが、海外では必ずしもなんでご注意ください。3極コンセントの国は1極はアースなので、ここに無造作に2極のケーブルを挿すと電極に触れなくても金属製の家電やPCの場合は危険です。
試してみたところ確かに異なりました。他の数機種を試しても差は無かったので、この機種の特徴と言えるのかもしれません。
まず、コンセントのニュートラル側とType-CのGND間の電位差を測定してみました。

上と下がライブとニュートラルの向きを挿しかえてニュートラルとGND間の電位差を測定した結果です。基本的にはコンセントの周波数に連動していました。ニュートラルは念のため検電器で確認しています。

電位差が少ない方が良い結果が出るらしいので、後ほど色々試して追記してゆきます。
とは言え、日常利用で向きを意識して挿す様な使い方は普通しませんので、調べて結果が出たとしても何の利益もありません。無駄知識が増えるだけですね。
90W Freedy EA1707
サイズ実測 100mm × 120mm × 21mm = 252c㎥ です。

PSEマークが確認できます。

計測結果

待機電力が 0.6Wほど (常時稼働型のActivePFCを搭載)なので常設した場合、少し暖かくなります。気になる場合はスイッチ付きのテーブルタップとの併用が良いと思います。ヨーロッパ基準ですとActivePFC搭載と待機電力0.5W未満の両立が必須らしいので、せっかく搭載したActivePFCがちょっと残念。
製品名は 90W ですが、実際には合計出力 130W くらいまで出せます。

PPSは搭載していません。#1ポートのみ18.9Vの特殊な設定がありますが何の為に使うのか今のところ不明です(18.9Vはソーラーパネルで取り出される電圧に多い)。

#2

Type-AはQC3.0に対応しています。

表面積が広くて、排熱効果に寄与していると思われ連続的な高負荷でも温度が一定に保たれています。
下のサーモグラフでは 60W負荷と20W負荷を同時に2時間連続でかけた後の表面温度です。

リプルノイズは控えめで良好の様です。

ピーク出力は 69W でした(PDO 20V 3A 60W)。
この機種固有の特徴として電圧補償が1.5Aまでは有りますが、1.5Aを超えた分は電圧保障がありません。

負荷応答性は良好です(ケーブル抵抗に起因する電圧降下相当のみ)

力率
常時稼働型のActivePFCを搭載していて0.95以上の高力率です。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

重量があり持ち運びには若干難ありですが、工場やオフィスでの常設利用に適しています(耐久性は未検証です)。
常時稼働型のActivePFCが有りますので何も接続していない状態でも待機電力が0.6Wほどあります、気になる場合やオフィスや工場に多数導入する場合はスイッチ付きテーブルタップとの併用が良いと思われます。
出力リセット
本品は各ポートが独立しており、Type-C側に機器を接続しても他のポートの出力がリセットされる事はなく、ケーブルの抜き差しで気を遣う事はないと思われます(ケーブルは挿したまま充電対象の機器を接続/取外した方が振動などが伝わらず接触不良に成り難いと思います)。当初はType-A 側を利用した場合にリセットが発生する可能性があると書いていましたが、製品仕様の18Wまでならリセットしませんでした。
90W RAVPower RP-PC128
サイズ実測 65mm × 65mm × 32mm = 135c㎥ です。

中央に大きくPSEマークが確認できます。

2ポート同時利用する場合は少し癖がありそうです。同時利用時にPDO通りでは 15V 2A 30W になります。

#1/#2共通

60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

90W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力は 92W でした。
この機種固有の特徴として出力0.5Aの時だけ電圧が僅かに上昇します。理由は判りませんが何度やっても同じ結果になります。
それ以外はケーブル抵抗による電圧降下があります。

負荷変動時の電圧変動はケーブル抵抗に起因する電圧降下ぶんに限定されていて良好と言えそうです。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

携帯性を重視した作りと思われます。ヨーロッパでは European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
合計出力が90Wを超える場合、もしくは60W以上の機器を接続している場合はリセットされる可能性があります。45W以下の機器を接続する場合はリセットが発生しません。
90W AUKEY Omnia PA-B6S
サイズ実測 64mm × 62mm × 33mm = 127c㎥ でした。
本機の最大出力は機能的には 105W ありますが 90W 設定で発売されている理由は恐らく後述の様に発熱が高く100Wでは短時間で保護回路が働く様な温度まで上がってしまう為ではないかと思われます。

PSEマークが確認できます。


60W基準

60W負荷の耐久試験では2時間完走できましたが、同サイズの他機と比較し高めの温度になりました。

90W基準

本機は90W負荷を掛けると40分程度で90℃を超えて保護回路が働き出力が停止し2時間耐久試験は完走できませんでした。

#1

#2

#3

リプルノイズは小さく、良好です。

ピーク出力 102W でした。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償はありません。

負荷応答は若干遅れが出ている場面がありますが、問題になる事は無いと思われます。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

携帯性を重視した作りと思われます。ヨーロッパでは European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
96W Apple USB-C PowerAdapter
サイズ実測 80mm × 80mm × 29mm = 182c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

90W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

PD 2.0 の基本機能しか対応していませんが、それ故に規格を守って製造された製品との組み合わせで安定動作が望めます。

リプルノイズは高めです。

ピーク出力は 96W でした。
電圧補償は同社61W品と同様に若干ある様です。出力上昇にしたがい配線抵抗より若干少ない電圧降下が発生しています。

負荷応答性は並の性能(ケーブル抵抗に起因する電圧降下より若干少ない)です。

力率
ActivePFCを搭載しています。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)
位相が若干進みますが綺麗な波形です。

本品は負荷が40W以下の場合はPFCを無効化して消費電力を抑えている様です。

40Wを超えた場合に力率0.99の高力率ActivePFCが稼働し、一度ActivePFCが稼働すると40W以下になってもコンセントから抜くまでActivePFCは常時稼働している様に見えます。
これによりヨーロッパの基準(75W 以上の電源にはPFCが必須、と、待機電力 0.5W 以下の両基準)に対応したものと思われます。
持ち運びには若干難ありですが、長時間の利用や、オフィスや工場で多数利用する場合などプロ用途・業務用に適しています。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W CIO LilNob Share
サイズ実測 51mm × 51mm × 30mm = 77c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

計測結果

各ポートの出力
サイト記載では下表の赤字部分は合計15W(5V 3A)ですが、実際には各ポート 5V 2A 10W ならば合計20Wが出力できます。但し、Type-Aポートは矩形の負荷(突然の最大負荷)だと遮断されてしまい全ポートリセットされますので、Type-Aポートで最大出力を引き出すには 5V 500mA の負荷からスタートして徐々に負荷を上げてゆく必要があります。


65W 以下の機種で 5A 出力に対応できる機種は希少です(恐らく話題のGallaxy充電で威力を発揮できると思います=>スマホに無頓着な筆者も実はガラケーが壊れてしまい今はGallaxyユーザです、完全放電状態から30分で50%充電になりました)。
高出力小型品はエネルギー密度が高くなりますから変換効率が高くないと排熱が間に合わなくなり温度が上昇し続ける可能性がありますが、本品は60W固定負荷による耐久試験で開始1時間30分くらいで75℃くらいになって以降は温度が安定しました。

同サイズ品で同条件での比較ですと、90℃に達する製品などもあるため中間辺りに位置します。
リプルノイズは極小で、これ以上を望む必要は無いレベルです。同社製の100W品は巨大な正弦波が重畳する異常発振らしき現象が起きていましたので本機でも心配していましたが、下のスクショの通り本機種での発振は微弱です(しかし僅かに揺れているので何らかの切っ掛けで大きく発振するかもしれない・・・後ほど、色々なパターンで試してみます)。

ピーク出力は 74W でした。
電圧補償が有り、定格出力までは出力上昇に伴う電圧降下は皆無ですが、定格出力を超えたあたりから電圧補償がなくなり、ピーク出力を超えて負荷を上げた場合でも出力が完全にはカットされず波打ちながらリークしている様子が判ります。この傾向はHangzhou Shangqian A1901-04 そっくりです。

負荷応答も俊逸です。

上は矩形の0A⇔3A負荷を加えた際のオシロスコープ画像です。 0A⇔3A の負荷変動でも 64mVpp の電圧変動しか発生していませんので、電圧補償もしくはリモートセンシングが機敏に反応する事により電圧が一定に保たれているのだと思われます。急激な変動にも微動だにしない安定感は凄いです。他の機種も含めて見るとリプルノイズが低く PPS搭載品は電圧変動が少ない傾向にあります。
力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
ThunderGo 130W / 200Wクラウドファンディングで一般販売前に入手しましたので簡易包装で届きました。

箱の角が凹んでいましたが

香港の企業は一般的に本土と違って緩衝材をちゃんと付けてくれますので安心できます。

簡易包装でありながら、丁寧で好感が持てました。

130W と 200W で外観はそっくりですがサイズ感が容量なりに異なります。

香港から一般販売前の物を個人で直輸入したのでPSEマークは付いていませんでした。ちょっと残念。
※故に、PSE認証取得するまで国内で販売は出来ません。

正面から見ると違いがハッキリ判りますね。

130W品を60W基準で計測
筆者所有のUSB充電器としてはスパイダグラフが最大面積です。

130W品を90W基準で計測
90W負荷2時間耐久試験では多くの充電器が途中で90℃を超えて保護回路が働き停止する中、本機はあまり高温にならず完走できています。

130W品の出力の組み合わせ(実測)

200W品を60W基準で計測
筆者所有のUSB充電器としては同社130W品に続いてスパイダグラフの面積が2番目に大きいです。

200W品を90W基準で計測
90W負荷2時間耐久試験では多くの充電器が途中で90℃を超えて保護回路が働き停止する中、本機はあまり高温にならず完走できています。

200W品の出力の組み合わせ(実測)

容量違いでもスパイダグラフは同じ傾向です。
=>おそらく、両容量とも
こちらのOEMと思われます。
130W #1 / 200W #1


130W #2 / 200W #2


130W #3 / 200W #3


130W #4 / 200W #4


他の類似型100W品との外観比較

右から順に
ThunderGo 200W PD-065PT (90W2時間 完走 69.5℃)
HYPER JUICE 100W HJ-GAN100 (90W45分で86℃ 保護回路)
TUNEWEAR 100W TUN-IP-200107
ThunderGo 130W PD-063PT (90W2時間 完走 73.7℃)
CIO 100W G100W3C1A (90W70分で100℃超え強制終了)

右上 HYPER JUICE 100W HJ-GAN100 (90W45分で86℃ 保護回路)
右下 ThunderGo 200W PD-065PT (90W2時間 完走)
中上 TUNEWEAR 100W TUN-IP-200107
中下 ThunderGo 130W PD-063PT (90W2時間 完走)
左下 CIO 100W G100W3C1A (90W70分で100℃超え強制終了)
力率
両機種ともActivePFCを搭載しています。
ThunderGo 130W PD-063PT 90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

極性反転する際に電流波形が乱れますが概ね良好と思います。
ThunderGo 200W PD-065PT 90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

130W品と同じ傾向です。
出力リセット
130W品はポート1とポート3もしくはポート1とポート4の組み合わせであれば出力リセットされませんが、他の組み合わせではリセットされます。
200W品はポート1が100W固定ですので、ポート1と他のポートのどれか1つの合計2ポートまでなら出力リセットはしませんが、それ以外の組み合わせではリセットされます。
65W UGREEN CD217
サイズ実測 52mm × 52mm × 32mm = 87c㎥ でした。

外観がとてもシンプルで判り易いです。
PSEマークが確認できます。


Appleの充電器と比べて全てにおいて同等以上の結果を出したのは、唯一この製品のみでした。
変換効率がとても高いため小型ながら発熱が低く耐久性が期待できます。
65Wで世界最小と思われる CIO G65W1C との比較


60W負荷で2時間経過後の表面温度は60℃でした。
リプルノイズは若干高めです。

ピーク出力は 74.7W でした。
電圧補償は若干ある様です。出力上昇にしたがい配線抵抗より若干少ない電圧降下が発生しています。

負荷応答性は良好です(ケーブル抵抗に起因する電圧降下相当以下)

0A→3A の負荷立ち上がりで 約180mV の電圧降下が発生し、逆に3A→0Aの出力遮断で逆向きに電圧上昇が発生していますが、それ以外の電圧変動はなく負荷応答性能は良好と思います。ケーブル抵抗値が100mΩですので、オームの法則を元にケーブルに掛かる電圧を計算すると 3A × 100mΩ = 300mV ですので、計算値より電圧変動が少なく、若干の電圧補償が行われている可能性があります。
力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
65W UGREEN CD216
サイズ実測 60mm × 60mm × 32mm = 115c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

計測結果



60W負荷2時間耐久試験は温度高めの76℃でした。

リプルノイズは低めです。

ピーク出力は 76.4W でした。

負荷応答性は良好です(ケーブル抵抗に起因する電圧降下相当以下)

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
2番目を接続すると最初に挿した側がリセットされます。
65W UGREEN CD224
サイズ実測 65mm × 65mm × 32mm = 135c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

測定結果

各ポートの出力
LilNob Share と違い Type-Aポートは矩形の負荷(突然の最大負荷)でも問題なく対応できます。色々な形で負荷を掛けてみましたが動作安定性の点で優れている印象です。

#1/#2

#3

#4

機能的には CIO LilNob Share にそっくりですが、PPS が規格上限の21Vまで対応している反面、3Aが上限ですのでGalaxyの11V4A超急速充電には対応していません(LilNob Share は11V5Aなので対応していると思われる)。

本品は長時間利用での発熱が比較的少ない(60W負荷 2時間連続の条件で90℃に達する機種もある中で本機は66℃)持ち運べるサイズ感でもあり、出張先での事務用途での長時間利用に適していると思われます。

リプルノイズは極小です。

ピーク出力 73W でした。
電圧補償は完璧と言える状態です。

負荷応答も抜群です。

無負荷⇔最大負荷の矩形波負荷でも電圧変動が28mVppしかなく、完璧に近い状態、これ以上を望むことは無理な領域に達しています。
力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
100W UGREEN CD226
サイズ実測 69mm × 69mm × 33mm = 157c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

測定結果
60W基準

90W基準

100W級の他機種と比較

ThunderGo 130W の方が圧倒的に良品に見えますが ThunderGo は筆者が香港から直輸入したが故に PSE マークが無い為、比較対象から除外しています。
各ポートの出力

#1/#2

#3

#4

リプルノイズは極小です。

ピーク出力 102.9W でした。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償は無く、配線抵抗なりの電圧降下が発生します。

負荷変動による電圧変化は、配線抵抗に起因する電圧降下ぶんだけですので良好と思います。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

携帯性を重視した作りと思われ、European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
100W UGREEN CD254
サイズ実測 68mm × 68mm × 33mm = 153c㎥ でした。

2ポート有りますが機能的には全く同じで、どちらに挿しても 100W PPS5A 対応です。
両方同時に挿すと、どちらかが30Wになり、もう片方が65Wになるのでちょっと紛らわしいですから筆者的な使い方としては1ポート品として使い、長年使っているうちに接触不良かな?と思ったら挿しかえる用の予備として考えています。
PSEマークが確認できます。

測定結果
60W基準

90W基準

100W級の他機種と比較

各ポートの出力

#1/#2

リプルノイズは極小です。

ピーク出力 102.7W でした。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。

負荷変動による電圧変化は極小で配線抵抗に起因する電圧降下ぶんだけ正確に電圧補償が行われています。5Aの矩形負荷でも正確に応答出来ているのは凄いと思います。(画像は4.5A 90W の矩形波、黄色線が電圧)

60W負荷2時間経過後の表面温度

90W負荷2時間経過後の表面温度

ちょっと高めですが、2時間連続90Wで環境温度20℃無風状態でこれは結構良いほうです。机から浮かせた状態(コンセント直挿しを想定)して計測しましたが、机に密着させて使えばもっと冷えると思います。逆に、同じサイズくらいの多くの他機種(
1、
2、
3)では同じ条件で1時間くらいで100℃くらいになって保護回路が働いたりで完走できないので、携行用としては良好と捉えています。
力率
常時駆動型のActivePFCを搭載しており、力率は筆者所有品40機種以上のなかで最良の波形で位相のズレもなく概ね全域にわたり0.99でした。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

力率が非常に高く負荷極小~最大まで、どの様な負荷でも波形がきれいです。
工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途で無効電力に課金される環境でも電気代節約やコンセントノイズの点で優位と思われます。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。逆に、1ポートしか利用しない様にすれば問題は無く総合的にみて100W品のなかでは筆者イチオシです。
66W TUNEWARE TUN-IP-200109
サイズ実測 53mm × 53mm × 31mm = 86c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。



この機種は発熱が高くて少し残念ですが、モバイル向けとしては発熱以外の項目は良好と言えますので普段は45W程度以下の負荷で短時間60Wの様な利用(純正品の充電器が45Wの機器を充電する用途、追加でWiFiやスマホなどを充電する用途)なら問題なさそうです。
下のサーモグラフは60W負荷 2時間連続稼働後の表面温度です。

PPS 11V 4A に対応している為、スマホの超急速充電が有効になる可能性があります。

但し、2つ有るType-Cポートに同時に挿した場合に2番目のポートでPDOリストのPPS上限がバグっていました(下のスクショ参照、2本挿すと30Wづつに分割されるがPPSがバグっていて44Wで報告される)ので2ポート同時にPPS機器を挿した場合に正常動作しない可能性があります(PDパケット通りに出力を引き出そうとすると強制リセットされる為)。

Type-Aポート側はQC3.0に対応していますので色々な機種に対応できそうです。

リプルノイズは極小で、これ以上を望む必要が無いレベルです。

ピーク出力 77W でした。
電圧補償は無く、配線抵抗に起因する電圧降下が発生しています。

負荷変動はケーブル抵抗に起因する電圧降下分しか発生していませんので負荷応答性能は良好と言えると思います。

力率
ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

60W程度では効果が薄く、消費電力を高めるだけになってしまう為と思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
105W Helpers Lab H0615※ 販売サイトの説明書きには PSE準拠、対応規格 PSE などと複数個所に PSE への準拠を謳う記載がありましたが、実際の商品にはパッケージ・本体ともに PSE マークの刻印がありませんので国内での一般利用は避けるべきですし輸入や販売は違法と思われます(筆者は某熱帯雨林サイトのPSE準拠という記載を見て当該サイトから購入、検証中に気付き違反申告と返品をした為、現物は手元にありません)。また、パッケージに記載されているメーカーHPは存在しません(もしくはDNSに登録されていません)、加えて、商品名が105Wですが本体に小さな文字で記載されている最大出力は合計80Wです(実測しても80Wを超えると強制停止でした)。本品は某熱帯雨林サイトでの星評価が全て削除されており違反申告や虚偽記載などの評価が全て隠された状態で販売継続されています(2021/1/3 ~ 2022/6/11 確認)。
サイズ実測 102mm × 70mm × 28mm = 195c㎥ でした。
PSEマークの刻印が無く、かつ、
Total Power 80W です Orz

測定結果

本品は各ポート最大出力が固定されており1ポート65Wが最大ですが、代わりに各ポートが独立している為、各ポートに機器を接続しても他のポートに影響しません。但し
Total Power 80W の記載が本体に小さく刻印されており、下記合計出力を全て取出すことは出来ない仕様です(実測しても80Wを超えると強制停止されました)
#1ポート 最大30W固定(PD3.0 PPS)
#2ポート 最大65W固定(PD3.0 PPS)
#3ポート 12W(5V固定)
#4ポート 12W(5V固定)
※ 3と4の組み合わせのみ12Wをシェアする様です。
#1

#2

#1と#2の両方に負荷を掛けて合計 80W で2時間経過後の温度は70℃程度になります。大きさがあり表面積も広いため排熱に有利と思われます。

リプルノイズは低めで良好です。

ピーク出力 80W です。
電圧補償が過剰で、負荷上昇にしたがい電圧が僅かですが上昇し続けました。専用ケーブルが1本付属していますので、そのケーブルの配線抵抗に合わせた電圧補償を行っていると思われ、他社ケーブル(この場合はBelkin Thunderbolt 3 50cm)では正しく機能しな可能性があります。

負荷応答性

負荷応答には若干難ありですが問題になる程度ではないと思われます。

力率
ActivePFCは搭載していません。ヨーロッパでは European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。かつ、PSE 無しは日本国内で利用できませんし、製品名が105Wですが実際の最大出力は合計80Wで、パッケージ記載のHPは存在しませんので、これらを併せて考えると中華の内需向け低品質品です。
力率が低い為、工場やオフィスなどで多数利用する様な業務用途には向いていません。また、PSEマークが有りませんので購入を控えるべきです。
出力リセット
本品は、合計出力 80W を超えるとリセットされ、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
100W AUKEY Omnia PA-B5箱は破れてしまったので捨てました。

サイズ実測 57mm × 57mm × 32mm = 104c㎥
恐らく出力100W品の中では最小サイズです。物によっては60W品より小さいです。

PSEが確認できます。


60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

90W負荷耐久試験は1時間程度で93℃に達して保護回路が働き出力が停止して2時間耐久試験は完走できませんでした。。

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力 102W です。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償が有りますが若干過剰です。負荷変動に対する応答性が若干悪い様です。

負荷応答性は若干遅くて電圧が揺れていますが問題になる程度ではないと思われます。

力率
ActivePFCは搭載していませんので電流波形がスパイク状になります。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

ヨーロッパでは European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
CIO 100W G100W3C1A本品は高負荷連続使用で表面温度100℃を超えます(後述)、また、接続したもの次第で異常発振する可能性があります(後述)ので、ご注意ください。本機種については本プログの分家(自作ガジェット研究所)にて、より詳しく記載していますので、ご興味がありましたら参照ください。
サイズ実測 60mm × 75mm × 29mm = 131c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。


60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

90W負荷耐久試験では70分で100℃を超えた為、
中断しました、2番目のポートは同条件で2時間完走しましたが94℃でした。

#1

#2

#3

#4

リプルノイズは、
本プログの分家(自作ガジェット研究所)に詳しく記載していますが負荷次第で異常発振します。

ピーク出力 102W 、ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償は完璧です。

負荷応答は俊逸です。

力率
ActivePFCは搭載していません(携帯性を重視した国内向けと思われます)。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

ヨーロッパでは European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
#3ポートに18W以下の機器を接続したのちに#1もしくは#2に機器を接続し、逆順で取り外す場合はリセットが発生しませんが、その他の順番で接続もしくは取り外した場合は他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
100W TUNEWEAR TUN-IP-200107
サイズ実測 62mm × 85mm × 29mm = 153c㎥ でした。

PSEマークが確認できます。

Type-A を両方同時に利用するには 5V 500mA 以下からスタートして徐々に電流を上げてゆき最大 5V 2.4A 12W までなら同時利用できます。その他の方法で両方同時利用できるか・・・は、判りません。

60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

95W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度(この機種は2ポート合計95W負荷で計測しています、時間があれば90Wで再計測してみます)

#1

#2

#3

#4

リプルノイズは低めで良好と思います。

ピーク出力 102W でした。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償は無く、配線抵抗なりの電圧降下が発生します。

負荷変動による電圧変化は、配線抵抗に起因する電圧降下ぶんだけですので良好と思います。

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

携帯性を重視した作りと思われ、European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
100W HYPER JUICE HJ-GAN100
サイズ実測 61mm × 85mm × 29mm = 150c㎥ でした。
各国対応のコンセント変換プラグが付属しているのは海外旅行好きにとっては有難いですね。

PSEマークが確認できます。

こちらは一例です、負荷により切り替わりますので別のパターンも探ってみますが、Type-C 側が両方とも 18W になってしまう事もあり、PCで利用する場合は#1側に一番最初に接続しておくのが良いかもしれません、その後に18W以下のスマホやタブは複数挿しても大丈夫って感じがします。。。

60W基準

サイズや特性はTUNEWEAR 100Wそっくりですので、中身が同じ可能性があります。加えて言えば同社は66W品もそっくりです。
けど、リプルノイズの波形とか複数ポート接続時の出力パターンなどが異なるので、ハードが同一でファームウエアが異なる可能性ありです。

60W負荷耐久試験で3時間経過後の表面温度(2時間で再計測中)

90W基準

90W負荷耐久試験では45分85℃で保護回路が働いて出力停止でした(完走できません)

#1/#2

#3/#4

リプルノイズは低めですが正弦波が常に重畳しています。

ピーク出力 102W でした。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償は無く、配線抵抗なりの電圧降下が発生します。

負荷変動による電圧変化は、配線抵抗に起因する電圧降下ぶんだけですので良好と思います。

力率
ActivePFCは搭載していません。そのため電流波形がスパイク状になりコンセント側にノイズが乗ります。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

携帯性を重視した作りと思われ、European Power Supply Manufacturers Association の規定により 75W 以上の電源装置に PFC 搭載が必須の様ですので、ヨーロッパでは利用できないと思われます。
力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は、各ポートに機器を接続すると他のポートの出力がいったんリセットされますので、接続した機器によってはそこで急速充電がストップする可能性があります、ご注意ください。
65W j5create JUP1365物凄く簡易なパッケージです。
製品HPにはUSB認証取得のマークが記載されていますが、製品およびパッケージには記載が全く無いです。

しかも、PD以外の急速充電にも対応しているので、USB認証取得に付いては疑問符が付きます。これ、HP記載が誤りなのか、それとも、熱帯雨林サイトで偽物が販売されているのか、、、

実際にQC2.0でトリガを掛けてみましたが成功しましたΣ(・□・;)

トリガを掛けた状態で実際に出力も得られたので完全に対応してますね。この状態で本当にUSB認証が取得できるのだろうか・・・世間で言われているQC搭載品は規格外というのが嘘なのか、それとも偽物を掴まされたのか、もしくは製品HPが嘘なのか、、、

サイズ実測 50.9mm × 51mm × 28mm = 73c㎥ です。

PSEマークが確認できます。

計測結果

PPS3A対応です。

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度は76℃で、このサイズ感では少し高めです。

リプルノイズは大きめです。

ピーク出力 72W です。

負荷応答性は問題なく、若干の電圧保障があり配線抵抗より電圧降下が若干緩和されています。

力率
ActivePFCは搭載していません。ActivePFCは搭載していませんのでコンセント側の電流波形がスパイク状になりコンセントノイズが発生します。
60W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

力率が低い為、工場やオフィスなどに多数導入して同時利用する様な用途には向いていません。
出力リセット
本品は1ポートしか出力がないので出力がリセットされる事は異常発熱などで保護機能が働いた場合を除き発生しないと思われます。
その他
Less is More 65W PD-056 と形状とサイズがそっくりなのでOEM元が同じなのだと思われます。但し本製品とはポート数が異なります。


不可解な点として、変換効率は本製品の方が良いのですが、発熱の点では本製品の方が高いという逆転現象が起きており、原因がハッキリとはしません。ケース素材の熱伝導率に起因するのかもしれませんが、、、、分解してみないと判らないですね、、、分解してみようかな、、、

100W j5create JUP44100
サイズ実測 113mm × 80mm × 29mm = 258c㎥ です。

PSEマークが確認できます。

製品仕様は100Wですが実際には140Wくらいまで出力できます。
60W+60W+18W+18Wを試したところType-A側の出力が切断されType-C側はリセットされましたが、赤字の組み合わせなら出力できました。

60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

90W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度です。

サーモグラフで確認すると熱が局所的に集中していて積極的には分散されていない様に見えるので、その点だけが惜しいです。Apple純正品は金属プレートの放熱板で充電器全体に熱を分散する作りになっていますが、この製品はそうではなと思われ、というか熱対策さえ施されていたなら、ほぼ筆者の理想形と言える程にノイズ対策が良好です。動画編集を長時間する様な用途には向かないです。高温部位に貼り付けてあるのは AVHzY CT-3 外付けモジュールの温度センサです。

リプルノイズは極小で、これ以上抑える事は難しいと思われます。

ピーク出力 102W です。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
電圧補償が有りますが、負荷応答が若干遅い様で急激な変動で電圧が揺れる様です。

負荷応答性は若干遅く、電圧補償ぶんの揺れが発生していると思われ、しかし、問題になる程では無いと思われますす。

力率
常時稼働型のActivePFCを搭載していて0.95以上の高力率にもかかわらず待機電力は0.05W以下になります。
90W負荷時コンセント側波形(黄:電圧/緑:電流)

極性反転する際に電流波形が少し乱れますが概ね良好と思われ業務用途も含めた常設を想定した作りになっています。
こちらの動画を見て頂くと判ると思いますが、10W未満ではActivePFCを迂回して待機電力を抑えていますが波形が乱れ力率は0.5程度で、10W以上でActivePFCが稼働し波形がきれいになります。
重量があり持ち運びには若干難ありですが、自宅やオフィスや工場などでの常設利用に適しています(耐久性は未検証ですが Apple ストアに常備されている様なブランドですので、それなりに信頼性が高いと思われます)。
出力リセット
本品はケーブルの挿抜により他のポートの出力がリセットされる事があります。
その他
普通のACアダプタに利用されている2PケーブルをAC100V側に利用出来なくはないですが若干接触が悪くなる可能性があり、付属ケーブルを利用した方が良いです。商品の説明にも専用ケーブルをお使いくださいといった趣旨の注意書きがあります(付属ケーブルも若干浅い感じがありますので、しっかり奥まで差し込む必要があります)、筆者が試した範囲では KB-DM2L-02 が奥までしっかり挿さり付属ケーブルよりも良好でした。
108W Satechi ST-TC108WM
サイズ実測 123mm × 81.5mm × 31mm = 311c㎥ です。

PSEマークが確認できます。

製品仕様は108Wですが実際には130Wくらいまで出力できます。
Type-A は仕様では2ポート合計 2.4A が最大ですが、実際には両方同時に 5V 2A まで出力可能で合計 5V 4A 20W まで出力できました、それを超えると出力カットされます。

#1ポート PPSは#1のみサポートです。

#2ポート こちらは18W仕様でPPSには対応していません。

#3/#4 5V固定出力です。#1がQC3対応なのに謎です。

60W基準

60W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

90W基準

90W負荷耐久試験で2時間経過後の表面温度

リプルノイズは極小で安定しています。

ピーク出力 102W です。ただし、充電器側が過負荷を検出して出力カットしたのではなく、テスター側でケーブルの e-marker の値をもとに計測中断した可能性が高く、グラフ形状もそれを物語っています。
特徴的な電圧補償が有り、45Wまでは電圧が微増、それ以上の出力では配線抵抗なりの電圧降下があります。

負荷応答性は良好で、60W程度までなら微動だにしませんが、90Wの矩形負荷では配線抵抗に起因する電圧降下ぶんの変動があります。
60W負荷

90W負荷

力率
常時稼働型のActivePFCを搭載していて0.95以上の高力率ですが、おそらくその影響で待機電力が1.4Wあります。

極性反転する際に電流波形が乱れますが概ね良好と思います。
重量があり持ち運びには若干難ありですが、自宅やオフィスや工場などでの常設利用に適しています(耐久性は未検証ですが、発熱がすくなく、熱による劣化は少ないと思われます)。
出力リセット
基本的にリセットは発生しません。
ただし、Type-A #1 と Typa-A #2 で 2A ( 合計 5V 4A 20W ) を超えるとリセットされますが、これは定格出力を超えた為と思われ、通常利用ではリセットされる事は無いと思われます。
その他
j5create同様に普通のACアダプタに利用されている2PケーブルをAC100V側に利用出来なくはないですが若干接触が悪くなる可能性があり、付属ケーブルを利用した方が良いです。商品の説明にも専用ケーブルをお使いくださいといった趣旨の注意書きがあります(付属ケーブルも若干浅い感じがありますので、しっかり奥まで差し込む必要があります)、筆者が試した範囲では KB-DM2L-02 が奥までしっかり挿さり付属ケーブルよりも良好でした。
以前の記事や
本プログの分家(自作ガジェット研究所)の方などでも時々書いていましたが、クラウドファンディングで支援していた
CIO LilNob Share が、ようやく我が家にも到着しましたので他の機種も含めて Type-C 充電器の総まとめ記事として書いてみましたが、如何でしたでしょうか?(コメント頂けますと幸いです)。
基本的には PC電源としても利用する想定で 60W 用途と 90W 超用途の2つの基準でまとめています。 後ほど機会が有れば 45W 以下についても纏めてみます。