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Intel VROC + Optane SSD の パフォーマンス

総評として、VROC は所謂ソフトウエアRAIDの域を抜けられていません。4K ランダムアクセス時の IOPS が圧倒的に高い事が最大の売りに成っている Optane SSD の特徴を殺してしまう形になるので、 VROC は、とても残念な RAID です。

■ まず最初に見慣れたCrystalDiskMarkから
最大サイズでやりました。
VROC で RAID を構築すると、体感速度に最も影響する4Kの値が単機の NAND SATA SSD よりも悪い値になってしまいます。これでは 4K を得意とする NVMe Optane SSD で RAID を組む意味が全くありませんね。Areca の RAIDカードに安価な SATA SSD を接続して RAID-6 を構築した方が精神的にも体感的にも快適です。
※この記事の最後に掲載していますが RAID5 で StripeSize をデフォルトの 64K のままにしておけばシーケンシャルのRead計測値はRAID0と同じ値まで向上します(但し4Kの値が若干悪化します)。

No22-VROCCDM1.jpg

下のスクショはCDMで計測中のCPU負荷ですが、RAID構成にどれを選んでも最大45%くらいのCPU負荷になりました。22号機は物理36コアですから4KQ8T8の測定には16コアくらい必要で、逆に言えば16コア以下の場合はCPUがボトルネックになり性能が出ませんし、見て判る通り個々のCPUコアが100%に張り付いていますのでCPUクロックで律速しています。よって、より高クロックのCPUでは高い値が出るでしょう。16コアはQ8T8のT8側、つまり 8スレッド × ( CDMスレッド + ソフトRAIDドライバスレッド ) = 16 コア の計算に成っていると思われます。
No22-VROCCDMCPU.jpg

■ 次にATTO で IOPS を見てみる。
※NTFSは最小アクセス単位が4KBですから、それ以下のサイズ計測は無意味です。
一見して単体のグラフが一番悪い様に見えますが、数字を見るとスケールが10倍になっている事が判ります、つまり、単体の場合は文字通り桁違いに早い為に逆にAutoスケールだとこうなってしまいます。つまり単体の方が圧倒的に良い結果です。
128KB の所にRAIDレベルに関係無く落ち込みが有る理由は判りませんが、単機では落ち込みが無い事からVROCの仕組み上の問題と思われます。

No22-VROCATTO-IOPS1.jpg

■AS SSD では 上記と同じ傾向を再確認
4Kと512Bが概ね同じIOPS値に成るのはNTFSの最小アクセス単位が4Kだからと思われ、逆に言えば4Kのスコアが良い程にアクセスタイムも早く、IOPSも高い値を示す事を意味しています。

速度
No22-VROCASSSD.jpg

IOPS
No22-VROCASSSD-IOPS.jpg

■ 結論として・・・
22号機は Areca が NVMe 対応 RAID カードを作ってくれるまでシステムドライブには Optan 900P 単機にしておくか、やっぱり予定通り VROC で RAID を組むか、で未だ迷っています。障害を2重に防止すると謳われている VROC RAID5 ならば RAID6 に近い耐障害性が得られるのかもしれません。下のスクリーンショットはストライプサイズを64K(デフォルト)に戻して更にQとTの合計を64に統一して計測し直したものです。ストライプ4K設定でも4K性能はあまり変わらない事から、恐らくStorportとNVMe間のプロトコルオーバーヘッドによる遅延が問題と思われ、とは言え4KQ1T1測定時のCPU負荷は1%程度ですのでデバイス調停的な部分で無駄にウエイトが入っている可能性もあります。
No22-VROCCDMszkEd.jpg

こちらは冒頭の計測値とは異なる(Direct I/O のチェックを外した)設定での計測で、実利用ではこちらの値に近い状況になると思われます。
No22-VROCATTO-IOPSs.jpg

Arecaさんには出来れば x16 仕様で御願いしたいですが x8 でもIOPSが良好なRAID6対応のやつを作ってくれそうな気がしているので期待して待っています。Broadcomがチップを売ってくれないとかの理由で作れないのかもしれませんが、それなら悲しいですね。
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目次

双発電脳
Dual Socket The World


目次
最新記事
  --------メインコンテンツ--------
デュアル対応ソケット、マザーボードの一覧表
マザーボードメーカ(ブランド)と国内代理店
マザー固定穴の位置とサイズ(フォームファクタ)
NUMA (デュアルソケットでは必修科目)
デュアルソケット対応電源
デュアルソケット対応CPUクーラー
デュアルソケット対応メモリ
チップセットの冷却
デュアルソケット対応OS (オペレーティングシステム)
10番外編 (一覧表に掲載していないデュアルソケット)
  ----------コラム----------
11HDDで自然発生するデータ化けとHDDデータの寿命
12OSに依存しない4K動画編集ソフト(Linux/Win/Mac)
13Windows7 の次のOSに付いて考える
14PCをネットに接続しないという選択
152020年問題
16デバイスの帯域
17CPU拡張命令対応状況
18SuperPI 20年の歴史演算性能トレンドライン
19その他、このブログ内でアクセスの多い記事一覧


筆者の自作機
資料
  ブロックダイヤグラム一覧
初代 IA-32
  RX85-33(80386DX-33 + 80387DX-33 改修中)
魁??漢塾 Dual Socket7
  三号生(MMX 233MHz)、二号生一号生
32Bit ワークステーション
  4号機(Klamath 233MHz)
  ------↑233MHz/ ↓1.4GHz------
  6号機(Tualatin 1.4GHz)、5号機(Barton 1.4GHz)
  7号機#1(Foster 1.4GHz)、9号機#1(Hammer 1.4GHz)
  ------↑1.4GHz / ↓3.0GHz------
  7号機#2(Gallatin 3.0GHz)、9号機#2(Troy 3.0GHz)
64Bit ワークステーション
  0A号機(Nocona 3.0GHz/1C)、11号機(Troy 3.0GHz/1C)
  10号機(Dempsey 3.0GHz/2C)、15号機#1(SantaRosa 3.0GHz/2C)
  12号機v2(Harpertown 3.0GHz/4C)、15号機#2(Shanghai @3.0GHz/4C)
  13号機(Westmere-EP 3.06GHz/6C)、19号機(Lisbon @2.8GHz/6C)
  17号機#1(SandyBridge-EP @3.0GHz/8C)、20号機(AbuDhabi @3.0GHz/8M)
  17号機#2(IvyBridge-EP 3.0GHz/10C)
  18号機(Broadwell-EP 3.0GHz/12C)
  22号機(Skylake-SP 3.0GHz/18C)、21号機(Naples @3.0GHz/16C)
  23号機(POWER9 計画中)
省電力 サーバ
  12号機(Wolfdale 3.0GHz/2C)、14号機(Sossaman 2.0GHz)
  16号機(Eden-N 1.0GHz)
番外編(シングルソケット):
  Celeron533MHzK6-2+BulldozerIsaiahIIRyzen7



メインコンテンツ

ソケット形状と対応するマザーボード
下表のソケット形状・ソケット名をクリックorタッチすると、まとめページに移動します(薄いグレーで書いたソケット形状はシングルソケット叉はデュアルソケット未発売です)。最近はアニメその他の動画の多くがCG化している事やスティーブジョブス不在のAppleの事を考えると、ワークステーション分野の市場が活気付いて来たのではないか?と思います。AI囲碁将棋や為替予測やビッグデータ解析、ディープラーニングなど多岐に渡る個人向けHPC的な用途も増えてきたのかもしれません。
(未掲載は追々対応してゆきます、マイナーソケット等は番外編にて)

AMD Intel VIA Spec/Year(※) IBM
A
M
D



Socket SP3 (LGA)
Rome (7nm)
Naples (14nm)
LGA 3647
Cascadelake-SP(14nm)
Skylake-SP (14nm)
10~32Core
DDR4 Multi-ch
AVX512
2017~
LGA2601
POWER9
(14nm)
IE(InnovationEngine)
搭載↑ 非搭載↓
HFCBGA (兆芯)
KX-6000 (16nm)
KH-20000 (28nm)
SoC 8C/8T 3GHz
8~24Core
DDR4 4ch
AVX2
2014~
LGA 2011 v3
Broadwell-EP(14nm)
Haswell-EP (22nm)
nanoBGA2
Kaisheng ZX-C+
IsaiahII (28nm)
Socket G34 (LGA)
AbuDhabi (32nm)
Interlagos (32nm)
LGA 2011
IvyBridge-EP(22nm)
SandyBridge-EP(32nm)
6~16Core
DDR3 4ch
AVX
2010~
Socket C32 (LGA)
Piledriver (32nm)
Bulldozer (32nm)
K10 D1 (45nm)
LGA 1366
Westmere-EP(32nm)
Nehalem-EP (45nm)
nanoBGA2
Isaiah/CNQ (40nm)
4~8Core
DDR3
SSE4.2/SSE4a
2008~
Socket F (LGA)
K10 C/D (45nm)
K10 B (65nm)
K8 F (90nm)
LGA 771
CoreMA (45nm/65nm)
Dempsey (65nm)
  .
nanoBGA2
Isaiah/CNA (65nm)
2~6Core
DDR2
SSE3->SSE4.1/a
2006~
K9(キャンセル) ME-HECI
↑搭載↓非搭載
Win10 (64bit) ↑対応 ↓非対応
Win8.1(64bit) ↑対応 ↓非対応
Socket 940 (PGA)
K8 (90nm/130nm)
mPGA 604@800
Paxville (90nm)
Irwindale (90nm)
Nocona (90nm)(※)
1~2Core
DDR/DDR2
SSE2 -> SSE3
2003~
Win7 (64bit) ↑対応 ↓非対応
WinXP(64bit) ↑対応 ↓非対応





mPGA 479M
Yonah(Sossaman)
mPGA 479M
nanoBGA2

Esther/C5J (C7)
2Core/2GHz
SSE3
2006~
Win10 (32bit) ↑対応 ↓非対応
Win8.1(32bit) ↑対応 ↓非対応
Socket A (PGA)
Slot A
K7
mPGA 604@533
mPGA 603@400
Netburst
1.4~3GHz
SSE2/3DNow!Pro
2000~
PGA 370
Slot 1 (Pentium!!!)
P6
PGA 370/EBGA368
nanoBGA
Nehemiah/C5P(C3)
450~1400MHz
SSE/E-3DNow!
1999~
Win7 (32bit) ↑対応 ↓非対応
Super Socket 7
Socket7
K6
Slot 1 (PentiumII)
Socket 8
P6
PGA 370/EBGA368
Samuel/C5A
  (Cyrix III/C3)
150~550MHz
MMX/3DNow!
1995~
Socket 7 (3.52V)
Socket 5 (3.52V)

K5
Socket7(2.8V/430HX)
Socket5(3.3V/430NX)
Socket4(5V / 430LX)
P5
Socket7(2.8-3.52V)
Socket5(3.3-3.52V)
WinChipC6 (旧 IDT)
Cyrix6x86 (旧 Cyrix)
60~233MHz
MMX
1993~
WinXP (32bit) ↑対応 ↓非対応
Win2K (32bit) ↑対応 ↓非対応
Socket6(3.3V)/Socket3(3.3&5V)/Socket2(5V/OD)/Socket1(5V)
80486(Am486/i486/Cx486DX)
16~133MHz
x87統合
1989~
WinNT4.0 ↑対応 ↓非対応
SMM / SMI ↑搭載 ↓非搭載
PGA132 + PGA68/LCC68
80386(Am386/i386/Cx486DLC)+ 80387(i387)
12~40MHz
1985~
WinNT3.x ↑対応 ↓非対応
※ mPGA 604@800 のうち Nocona は 32Bit版であってもWindows8以降に対応していません。Irwindale 又は Paxville は32Bit版であれば対応しています。
※ Spec/Yearは概ねの世代感を書いてあり、厳密には異なる事があります。例えば、その世代の後期型は次世代の規格を取り込んでいる事が有ります。また、VIA製品は低消費電力に注力している為、コア数は多くありません。
Socket7 で Windows7 が動くマザーもありますが、システム要件の1GHzを超えるCPUが無い為、上の表では非対応としています。
※ SlotA / Super7 はDual構成のマザーが無いため基本的には私のブログ対象外です。しかしK7やK6はCPUがSMP対応している為、SMP対応したチップセットと板を開発すればデュアル可能なはずです。
※ Socket4(486)/Socket6(486) 以前は自作向けデュアルソケットマザー(SMP)が見当たらない為ブログ対象外ですが、SMPではないデュアルソケットマザーが多々ありますので、詳しくは後述の番外編にて。


デュアルソケットマザーを扱うメーカと国内代理店

2019年4月2日現在取り扱いが有る企業と代理店
 下記は、現時点で実際にデュアルソケットマザーの取り扱いをしている企業と国内正規代理店を筆者が調査し掲載しています。筆者の一押し企業は当然ながらSuperMicr●ですが、プロ仕様故に自作には向かないデザインが多くもあり、気に入ったデザインが無い場合は他社から選択する事になります(最近はSuperというブランドでゲーマー向けにも作っている様でASKが国内代理店をしている様です)。
 SuperMicr / A+ (AMD) / 国内代理店(サンウェイテクノロジ) 
 TyanMiTAC ) / 日本法人(マイタックジャパン)
 ADVANTECH / 日本法人(アドバンテック株式会社)
 ASRock / 国内代理店(Pc4u = ドーフィールドジャパン = ASK)
 ASUS / 国内代理店(マイスペック = ラシスソリューションズ)
 Chassis PLans / 主に軍用マザーを製造販売、国内代理店は無いかもしれない。
 GIGABYTE / 国内代理店(HPCシステムズ株式会社 )
 Intel / 日本法人(インテル株式会社)
 MSI / 国内代理店(デュアルソケットマザーを扱う代理店が無い?)
 Raptor Computing Systems / 国内代理店

過去にデュアルソケットマザーを製造・販売していた企業
 AMI American Megatrends ( MegaDual )
 AOpenacer ) (foxconnが製造、現在マザー単体売りは無く完成品やOEM)
 ECSD6VAA 他 )
 EVGASR-2 / SR-X
 Fujitsu Siemens (現:Fujitsu Technology Solutions 、現在デュアルは自社製品向けに製造)
 FREEWAY ( TwoTop = ユニットコム ) ( FWD-P3C4XD 他)
 Micron ( MTSAM64GZ 自社製SAMURAI64チップセット2基搭載! )
 MICRONICS COMPUTERS (現:DIAMOND MULTIMEDIA) (M54Pe)
 Motorola ( 2011年に分裂し2社体制 ) ( PATX5000 )
 NEXCOM ( NEX6420シリーズ )
 SOYO ( デザイン台湾、製造販売は中国? ) ( D6IBA、他 )
 VIAVT310-DP

過去に存在したデュアルソケットマザー取り扱い企業
 Iwill (現:Flextronics / 旧:Arima) / 国内代理店(現:Aiuto / 旧:RioWorks)
 Q-Lity (CPV4-TD)
 RioWorks ≒ Iwill
 ABITBP6 / UT2K4、他 )
 EPoX ( 終息期に深セン工場がSUPoXとして独立し現存 )( KP6-BS、他 )
 TakenATX586、他 )

 過去にデュアルソケットを扱っていた企業の大半はSlot1/Socket370の時代まででCelelon300AやTualatinなどが最後の企業も多いと思います。それ以降も生き残った企業はPentium4のHyperThreadやCoreDuoなどの2コアで満足し、より難易度の上がったXEONやOpteronのデュアル/マルチソケットを作り続けている企業は逆に成長した所が多い様に思います。
 この中で異色なのはEVGAとIWillでしょうね。EVGAはハイエンドゲーマー向けに特化した様な企業なのでデュアルがゲームでは効果が無い(オーバークロックが出来ない)事を痛感し撤退したのではないかと思います(実際はどうか知りませんが)。IWillはサーバ向けにはBIOSの完成度が今ひとつだった事や、AMDのHyperTransport構想に過剰反応して暴走してしまった事などが原因で消滅した(買収された)のではないかと考えています(実際はどうか知りません)。
 EPoXは台湾の企業でしたが、工場が大陸側にあり、大陸から撤退する際に工場メンバーが本社と対立し、給料未払いを楯に工場を強引に取得、その工場を元にSUPoXを起業したという情報があります。SUPoXの本社は大陸側の深センにある様ですが台湾Wikiによりますと商標権で揉めた?のかもしれず、商標権を持つ台湾EPoX側の債権者と、工場を持つ深センSUPoXに分裂したのかもしれません。
 中国に工場を持つ企業が中国から工場を撤退するのは非常に困難な様で、手続きに1年以上掛かり、かつ、それが完了するまで社長や役員は中国国外への渡航が禁止される様です。これを回避する為に多くの企業が突然夜逃げするらしいのですが、その結果として工場の資産を現地に置き去りにする事になり、EPoX vs SUPoX の様な事態に追い込まれるのだと思います。中国撤退の手続きに際して最初に言われる事が、本国に有る資産を売却して中国工場が持つ全ての負債を返済してから株を中国の企業に譲渡しなさいと言われる様です。それが達成出来るまで社長や役員は中国国外への渡航が禁止されますので、いわば人質をとって金を払え(しかし工場の資産を売却して清算する事は禁止だ)と恐喝してくるようなもので、気軽に撤退手続きを開始する事が出来ないのです。逆に、中国に工場を展開するには現地の人と株を折半する条件と手続きに二ヵ月あれば完了する様です。しかし、撤退する際に、この現地株主の反対によりなかなか思うように撤退する事が難しい面もある様です。こう考えると中国進出って高リスク低リターンな気がしてきますね。しかし、そんな中にも傑出した中国進出の成功者が稀に居るのでJackpot効果(カジノで大当たりした人を見た時と同じ効果)により自分にも成功の可能性が有ると信じ込ませられてしまうのかもしれません。中国は基本的には共産主義であり、住民には投票権や人権が無く、共産党幹部が住民や企業から搾取して肥える為の国家体制と言われていますが、以前の様に管轄する共産党員に賄賂を払えばなんとかなる時代も終焉し、今は汚職を粛清するという名目で某氏に従わない党員を次々に粛清しているらしいです。


マザーボード固定穴の位置とサイズ(フォームファクタ)
 デュアルソケットマザーをPCケースに組み込もうとすると、マザー固定穴の位置が異なったり、ケースが小さくて(マザーが大きくて)入らない事も多々あります。困ってネット検索しても誤記が多く、正確な穴の位置を記載した資料にはなかなか辿り着けません。
 主にASUSが間違った記載をしている事が多い様に感じますが、SSI-CEBの事をATXと書いたり、或いはSSI-CEBをSSI-EEBと書いたりしている事が多いと思います。SSI-EEBをE-ATXと書いている事も多いと思います。
 ネット情報の多くはATXとの大きさの違いくらいしか判らないですよね?SSI-EEBはE-ATX、SSI-CEBはATXと同じと言われる事が有りますが、実際は穴の位置やサイズが少しだけ異なります。
 そこで、規格書やマニュアル等の一次資料を元にした穴の位置とサイズを調査しました。
 ・穴の位置とサイズ
  E-ATX / EE-ATX
  SSI-CEB / SSI-EEB / SSI-MEB (調査中)
  XL-ATX / HPTX
  Intel W2600CR/S2600IP
  SuperMicro X8DTG-QF/X9DRG-QF/X10DRG-Q
下図はATXを基準に、I/OシールドやPCIスロットの位置を合わせた原寸大の図です。
EE-ATX-FF.png
※今はPNGイメージで原寸大にしていますが、時間があればCADで製図してそのまま機械加工出来る物を作りたいですね・・・


NUMA
 ・NUMAとは何か?
 ・OSにNUMAとして認識されない場合の対処方法
 ・NUMA関連のBIOS/UEFI設定方法(同上)
 ・NUMAでの割り込み処理は、どのコアが担当するか?
 ・NUMAとキャッシュの関係
 ・NUMAのチューニング設定で30%高速化
NUMA-NodeInterleaving.png
 Node Interleving で性能を向上させる為には、メモリ帯域を上回るインターコネクトが必要だが・・・



電源
 デュアルソケットマザーでは 24Pin + 8Pin12V + 8Pin12V 合計3コネクタ 構成が一般的で、ATX電源ではなくEPS電源が使われます。
 ASUSはEPS電源の事を間違ってEATX2.0やEATX12Vとして記載している事が多いので注意が必要です。
 EPS電源は、ATX電源と似ていますがPWR_OK信号のタイミングが少し異なりますので御注意下さい(32bit時代のマザーはATX電源でOKな物が多いです)。サーバ向けベアボーンの場合はリタンダント電源(複数の電源モジュールを搭載し1個壊れても稼動し続ける電源)を搭載している物が多いですが、交換用の予備モジュールは予想外に高額な事がありますので御注意下さい。
 ・PC電源のピンアサイン比較
 ・PC電源の各ピンの機能
 ・PC電源の効率と力率の違い
 ・PC電源の規格を比較
Main-Diff-V2-smb.jpg
PAPFC13.png


CPUクーラー
 無難なのはSuperMicro製のCPUクーラです。LGA2011やLGA1366では一般の普及品が使えるマザーも多いですが、CPUが2個あるのでヒートシンクも2個ですから大き過ぎる物は設置出来ません。また、CPUソケットがナロータイプの場合は対応品を探さねばなりませんし、G34やC32はSuperMicro以外で自作に使えそうな物はNoctua NH-U9DO A3 / NH-U12DO A3しか知りません、爆音低背プロ仕様ならDynatronが出している様です。これら以外は自作市場に流れている物を探すのが困難です。ですがSuperMicroで探せば必ず見付かります。もちろん、それ以外を探したり自分で工夫して大型ヒートシンクの物を流用して静音化したり、或いは水冷化も一つの手ですが、もし私が水冷化するならこんな感じで纏めたいです。


チップセットの冷却
 デュアルソケットマザーでは強力なエアフローを前提としている物が多く、ボード上のチップセットに小型低背のパッシブヒートシンクが一般的で、エアフローが確保されていないと予想外にチップセットが高温に成る事があります。3連オリファン搭載グラボなどからの意図しない撒き散らし送風が冷却に貢献している事もありますが、組み上げたら一番最初に温度モニタを使って各部の温度が高負荷時にも一定して利用温度範囲内に収まっている事を確認しておきましょう。とは言え温度モニタには結構バグがあるので困ってしまいますよね・・・PCケースを密閉した状態で色々な角度から観察できるサーモグラフィーが理想ですが、筆者は放射温度計を使っています。


メモリ
 基本的に、デュアルソケットマザーでは ECC Registerd タイプのメモリを使用します。LGA1366以降はLoad Reduced(LRDIMM)に対応した物も増え、DDR4世代以降は積層タイプの 3DS ECC RDIMM(RDIMMはRegisterd DIMMの略)が利用出来る物も増えていますが、基本は ECC Registerd への対応で、その他に LRDIMM や3DS にも対応可能とするマザーボードが主流です。
 ECC ( Error Check & Correct ) はメモリが自然現象(放射性同位体崩壊、宇宙線、粒子線)やホットキャリアなどの影響でビット反転してデータ化けが発生した際に、誤りを訂正する為の機能で、通常64bit幅を72bit幅に拡張して実装します。BIOS/UEFIでECCでのエラー検知と回復の記録(ログ)が出来る物がありますが、筆者の居住地での経験上は16GBを常用した場合に年3回程度の発生率ですが、設置場所や標高で発生頻度が大きく変わる事が知られています。特に標高が高い所では宇宙線の影響でエラーが多くなる事が知られています。
 Registerd は別名 Bufferd とも言われ、クロックやアドレス信号の増幅と安定化を行う機能です。これにより Unbufferd メモリに比べノイズに強くなる為、より安定して高速で大容量のメモリを搭載出来ますが、バッファを中継する際にレイテンシが少しだけ増えます。LRDIMMはクロックやアドレスに加えてデータも含めた全ての信号をバッファリングしますのでRegisterdメモリよりも更なる安定化と高速大容量化を実現出来ます。
 過去に例外としてLGA771ではFully Bufferedタイプ(DIMM上にシリアル変換チップを搭載し高速大容量を実現したが爆熱と遠大なレイテンシが改善できず廃止)、mPGA603や一部のSlot1/PGA370ではRAMBUS(特許使用料が高過ぎた割りにDDRに比べて性能面であまり優位に立てず廃止)、Socket5/7ではパリティ(エラー検出は出来るが訂正が出来ない為にECCへ移行)が使われた事もありましたが、それ以外は先述の ECC Registerd が基本です。
 外国製の安いPCが販売される前の日本市場ではECC付き(或いはパリティ付き)メモリが一般的でしたが、外国製の安いPCが販売されるに伴い熾烈な価格競争の結果として本来は必要なECCが省かれた廉価版がいつのまにか一般的に成ってしまいました。ECCを搭載しないDRAMメモリは気付かないうちにデータ化けを必ず起こします。宿命とも言えます。メモリの値段を節約し過ぎてECC無しをどうにか使おうとする事はお薦めしません。
 しかし、近い将来にはメモリがCPUに統合されると思いますので、その時はまた状況も変化するでしょう・・・
 現行品のCPUソケットあたりのチャネル数は 6~8チャネル (× 64bit幅) ですが多コア化はチャネル数の増加ペースより速いです。
 ---定格3GHzの最大コア数を基準にしたリスト---
 2チャネル/DDR : 1/2コア@CPUソケット P4/K8
 2チャネル/DDR2 : 2/4コア@CPUソケット CoreMA/K10
 3チャネル/DDR3 : 4/6コア@CPUソケット Nehalem/Westmare
 4チャネル/DDR3 : 8/10コア@CPUソケット Sandy-EP/Ivy-EP
 4チャネル/DDR4 : 10/12コア@CPUソケット Haswell-EP/Broadwell-EP
 6チャネル/DDR4 : 18コア@CPUソケット Skylake-SP
 8チャネル/DDR4 : 16コア@CPUソケット Naples



OS ( オペレーティングシステム )
OS_history-simple6.png
※:研究中や開発中のOS( HAIKU / Hurd / icaros / MINIX3 / Plan9 / PureDarwin / ReactOS / SkyOS / Syllable など)は除いてあります。また、デュアルソケットに到達しないであろうDOS系のクローン( FreeDOS / DR-DOS/OpenDOS など )や、OS-9/OS-9000系のOSも除外しています。
※:この図はWikipediaのUNIX関連ページにあった図を元にデュアルソケットマザー対応OSの系統図概略として編集し直した図です。

 下記にてデュアルソケットマザーに対応しているOSをアルファベット順に掲載しています。
 実用前段階のOSや、教育・研究用OS、開発が終了したOSなどは別枠で掲載しています。

BSD (BSD License / CDDL)
BSDLogo_201510300414428c1.jpg
 ZFS や RAID-Z を使った大容量ストレージサーバとして人気がある FreeNAS / FreeBSD / NetBSD / OpenSolaris(現:OpenIndiana及びillumos) / OpenServer X 等はBSDの流れを汲むオープンソースのUNIXディストリビューションです。
 FreeBSDでのNUMA対応が2005年頃の様ですから、これ以降にFreeBSDから分岐(フォーク)したディストリはNUMA対応しているハズですが、それ以前にBSDから分岐したディストリの中にはNUMA対応していない物も有るかもしれません。
 OpenSolaris(現:OpenIndiana及びillumos)はUNIX SystemVを起源とするBSDとは別系統のOSと言われる事が有りますが、SunOS 4世代までのBSD資産を引き継ぐ必要性などからSystemVとBSDを融合したUNIX SystemV R4 (SVR4)を元にしており、SystemVとBSDの両方の機能と特徴を備えたUNIXディストリビューションです。ライセンスはBSDと異なり独自のCDDL(Common Development and Distribution License)を採用しています。
 OpenServer X は FreeBSD をベースとして後述の商用UNIX SCO OpenServer 6 や UnixWare7 の機能を融合したもので、SCO の既存顧客に対するアップグレードパスを確保したものらしいです。その為、基本的なライセンスはBSDライセンスで提供されていますが、サポートを受けたり、OpenServer固有のアプリを利用するには有料オプションが必要になります。
 ディストリビューションが分岐した事をフォークしたと言いますが、UNIX系のC言語システムプログラマとしての経験があれば直感的に fork() システムコールに由来する細胞分裂的なOSソースコードを含む開発プロジェクトの分岐・分裂である事が容易に想像出来ると思います。
※UNIXとして掲載すべきか迷いましたが、BSDをオープンソースとして掲載し、UNIXを商用OSとして下に掲載しています。

Linux (GPL v2)
Linuxlogo.jpg
 どのディストリビューションでも基本的にはデュアルソケットに対応しているはずですが無難な物はCentOSだと思います。デスクトップ向けとしては Ubuntu にも人気がありますがDebian系なので筆者は少し苦手です。他に筆者が勧められるのはRHEL(有料)、Fedora(RedHat系の次世代開発向けで安定版を望むなら辞めるべき)あたりで、これらのディストリにはBSDの項で触れたZFSがライセンス問題を克服しながらZFS on Linuxで移植導入されております(がライセンス上の問題で完全な移植ではない様です)。他には、SUSE-SLES(Slackware系の有料版)/OpenSUSE(無料) 辺りでしょうか。
 ここまで掲載したディストリはAreca RAIDコントローラのディストリ専用ドライバが用意されている事から、筆者の自作PCで使う場合も含め確実な導入が望め、また、主にサーバ用途での利用者が多いディストリでもあると思われ、逆に、他のディストリは筆者の利用経験が少ないものや全く使った事が無い物ばかりです。
 端末利用に特化したLinuxとしてはAndroidが最も普及していると思いますが、Androidの亜種としてAndroid-x86Console OSなどがPC用バイナリとして供給されています。筆者も、AndroidをPCで試そうと思いましたが、Androidと同じくGoogleが製作したChromeOSもPC用のLinuxディストリビューションです。どうやらGoogleはWindows10に対抗してか?AndroidとChromeOSを統合する動きがある様ですから、近いうちに自作PCでもAndroidと共通の画面で操作できるPC用のLinuxが普及するかもしれません。
 ゲーム用LinuxとしてSteamOSというUbuntuに近いDebian系ディストリビューションも度々話題に上がりますが、筆者は全く利用した経験がありません。初期のSteamはUbuntuを元にしていた様ですが、ライセンス上の理由でDebianベースに変更した様です。
 これら以外ですと、特殊な事情でCPUに最適化されたバイナリを使ってインストールしたい場合は Gentoo Linux が良さそうです。このブログの読者の方でSocket7でのHD動画再生に成功された方がいらっしゃいましたが、その方は Gentoo Linux を使っていました。

MenuetOS (32Bit版:GPL v2 / 64Bit版:License)
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 初期の32Bit PCを実用化する可能性を秘めたOSで、全てアセンブラかつフルスクラッチで記述された(しかし透過GUIなどを備えた)OSとして注目を集めました。初版0.01が2005年、正式リリースは2015年5月に1.00が登場したばかりの比較的新しいOSです。
 アセンブラで書かれた為、サイズが極端に小さく、BIOS ROM内に格納して瞬間起動できるかもしれませんね?(未検証)
 64Bit版システム要件:ハードウエア互換リスト
 32Bit版システム要件:32Bit版はSMP非対応かも?
  CPU:Pentium 90MHz
  RAM:32MB
  GPU:VESA 2.0
  STG:1.44MB Floppy
  K/M:PS/2 or COM

OS/2 (商用)
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 IBMとMSの共同開発によるOS、途中からIBMがOS/2、MSがWindowsNTへとディストリビューションが別れたような形になりました。現在はIBM自身による個人向け開発及びサポートは終了していますが、eComStationという名称のOEM版(英語版とドイツ語版のみ)が最新ハードへの対応とサポートを継続しています(2015年11月現在)。
  OS/2 2.11 SMP (1994-?):初のマルチプロセッサ対応
  OS/2 Warp 4 (1996-2006):標準でマルチプロセッサ対応
  eCS/1 (2000-?):IBMからOS/2 Warp 4のライセンスを受けたOEM版
  eCS/2 (2010-現在):ACPI対応、JFSへのインストール対応など
 WindowsNTは元々OS/2 3.0 として開発されていた物を途中からWindowsNTに名称変更したもので、現在出回っているWindowsはOS/2を起源としていますが、MSがこれを公式に認めているか?筆者は知りません。
 2016年後半2017年3月にBlue Lionという正規ライセンスを得た新たなディストリが登場予定です。

Red Magic (脳内仮想マシンで起動可能)

マガタ博士が開発した 16Bit マルチユーザ・オペレーティングシステム。
16Bitの日時カウンタが・・・

TRON (商用)
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 TRONは、TRONフォーラムの策定する仕様(及びソースコード)を元にライセンスを受けた企業が特定のハードウエア向けにカスタマイズして販売する形態をとる様です。
 国産OSとしての地位を確立しつつあった1980年代後半、アメリカ合衆国通商代表部が1989年に作成した報告書"National Trade Estimate Report on Foreign Trade Barriers"( ISSN 0898-3887 )にてTRONを貿易障壁と断定し(後に撤回されたが時既に遅し)、これを元に日本政府に対して圧力(具体的にはスーパー301条に基く制裁)やロビー活動(エージェントである孫正義を使った301条を楯にしたTRON排除活動など)を展開し、日本のPC市場からTRONを排除しました。当時、学校教育へのTRON採用が決まり松下製の実機も完成、富士通、日立、三菱などの国内企業がTRON仕様32bit CPU GMICRO/100の開発に成功していましたが、これを事実上の白紙撤回に追い込み、翌年にはDOS/V互換機の日本市場への普及と、それに続くWindows3.1/95で日本のPC市場から和製OSと和製PCを排除し、米国製OSと外国製PCで塗り替えました。
 筆者がざっくりと調べた限りでは、現在(2015/11)、下記の2つのOSがPC/AT互換のデュアルソケットマザーでも起動できそうです(超漢字は実機稼動が可能か?不明です。T-Kernelは後ほど試してみようと思います)が、この他にも自作PCで起動可能なTRON系OSが現存するかもしれません。超漢字で動くワープロ的なソフトは、縦書きの日本語を取り扱う際に非常に使い易いらしいです。
 PMC T-Kernel 2/x86 組み込み機器向けリアルタイムOS。評価キット30日間無料。
 超漢字 VMWare上で稼動するTRON系OS。
 ※TRONに付いてはPCのみでなく携帯電話に付いての記載もしていましたが、ブログ趣旨から外れる為、削除しました。筆者はモバイルには詳しくありませんが、携帯電話向けOSの販売数は、マスコミ報道からの印象としては TRON -> Symbian -> Android/iOS という流れがある様ですが、実際の国内シェア(利用者数・販売数)の正確な統計情報(日本国内のガラケーとスマホを合わせた携帯電話全体でのOS利用者数の推移2000~2015)が欲しいですね。マスコミ報道の多くは、スマホ世界出荷数2.4倍とか、国内スマホシェア一位とか、そういった局所的・断片的な数字のみで、ガラケーとスマホを合算した携帯電話全体のOSシェアに付いて長期スパンで推移を話題にする報道が見当たりません。

UNIX (商用)
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 既に上で書きました BSD ( FreeBSD / NetBSD / OpenBSD ) や OpenSolaris ( OpenIndiana / illumos ) がオープンソースかつ基本的には無料で入手可能なUNIXディストリビューションであるのに対し、こちらでは AT&T UNIX System V を起源とするクローズドソースかつ有料のUNIXディストリビューション ( 但し、PC/AT互換のデュアルソケットマザーで稼働するもの ) を簡単にまとめてみます。買収や統廃合により実情を正確に掴む事はなかなか難しい状況です。

 SUN Solaris2.1(1993-1999) ~ 10(2005-2021)( SunOS 5.1 ~ SunOS 5.10 ):
  Solaris2.1でx86対応と同時にSMP対応をしています。それ以降の多くのバージョンがx86に対応しSolaris10 ( SunOS 5.10 ) 以降はAMD64/EM64TやZFS(ZFS初の実装はSolaris10)にも対応しています。Solaris9は2014年にサポート終了しましたが、Solaris10は2021年までOracleによるサポートが継続する予定です。アップグレードパスとしては後述のOracle Solaris 11があります。

 SCO UNIX + SCO MPX (1994-?) ~ SCO OpenServer5(1995-?)
  マイクロソフト XENIX と AT&T UNIX System V R3 を融合した SCO UNIX と、それに加えて X-Window や TCP/IP を取り込んだ OpenDisktop 、サーバ向け改修した OpenServer3などがあり、当初は標準ではデュアルソケット非対応でしたが1994年に登場したSCO MPXパッケージを追加購入する事でデュアルソケットに対応できた様です。
  後継の OpenServer5 ではSCO MPXパッケージを統合した様で、デュアルソケット対応している様です。サポートとしては2010年にNICドライバの更新版が提供されていますが、今後どうなるか?いつまでサポートされるのか?未調査です。
  アップグレードパスとしては後述のSCO OpenServer 6があります。

 Novell UnixWare 2(1994-?)
  AT&T UNIX System V R4.2MP をベースにした UNIXディストリビューションで、SMPに対応しています。OEM向けの出荷が1994年、エンドユーザ向けの出荷が1995年の様です。当時、圧倒的支持を得ていたPC向けのNetWareとUNIXを融合した製品とも。当時は未だネットに弱かったWindowsなどのOSに対してNOS(ネットワークOS)と言われていました。筆者はMS-DOSとNetWareを組み合わせた業務システムを構築した経験がありますが、それ以降はNovell製品に関わった経験が無く、UnixWareの事はあまり知りません。後にSCOに買収され、現在はXinuosが権利を保持し、アップグレードパスとしては後述のSCO UnixWare7があります。

 SCO UnixWare 7 (1998-?)
  SCOがNovellからUnixWare2の権利を買い取り OpenServer5 と融合したもので、メジャーバージョンは2から突然7にジャンプした様で、現行バージョンは7.1.4+(2013)セキュリティパッチが2014年10月に提供されています。現在はSCOからXinuosに変わっていますがブランド名としてSCOが残っている様です。

 SCO OpenServer 6 (2005-?)
  上記 SCO UNIX に SCO UnixWare7 の機能の一部や AT&T UNIX System V R4.2MP などを融合したもので、System V R4.2MP を取り込んだ事でSMPに対応した為、追加パッケージ無しにデュアルソケットで稼働できる様です。筆者は利用経験が有りません。
  商業的にはマクドナルドやピザハットやコストコなどの量販店、NASDAQなどの金融系にも採用実績がある様で、アップグレードパスとして2015年に登場したFreeBSDベースのOpenServer Xに機能が引き継がれています。サポート終了時期は不明(未調査)ですが、2014年10月にセキュリティパッチが提供されています

 Oracle Solaris11 (2011-2024)( SunOS 5.11 ):
  オラクルによるSUN Microsystems買収後にリリースされたSolarisで2024年までのサポートが決定している様です。UEFI Boot 対応等の細かな機能追加が多数行われました。Solaris11.2 (2014)からはクラウドインフラを意識してOpenStackを取り込んでいます。

Windows (商用)
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 デュアルソケットマザーを稼働させる為にはPro、Ultimate または Enterprise エディション又はサーバ系のエディションが必須となります。Home エディションやWin9x等をインストールしますと、1つのCPUソケットしか認識しません。
 下記はデュアルソケットマザーに対応しているWindowsです。
 Windows NT3.x Workstation (1993-2001、コア数制限あり)
 Windows NT4.0 Workstation (1996-2005、コア数制限あり)
 Windows 2000 Professional (1999-2010、コア数制限あり)
 Windows XP Professional / x64 / Tablet / MediaCenter (2001-2014)
 Windows Vista Business / Ultimate / Enterprise (2006-2017)
 Windows 7 Professional / Ultimate / Enterprise (2009-2020)
 Windows 8 Pro / Enterprise (2012-2023)
 Windows 10 Pro / Enterprise (2015-2025)
※:Windowsをサーバとして活用する場合は別途調査願います(筆者はサーバ系OSの知識がLinuxに偏っている為)。
※:WindowsCE系統のOSは筆者の知らない領域ですが読者の方から教えて頂いた情報を元に調べましたところEmbeddedCompact7でSMP対応している事がデータシート(PDF)に明記されていますので、もしかしたらデュアルソケットにも対応するのかも?しれません。NUMA対応しているのであればリソースメータで確認出来るかも?
※:サポート終了したOSは、スタンドアロンでの(つまりネットに接続しない)利用に限定する事をお勧めします。
※:サポート終了したOSを、OSサポート終了後に登場した拡張レジスタを持つCPUで使う場合、スタック関連の不具合が予想されますので御注意下さい。


OS ( 研究用・開発中・開発終了など )

AmigaOSクローン (開発中)
 AmigaOSクローンかつオープンソースのOSとしてAROSAtheOSがあります。AROSを元にしたディストリビューションの一つIcarosが最もAmigaOSに近く、かつ完成形に近いディストリと言われている様です。AtheOSのディストリとしてはSyllableが最も有名な様です。

BeOS (商用:1998-2001)
GeOSLOGOa.png
 BeOS R3 から PC/AT互換機対応となり 最終リリース R5 で2001年頃に終焉を迎えました。
 筆者は利用した事が無く、よく判りませんが、非協調的マルチタスクと言うとても強力なマルチタスク/マルチプロセッサ対応の仕組みを搭載している様です。
 最終リリースR5には個人向けの無料版が有った様ですが、バージョンやエディションの違いによるデュアルソケット対応可否などの違いがよく判りません。
 正式にライセンスを継承した後継OSのZETAと、有志によるクローンOSのHAIKUがあります(下記にて)。

Haiku OS (旧:OpenBeOS) (開発中、現在アルファテスト版が入手可)
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 BeOSファン有志によるBeOSクローンです。
 元になった商用OSであるBeOSは2000年頃にはMacOSに匹敵するくらいのファンが居ましたが、買収され実質的には消滅してしまいました。
 筆者はVMWare上で試した事があるに過ぎず、ほとんど利用経験がありませんので、詳しい経緯はWikiに譲りますが、現在はBeOSのコンセプトに共感した有志により開発が継続されており、現在アルファ版ですがマルチプロセッサに対応しています。

Darwin (PC/AT互換機向けディストリが開発中)
PureDarwinLogo.png
 MAC OS X のオープンソース部分を元にしたBSD系のUNIXディストリビューションです。当初はOpenDarwinとして開発されていましたが中断、後継としてPureDarwinが開発中です。

Hurd (GNU本来のカーネル、開発中)
Hurd-boxes-redrawn.png
 現在、GNUのカーネルは事実上Linuxですが、本来はHurdです。
 筆者はSUN SS1やHP-UXを使っていた頃から事務所や自宅ではDOS上でGNUを使ってsedやawkしていましたが、それはひとえにHurdが完成しないからでした。現在もです。まるでアラスカハイウェイの様に・・・

MINIX (教育用)
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 教育(OSの動作原理などを教育する目的)に特化して作成されたOSで、オリジナルはSMP/NUMA非対応でしたが、そこから派生した MINIX 3 はBSDライセンスにてソース公開され実用的な機能も盛り込まれている様ですが、未だ一般ユーザが実用的なOSとして日常的に利用する状態では無いと言えそうです。MINIX3以前からSMPに挑戦する人が度々現れた様ですが、2012年に登場したMINIX 3.2.0が正規版としては初の(しかし実験的な)SMP対応リリースと思われ、この時点ではNUMA対応は未熟(動作はするが、NUMAに対する最適化は恐らく出来ない)です。
  MINIX 3.2.0 初のSMP対応正規リリース
  MINIX 3.3.0 最新安定版リリース
 かなり昔の話ですが筆者も零号機(PC-9801 LS)にてプロッピー起動して遊んだ経験があります。つまり当時はフロッピーに収まるほど軽量なOSでした。  教育に特化していた為、より実用的なOSを求めてLinuxが製作された切っ掛けになった事でも有名です。

NetWare (商用:1983-2010)
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 筆者はファイルサーバに特化したOSというイメージで捉えています。SMP対応前のバージョンを以前仕事で使っていました。SMP対応はSFT-IIIからの様です。後にUnixWareやSuSE Linuxと統合した様です(詳しくは知りません・・・)
  NetWare 3.11 SFT-III(1992-?):NetWare初のSMP対応
  NetWare 4.0(1993-?):
  NetWare 5.0(1998-?):
  NetWare 6.0(2001-?):
  NetWare 6.5(2003-2010):2017年12月サポート終了

Plan9 (研究プロジェクト)
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 UNIXを開発した人達が、UNIXの次を目指して1980年代から研究開発していた分散OSですが、残念ながら2002年頃から開発が停滞している様です。
 その優れた機能の一部はUNIXやLinuxなど多数のOSに移植され、Plan9の目指すところから考えれば当然マルチプロセッサに対応しているハズで、筆者は2009年7月頃にx86向け公開版を試してみたのですが、稼働はしても使い方がよく判りませんで、マルチプロセッサやNUMAに対応したスケジューリングなどが実際に可能なのか?判りませんでした(時間を掛けて探求しなかった)。
 昨夜(2015/11/04)調べました所、2014年頃にGNU GPLv2にてソース公開された様ですが、旧公式サイトは現在閉鎖もしくは移転している様です。
 Plan9の分散OSという考え方は、Amazon EC2 や OpenStack の様なクラウドインフラサービスの魁と言える存在かもしれません。

ReactOS (開発中、現在アルファテスト版が入手可)
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 Windows2000とのバイナリ互換を目指すOSとして1996年頃(当初はFreeWin95というプロジェクトだった)から有志により開発が進められているオープンソースのフリーOSですが、インストール時にユニプロセッサカーネルしか選択筋がなく、2015年11月現在の最新バージョン0.3.17ではデュアルソケットに対応していない様です。しかし選択メニューが有る事から将来的には対応を予定している、もしくは実験的には既に対応済みではないかと思われます。
 筆者が2009年に試したバージョン0.3.10では、タスクマネージャにてCPU負荷をまとめて表示するかCPU毎に表示するかの選択メニューが有りましたが機能しませんでした(ユニプロセッサカーネルなので当然ですが)。最新バージョン0.3.17では、このメニューが削除又は非表示になっています。

SkyOS (商用、開発中断、ベータテスト版が入手可)
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 元オープンソースのOSで、5番目のリリース以降はソースが非公開となり有料になりましたが、現在は2013年8月に公開されたベータ版が無償提供され、それ以降は開発が中断している様です。SMPやHyperThreadingに対応している様です。

ZETA (商用:2005-2007)
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 2003年 BeOSのライセンスを取得したyellowTABが後継OSとして開発開始
 2005年 ZETA 1.0 販売開始、秋葉原などでも販売されていた
 2007年 販売不振を理由に開発終了
 筆者は、最近(2015/11)まで存在さえ知りませんでしたので、販売不振というより、マーケティング(つまり販売促進活動)をしなかったのでは?と思われます。


デバイスの帯域
 デュアルソケットマザーには PCIe x8 や PCI-X スロットが装備されていますが、こちらにそれらの帯域を記載しています。


番外編
Avoton C2750
 Atom系のCPUから派生したECCメモリ対応の高密度ブレードサーバ向けマザーです。SMPやNUMAではなく2-Node構成です。

LGA 1356
 このソケットに筆者は今まで興味が無かった為、存在は知っていましたがよくわかりません、他のソケットとの関係を3年前に少し書いた事がありますが高密度ブレードサーバ向けの低消費電力多コアXEONだと思いますが、たんにAMDのSocket C32の対抗製品としての意味しか無いのかもしれません。世代的にはSandyBridgeでLGA2011の後発、消費電力と帯域全般がLGA2011比で抑えられています。v3(Haswell)世代も僅かに4モデル存在する様ですがメモリがDDR3かつTDPもほぼ同じであるなど概ねv2世代との性能差が無く、かつ上記のAvoton C2750と比較すると更に立ち位置が微妙な存在になると思います。
 mPGA479M(Sossaman)と似た位置付けなのかもしれませんが、Sossamanの様なインパクトも無く・・・帯域を盛り過ぎて消費電力が高くなってしまったLGA2011と比較して、バス帯域などを抑えて消費電力とのバランスをとったのかも?しれませんね。

LGA 1366 (Jasper Forest)
 組み込み機器向けDP-XEONで、通常のLGA1366と異なりダイ上のQPIを置き換える形でPCIeをCPUに統合したLynnfieldの派生品です。
 自作向けに使えそうなマザーは読者の方に教えて頂いたUATX-3420しか知りません。このマザーはMicro-ATXサイズの珍しいDP-XEONマザーですが、DIMMが特殊な形状なので組んでみようとする場合は御注意下さい。

XEON MP 向けのデュアルソケットマザー
 XEON MP や E7系(-EX系)のCPUを乗せる板のなかにもデュアルソケットマザーが有りますが、それらは本ブログの対象外です。WSマザーにMP系のCPUを挿して使う事はありますが、MPマザーをWSとして使う事はありません。しかしE7系でWSマザーが登場した場合には番外編として御紹介するかもしれません。

VIA Quad Core
 40nm世代の VIA Quad Core はVIA Nano x2 ダイを2個CPUボード上に搭載したBGAパッケージのx86-64互換CPUで合計4コアです。各ダイはCPUボード上に固定されている為デュアルソケットではありませんが、ヒートスプレッダ無しに2個のダイが露出している為、双発であることが一目で判ります。Windows 8.1 以降の動作要件を満たし、拡張命令はSSE4.1( 28nm世代はネイティブ4コアでAVX2 )に対応しています。また、独自の暗号拡張としてVIA PadLockを搭載し暗号演算アクセラレータを内蔵しています。

VIA Nano x2
 VIA Nano x2 は物理的にはシングルダイとして見えますが、BIOS/UEFI上の扱いは1コアあたり1ソケット構成として扱われています。その為、OSカーネルから見るとデュアルソケット構成として認識され、結果としてWindowsではライセンス上の問題が起きてしまう為専用の対策パッチが公開されています。同様に上記のVIA QuadCore はBIOS/UEFI上では4ソケット構成として扱われていますが左記のパッチ(もしくはWindowsUpdate)で対応します。

VT310-DP
 VIA Eden-N ( C5P Nehemiah 32bit 1GHz ) nanoBGAを2基搭載、BGA方式でマザーボードに直接半田付けされている為、デュアルソケットではありませんがデュアルCPUです。CPUの拡張命令がWindows8の動作要件を満たさない為Win8以降のWindowsは動作しませんが1GHzですからWindows7には対応しています。Eden-NはC5PなのでNano系コア同様に独自の暗号拡張としてVIA PadLockを搭載し暗号演算アクセラレータを内蔵しています。

80386 / 80486
 この世代の自作向けマザーにはソケットが2~3個ある事が多いのですが、SMP構成を見た事がありません。複数ある理由は電圧の異なるソケットや、数値演算コプロセッサ、i860とのヘテロ構成、386専用と486専用ソケットを搭載して386から486へのアップグレードパスを用意した板などです。
 メーカー製サーバには486のデュアル構成があった様ですが自作で使えるマザーは登場していない様です。また386の新機能としてマルチプロセッサが謳われていたのを記憶していますが実物が存在するか?は知りませんSequent S81 systemというシステムが2~30個の386を搭載可能なUNIX機として販売され(この会社は後にIBMが買収しNUMA-Q 2000へと続く)、また初期のCompaq SystemProは386でのデュアル構成に対応していた様でCPUはオンボードのソケットではなくCPUボードを追加するタイプの様です。こちらはUNIXだけでなくWindowsNT3.1での2CPU構成が動いた様です。筆者の記憶では386の場合はSMPではなく2個または3個のCPUに同じ演算を同時実行させて結果照合するタイプのマギシステム的な物を想定した仕様だったと記憶しています。軍用の過酷な条件下(例えば強烈な電磁波の影響下や高濃度放射線下での弾道演算など)で正常機能させる為の仕様かもしれません。

PC-9801LS
 当時は国民機と言われたPC9801シリーズで、今は無きラップトップという持ち運び型かつバッテリ非搭載のパソコンです。FDDを2機搭載し40MBのSASI-HDDや4MB拡張メモリ、オレンジ単色(諧調表示)のプラズマディスプレイなど今では想像不可な仕様ですが、デュアルソケットです。と言ってもSMPではなく下位互換目的のV30と上位互換目的の80386-SXを搭載し、電源投入前に切り替えスイッチでCPUを切り替えて起動します。386を搭載し、当時1万円した1MBの増設SIMMを4枚搭載していましたのでWin32sを起動出来ました。SuperPIを起動可能な最低仕様のパソコンで、SuperPIでこのパソコンより遅いスコアを出す事は困難であると思われます。筺体蓋を開けると増設ソケットが有り80387-SXという16bitバス幅専用の浮動小数点演算コプロセッサを増設可能でしたが筆者は増設していませんでした。機会があれば387の有無でSuperPIの速度がどれだけ変わるか試してみたいですね。Linuxは入るかなぁ?

PC-8801mkIIsr
 筆者の原点、i8080上位互換のZ80を更に上位互換(多数の裏命令が存在)したNEC μPD780C-1 ( 8bit 4MHz ) DIP40 Socket を2基搭載し、I/Oバス経由でCPU間を接続、片側CPUはFDDアクセス専用として位置づけられていましたが、当然ながら通常の演算に利用する事も出来ました(FDD無しモデルにもCPUは2個搭載されていた)。この構成は先代にあたるPC8801mkIIからです。

テーマ : 自作・改造
ジャンル : コンピュータ

Windows10 で 8倍遅くなる 3DMark

と言っても DirectX 7 時代の 3DMark2000 の話ですが、下のスクショの通りです。22号機で試しました。

3dmark2000-22-7-10.jpg

3DMark99Max も1.5倍くらい遅いですが、他のバージョンは誤差程度の差しかありませんでした。
こちらの記事にも書きましたが、Windows10 の場合は DirectX 6 / DirectX 7 では 75 FPS でリミッターが効いてしまう様で 120Hz などの応答速度が高速なディスプレイでは、ディスプレイの性能が活かせない可能性がありそうです。

VROC Key

VROC Key を御存知でしょうか?

VROC は Virtual RAID on CPU の略で、NVMe で CPU に直結した複数の SSD を束ねて RAID にする仕組みです。 VROC Key は、この仕組みを有効化する為のプロテクトドングルです。

このドングルを入手しようと思い 22号機 のマザーボード ( Asus WS C621E SAGE ) 購入店に10日前から問い合わせていましたが、返事が無いので自分で探して買う事にしました。

ASCII の記事によると VROC Key 自体は 1,200 円 という事に成っていますので手軽に買えると思っていましたが、日本では納税しない Amazon.jp によると末端価格 2万円↑に高騰?しており、7万円とかそういった価格になっています。転売屋の仕業ですかね? Lenobo とか HP あたりのメーカーオプションだと 3 ~ 4 万円くらいです。移転価格問題解消して欲しいですよね。価格.COMでは比較ページが無いです。どこぞに VROC の比較ページないですかね?とは言え筆者は既に購入済みで追加購入予定は無いですが・・・海外だと $100- 前後からの様です。国内で納税してないAmazonは当日配達くらいしかメリットが無いので個人輸入するか国内代理店で購入して経済を回しましょう。

VROC には3種類有り、
1)スタンダード: RAID 0/1/10
2)プレミアム : RAID 0/1/5/10
3)Intel SSD専用: RAID 0/1/5/10

筆者は Optane SSD かつ RAID5 しか想定していないので上記の3番目のタイプを購入しました。週末までには RAID5 での様子を記事にしてみます ( RAID 0 の記事は多数見掛けるので割愛 )

今迄 Areca 常習者だった筆者が、なぜドングルの様な商売に手を出したかと言えば、Areca が NVMe に未対応だからですね。え?うーむ、逆の言い方をすれば、NVMe 接続の Optane SSD をまともに受け止められそうな RAID が VROC しか見当たらなかっただけです。 カタログスペック的には HigiPoint のカードが良さそうな物に見えますが、 HigiPoint には期待を裏切られ続けた経験しか無いので全く購入する気に成れません。 MegaRAID 9460-16i は x8 なのがもったいないですね。

AMD も VROC と同じ仕組みをドングル不要で提供してますね。21号機が完成する頃までに Areca が NVMe 対応品を作ってくれないなら21号機もCPU直結のソフトRAIDになるかもしれません・・・

多コア時代の今では、以前の様に CPU パワーを温存する為にハードウエア RAID を利用する意義は薄れつつありますが、とは言えCPUでRAID5/6のパリティ演算をさせるとメモリ帯域を圧迫しそうなので、やはり Areca が作ってくれるのを待ちたいです・・・



昔の 3DMark をWin7で実行する。


経緯
 過去のアプリを中心に利用している筆者にとっては昔の3DMarkが滑らかで高スコアになるGPUとドライバは貴重です。会社が変わって寛大になったのかライセンスが公開された旧3DMark群は、そんな筆者にとっての宝物になります。今後組むPC達は、これら全てを完走させる事が完成までの目標の1つ(マイルストーン)になりそうです。

3DMarkPerformance2.png

見て判る通り nVidia の方が良い結果(2Dでも似た傾向)ですが、Vega2搭載の21号機が未完成=未計測ですし19号機は世代的にHD7970に入れ替えるべきで、20号機はFuryXにすべきですがNanoですからAMDには不利なグラフです。また、筆者の経験上はnVidia の方が壊れ易いですし演算性能やコストパフォーマンスはたぶんAMDの方が良いと思います。

当初は22号機だけWin10での結果を採用していましたが、記事タイトルが「Win7で実行する」なのでWin7で計測し直しました。Win10では 3DMark2000 と 99Max で 75 FPS の所にリミッターの様なものが有る様で 75 以上には FPS が上がらずスコアが低いです。

歴代 3DMark の入手

 インストーラを公式からダウンロードします。
 https://benchmarks.ul.com/legacy-benchmarks

3DMark99 MAX

 DirectX 6 用のベンチマークです。
 =>筆者は DirectX 6 の動作確認用に使っています。

1)7zipを使ってダウンロードした3DMark99Max.exeを解凍します。
 ダウンロードした3DMark99Max.exeは自己解凍形式の圧縮ファイルですが、自己解凍がWin7では実行出来ない為7zipで強制解凍します(32bit版のWin7なら自己解凍出来るかもしれません)

2)解凍したフォルダにあるSetup.exeを起動します。
 インストーラの指示に従ってデフォルトでインストールします。
 (ダウンロードページに制限解除ライセンスが公開されています)

3)互換性の設定でWindows98を選択します。
 これをしないと DirectX 6.1 をインストールしないと動かないといった趣旨のエラーになり起動できません。
 スタートメニューに3DMark99Maxフォルダが有り、その中に本体へのショートカットが有ります、ショートカットもしくは本体のプロパティを開いて互換性=>互換モード=>Windows98/WindowsMeを選択してOKボタン。

4)うまく動かない場合は KB2670838 をアンインストールします。
 筆者が2014年12月16日に書いた自分用メモにそう書いて有りましたが自分ではどうやってこれに辿りついたか憶えていません。

3DMark2000

 DirectX 7 用のベンチマークです。
 =>筆者は DirectX 7 の動作確認用に使っています。

1)インストールします。
 インストーラの指示に従ってデフォルトでインストールします。
 (ダウンロードページに制限解除ライセンスが公開されています)

2)インストール先フォルダにある本体をバイナリ編集します。
 グラボのメモリが4MB以上必要エラーの対策です。
 ※エラーにならない場合はあえて編集しなくても大丈夫だと思います。
 デフォルトでは下記にインストールされているはずです。
 C:\Program Files (x86)\MadOnion.com\3DMark2000\3DMark2000.exe
 バイナリエディタで下記のアドレスを編集します。
  0001 FB91 7F=>EB
  0001 FC07 7D=>EB
  0006 9962 7D=>EB
  0006 99AD 7D=>EB
  0007 3394 7D=>EB
 ネットから拾ってきた情報の二次公開なので自己責任で御願いします。
 上記の編集・保存後に起動すれば問題無く実行出来るはずです。

3DMark2001 SE

 DirectX 8 / Shader Model 1.x 用のベンチマークです。
 =>筆者は DirectX 8 の動作確認用に使っています。

 ※起動までに異様に時間が掛りますが辛抱強く待ちます。
  たぶん2~3分くらい待たされます。
  続いてメモリが128MB以上必要という警告が表示されますが
  OKを押すと普通に動きます。
 ※上記でOKを押してもRadeonの場合は起動しない事があります。
  その場合はいったんプロセスを終了して、下記で起動します。
   start /AFFINITY 1 3DMark2001SE.exe

3DMark03/05/06

 DirectX 9.0 用のベンチマークです。
 =>筆者は DirectX 9 の動作確認用に使っています。
  下記の違いが有ります。
  03 : シェーダモデル 1.x (部分的に 2.0)
  05 : シェーダモデル 2.0
  06 : シェーダモデル 3.0 (9.0c)

 ※ 3DMark03/05 では Systeminfo でエラーになりますが、
   3DMark06 をインストールすると解消します。

3DMark Vantage

 DirectX 10 / Shader Model 4.0 用のベンチマークです。
 =>筆者は DirectX 10 の動作確認用に使っています。

番外編
 
 CrystalMark 2004R7
  作者のひよひよさんが数年前に32コア対応のUpdateを
  最後に行ってくれました。3DMarkでは測ってくれないGDIを
  計測してくれますので旧アプリを愛する人には3DMarkと
  併せて使って頂きたい逸品です。

 HDBENCH Ver3.30
  描画以外は桁溢れしてまともに計測出来ませんが、
  描画スコアのみ参考に計測しています。
  エアロONでは Matrox G200 や ATi Rage128 などが
  競合になりますがエアロOFFで爆速化します。

 CINEBENCH R9/10/11/15
  注意:公式サイトでは旧バージョンを公開していません。
  OpenGLの簡易的な動作確認が出来ます。
  特にR11とR15は描画結果をリファレンス画像と比較して
  差異がどのくらい有るか測定してくれますので再現性の
  簡易確認が出来ます。

 
 
 
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて二十数台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です(以降、Bull/nano/Ryzenと数台仮組レベルで組んでいます)。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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