OSに依存しない4K動画編集ソフト

 筆者はMacで FinalCut Pro というプロ仕様(TV局のディレクタなどが実際に使っている)動画編集ソフトを使っていましたが、全面的にOSをLinuxへ移行する予定ですから、この際4Kを見据えたLinuxでも使える動画編集環境を探していました。実はFinalCut ProからAdobe Premiere CS5へ移行したのですが、殆ど使っていないうちにCloudになりWindows7の終了が近づきと散々なのでOSに依存しない動画編集ソフトを探しています。Premiereをあまり使わなかった主な理由は、ちょっとした編集ならWindows標準のMovieMakerの方が簡単だからですが、今後はLinuxへ移行しますのでLinuxで使える編集ソフトを探さねばなりません。

 下記の候補はクロスプラットフォームでWindows/Mac/Linuxのどれでも動きます。筆者はLinuxへ移行しますがMacやWindowsも残す為、クロスプラットフォームは助かります。クロスプラットフォームはOSのサポート終了やセキュリティ上の問題などの要因に右往左往する事の無い永続性の担保という点で優れています。

 候補1: Shotcut (無料、日本語対応、オープンソース)
 候補2: DaVinci Resolve (無料簡易版とプロ仕様フルセット有料版がある)
 候補3: Light works (出力限定仕様無料版とプロ仕様の有料版がある)
 候補4: Jahshaka (無料、VR対応、ノンリニア編集は苦手?)
 候補5: OpenShot (無料、オープンソース、Ubuntu Studioの標準アプリ)

 実際の所は未だ使用していませんが、近日中にHD動画で編集作業をしてみようと思っていますので、その際に体験レポートなどを書いてみる予定です(我が家は未だHD環境なのです)。

 Shotcut はオープンソースで毎月更新版がリリースされており編集画面が日本語化されています。日本語化に携わったご本人曰く動作が安定しているという事でしたので無料と言う事も有り試してみたい候補1に挙げさせて頂きました。

 DaVinci Resolve は読者の方に教えて頂きました。無料版をダウンロードする際に個人情報の入力が必要ですが、映画やTV番組の制作現場で数多く利用されてきた実績が有る様ですから、どんな要求にも答えられそうですし、クラウドでは無く買取りですからインターネットから隔離されたクリーンルームでの作業にも適しています。反面、個人でちょっと利用したい様な簡易用途には向かないかもしれません。

 Light works は映画の制作現場などにも利用されているプロ仕様なので安心して利用出来ると思われる反面、無料版は出力フォーマットが限定されYoutuber向けかもしれません。無料でも機能などは一通り試せると思いますから使ってみて良ければ購入するかもしれません。

 Jahshaka はVR対応を謳う3.0系が未だβ版で「今は未だWindows10用のバイナリしか無いがLinux用とMAC用は近々バイナリをビルドするだろう」とWebサイトに記載されていました。安定版の2.0系は2006年10月の更新が最後の(その為PowerMacやWindowsXPに対応している)様ですからHD動画に対応していると思われ、古いマシンでSDやHD動画を作成する際に良さそうな2.0系を10号機11号機で試してみようとます。

 OpenShot は Ubuntu Studio の標準ビデオ編集ツールとして選ばれている為、試してみようと思っています。以前のバージョンでは不安定だった様ですが、バージョンを積み重ね2.4以降で安定する様になったらしいです。

 -- PCのハード要件 --

 CPU:3GHz/8コア以上
 MEM:16GB以上
 GPU:搭載メモリ1GB以上

 4K動画を扱う場合、物理8コア以上かつ3GHz以上が望まれる様ですがSIMD系の拡張命令にどこまで対応している必要が有るのか不明です、とは言え筆者は未だHD環境ですからHD解像度なら結構古いPCでもいけるんじゃないかと思いますので、下記の機体で試してみます。筆者の自作機は基本的にデュアルソケットなので必然的にXEONもしくはOpteron/EPYCしか選択筋が無く、メモリスロットをチャネル数に合わせて普通に埋めると必然的に16GB以上を搭載する様になります。

 10号機: XEON 5050 3.0GHz SSE3  物理4コア HD4890 (1.0GB) x2機
 12号機: XEON E5450 3.0GHz SSE4.1 物理8コア HD5870 Ef6(2.0GB) x2機
 13号機: XEON X5675 3.3GHz SSE4.2 物理12コア GTX580(1.5GB) x2機
 17号機: XEON E5-2670 3.0GHz AVX 物理16コア GTX780ti(3.0GB) x2機
 15号機: Opteron 2222 3.0GHz SSE3 物理4コア 9800GTX+(1.0GB) x2機
 15号機: Opteron 2393 3.1GHz SSE4a 物理8コア GTX285(1.0GB) x2機
 19号機: Opteron 4184 2.8GHz SSE4a 物理12コア HD7970(3.0GB) x2機
 20号機: Opteron 6386 3.2GHz AVX  物理16(32)コア R9-390X(8.0GB) x2機
 21号機: は作成中でEPYCが未だ入手出来ません
 22号機: は計画中です
 番外編: Ryzen7 1700 3.1GHz AVX2 物理8コア R9-nano(4.0GB) x2機
 対象外: 9号機以前の32bit機と14号機16号機の様な省電力にフォーカスした機体

 全コア3GHz以上に成らなければワークステーションとは言い難いのですがEPYCにはそういった物が無いので、BIOS設定でコア数制限して全コアターボ時に3GHz以上になる12コア設定で使うか、次期モデルで3GHz以上のラインナップが登場するまで待つか・・・ですね。3GHzは編集中の表示コマ落ち(成果物には影響しない)対策と、軽快動作の最低条件となりそうです。コア数はエンコード時間や編集後の出力時間に反比例します(アプリ側で多コア対応している場合)。

 それと、19号機の Opteron 4184 は SocketC32 のハイエンド K10 ですが 2.8GHz なので、これを 3GHz 稼働する様に改造出来ないか模索してみようと思っています。同じ 45nm プロセスの PhenomII x6 1075T 3GHz が 125W ですが Opteron 4184 2.8GHz は 95W なので 3GHz動作が出来る余裕が有るのではと思うのです。とは言え SocketC32 は 95W までなのでギリギリ感が否めません。
 
 
 
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OSの推移 20年史

->デュアルソケット・ザ・ワールドの目次は こちら へ。
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OSの推移と言っても今回はスパコンのTOP500で使われたOSの推移です。端末用OSの推移はタブレットやスマホなどを含めると実態不明と言わざるを得ませんし、自作PCのOSは統計を取っている機関が有りませんから不明です。ラズパイやPICを含めると誰も判らないのではないでしょうか?

TOP500-OS.png

この様に、一言で簡単に言えば UNIX が Linux に置き換わったのが20年間の歴史で、今年最多のディストリはCentOS(つまりDOS/V互換のx86-64)の様です。

初期にはDEC VMSの様な独自OSが乱立していた訳ですが、上記グラフ20年史の最初の数年にその名残(緑色)が有るだけで、以後はUNIX系のOSだけと言って良い状況です。後半のOther/Mixはクレイ版UNIXとLinuxの様なミックス構成で、VMSの様な独自のOSは私が調べた範囲では見付かりませんでした。

WindowsとMacOSXの挑戦は明らかな失敗に終わっている様に見えます。Windowsがランキングに初登場したのは2000 Serverで、次がServer2003クラスタ、最後がServer2008HPCですが最高でも4/500台で終始1%に満たずWindowsがランキングから消滅したのはWindows10の発売と同じ(つまり2015年6月のランキングが最後)でServer2012やServer2016はランクインしていません。

Windows Update の不思議


Windows10を試した際にBSODが発生したものが数台ありますが、Windows7に戻してからは安定しています。ですが、それでも壊れたファイルが有るかもしれない・・・と思い、結局Windows7のクリーンインストールからやり直していますが、クリーンインストールすると大量の更新が必要になります。

Windows Update

マイクロソフトがサービスパックやセキュリティアップデートと言い換える以前、業界ではバグパッチと言われていたOSの不具合・バグに対する大量の修正版インストールが必要になります。

例えば、今、Windows7 SP1適用済みを新規インストールすると

1:一定時間が経過すると約200件のバグに対する重要な更新リストが作成される
2:長時間 svchost.exe がシングルスレッドで負荷100%に張り付いたままになる
3:上記が終了すると約200件のバグ更新ファイルのダウンロードが始まる
4:上記200件のバグ更新ダウンロードが全て完了するとインストールが始まる
5:上記200件のバグ更新のうち数件~数十件が失敗し、再起動を促される
6:大量の更新リストが再作成され上記2からのステップを繰り返す
7:2~6を数回繰り返すと完了する
8:Officeをインストールすると、バグが増えて上記2からを更に数回繰り返す

全てがシングルスレッドかつ順次実行なので、非常に時間がかかりUpdateには概ね半日~1日かかります。

ダウンロードしながらインストールとか、svchost.exeをマルチスレッド化とか、そういった事は出来ないのか?と時々不思議に思います。

と言いますか、Windows7を売り出した当時のキャッチコピーの一つ、売り文句の一つに、WindowsUpdateをしても再起動不要と謳っていた記憶があります(Vistaの時だったかも?)が、政治家のマニフェストと同様に達成されない事を出来ますと言って買わせる(投票させる)のは、騙しているのと同じ事ですよね?

嫌なら返品に応じます・・・ようやく使い慣れた頃にそう言われましても・・・
 
 

ブラウザベンチ ( HTML5 + JavaScript ) を試す

追記:
 EdgeとCyberfoxを追加計測しました。
 Edgeは幾つかの環境下でBSODを誘発しますので御注意下さい。


参考資料:
 JavaScriptのクロスブラウザ対応表
 ※:ECMAScriptとはJavaScriptの標準仕様の事です。
   上記の比較表にはECMAScript標準仕様に加えIE等の独自仕様も
   一覧化されています。
 一例:
  Safari11:Array.sort(); // Safari10.1までは対応していた。
  Safari11:===の動作が異なるケースあり // Safari10.1までは同じ。
        var foo = function bar(bar) {'use strict'};
        return typeof foo === 'function'; // この時の動作がSafari11のみ異なる
  日本語文字列のソート順

結論:(2016年1月現在)
 ブラウザの性能は Chrome 又は Opera が最善です。
 次いでFirefoxとそのクローンが良好です。
 EdgeはBSODしますので利用すべきではありません。
 IEは最も遅く、しかも正常に機能しない事があります。
 ※:ChromeはEdge同様に個人情報を収集していますので御注意下さい。

今月のブログアクセス状況@1月1日~23日:
 FC2のアクセスログからの統計ですがEdgeは?恐らくChromeを擬態しているのでChromeに含まれている可能性があります。
 ChromeはEdge同様に個人情報を収集していますので御注意下さい。
BSAMB1.png
 その他の内訳:
  SRWare Iron 10回
  SeaMonkey 2回
  Chromiumクローン 2回
  Mozilla 1回

経緯:
 最近、複数の方から Windows 10 で IE の更新後に Yahooメール が参照し辛い状況に成ったという話を聞きました。筆者もWindows7ではありますがIEでYahooメールが参照し辛い事があり、時々正常に機能しない事があります。いくつかブラウザベンチマークを試したところJetStream(Apple製 JavaScriptベンチ)では、最後に結果の値を表示する所でIE11のみ正常に動作しません(大きな文字で計測値が表示されない)でしたし、Peacekeeper(Futuremark製 HTML5ベンチ)ではIE11のみ機能しないシーンが多数有りました。計測値も他のブラウザと比較して2~3倍遅いケースが多々あります。

 そこで、筆者が以前から利用している4種のブラウザ ( Crome / Firefox / IE / Opera ←アルファベット順に記載 ) を利用して

 ブラウザベンチ × ブラウザ × CPU/GPU アーキテクチャ

 の組み合わせでベンチマークを試して定量的側面から傾向などを比較してみようと思います。出来れば公正な視点で定性的(つまり安定感など)も比較できると良いのですが、安定感を語ると、どうしても個人の趣向が反映されてしまいますね・・・他にも正確な再現性(JavaScriptやHTML5の標準規格に対する正確な再現性)を測定出来る物が有ると良いのですが、そういった物が見当たりません。とりあえず、今回はベンチマークで比較します。

ベンチマーク・レギュレーション

前提条件:
 1:予め、キャッシュを全削除しておく。
 2: 1920 × 1200 @60Hz 画面にて最大表示で計測(ARM機は例外)。
 3:測定中のブラウザ以外は起動しない。
 4:初回実行結果を採用(JIT込みの測定)
 5:JavaScript高負荷検知機能はキャンセルしておく
 6:GPUは普段通りダウンクロック(概ね500MHz)のまま計測

動作環境:
 OS:Windows7 64Bit SP1
  ※ARM機はAndroid
  ※Edgeの計測のみWindows10Pro 64Bitで実行

ベンチマークサイト:(アルファベット順)
 HTML5 Webベンチ : とむころり氏(個人)製作、今回は2D描画のみ実行
 JetStream :Apple製 JavaScriptベンチマーク
 Kraken :Mozilla(Firefox)製 JavaScriptベンチマーク
 Octane :Google製 JavaScriptベンチマーク
 Peacekeeper :Futuremark製 HTML5ベンチマーク
 WebVizBench :Microsoft(KEXP)製 HTML5ベンチマーク

ブラウザ:(アルファベット順)
 Chrome 47.0 (47.0.2526.106m)
 Cyberfox 43.0.2 ←追加(Intel最適化版とAMD最適化版)
 Edge 20 (20.10240.16384.0) ←追加
 Firefox 43.0 (43.0.1 or 43.0.2)
 InternetExplorer 11.0 (11.0.9600.18124)
 Opera 34.0 (34.0.2036.39 or 41)
 ブラウザ(Android標準ブラウザ:バージョン不明)
 ※:Edgeは個人情報を吸われ企業広告と政治プロパガンダが所狭しと表示されるので筆者は常用しません。
 ※:Lunascapeその他のマイナーブラウザはレギュレーションに含めません

機種:(アルファベット順)
 AMD機
  15号機①:AMD K8 4C@2.8GHz + GeForce 9800GTX+
  15号機②AMD K10 8C@2.8GHz + GeForce GTX285
  19号機①AMD K10 12C@2.8GHz + Radeon HD6970
  19号機②Bulldozer 8M/16C@2.8GHz + Radeon HD6970
  20号機①Piledriver 16M/16C@2.8GHz + Radeon HD7970
  
 ARM機
  メーカー製:Qualcomm Snapdragon 800 2.3GHz 4Core

 Intel機
  10号機①:NetBurst 4C/4T@3GHz + Radeon HD4890
  12号機②:CoreMA 8C@3GHz + Radeon HD5870
  13号機①Westmare-EP 12C/12T@3GHz + GeForce GTX580
  17号機①SandyBridge-EP 16C/16T@3GHz + GeForce GT730
  17号機②SandyBridge-EP 16C/16T@3GHz + GeForce GTX780ti

 VIA機
  16号機②:Isaiah 2C@1.4GHz + Integrated S3 Chrome 9HD (DX9)
  16号機③:Isaiah II 4C@2GHz + Integrated S3 Chrome 640 (DX11)


結果:
 Chromeが最も安定して高速で、僅差でOperaが似た傾向です。両者はレンダリングエンジンに同じBlinkを利用している為、似た傾向に成るのは当然かもしれません。FirefoxはレンダリングエンジンにGeckoを採用していますがベンチ結果を見るに少し癖があります。ベンチとは直接関係無い部分ですが、他のブラウザでは表示されるTwitterやFacebookのアイコンがFirefoxでは表示されない特徴があります。EdgeはFirefoxよりも更に癖がありJavaScriptは高速なのですがHTML5の描画は逆に低速で、HTML5描画ベンチの最中に必ずBSODが発生するケースが3項目あり、それ以外のケースでも時々BSODするので未だ不安定ですし致命的です。EdgeはBSODしますのでRing0で動作する特殊なローレベルAPIを使用して他のブラウザとの差別化をしていると思われるのですが、恐らくその影響でDirectX 11アクセラレーションを利用した場合に特定ファンクションでBSODするのではないか?と推測しています(確証はありません)。IE11は自社製Trident がレンダリングエンジンですが自社製ベンチマーク以外は悲惨な結果でした。

ブラウザ性能ランキング:
BBResult7.png
 上のグラフは、平均値を100とした場合の相対値を積み上げた(JavaScriptを3種、HTML5描画を3種、計6種のベンチ合計600平均)結果です。EdgeでBSODするケースを推測値で埋めてもCyberfox/Firefoxより低い結果でした。

機種別ランキング:
BBMResult7.png
スマホは解像度が低いので、描画系のスコアが有利ですが、それでも総合では最下位です。つまりスマホで十分な使い方であれば10号機や16号機でも問題無く常用出来る訳です(が、実際にはsvchostが邪魔をして使い辛い事が時々あります)。

GPU性能による差:
 GPUの機能による差(DirectXへの対応状況や動画支援などによる差)は有る様ですが、性能による差は無い様です。つまり同世代のGPUであれば同等の結果に成るのでは?と思われます。具体的には17号機でGTX780ti(GK110)ケプラーハイエンドとGT730(GK208)ケプラーローエンドで比較して全く差が無いばかりか誤差程度の差でGT730の方が僅かに高速でした。


以下は、個々のベンチマークの詳細です。
平均値をとり、成績順に並べています。

HTML5 Webベンチ : とむころり氏(個人)製作、今回は2D描画のみ実行
HTML52DBenchResult7.png
 CyberfoxのAMD最適化による効果と思われる伸びが15号機で観測されました。
 他に、WestmareとHarpertownの結果からChromeとOperaに注目すると、同じレンダリングエンジンを採用していても結果が相互に逆転している事が判りますので傾向からの推測としてOperaはRadeon向けの描画チューニングが施されているのかもしれません(もしくはChromeがGeForce向けにチューニングされているか?)。EdgeとIEはDirectX 11の特定機能が利用出来る場合のみ高速化する仕組みかもしれません(或いは、発売から5年以上経過した機種の性能を意図的に下げている可能性も・・・グラフを見て判る通り不自然な性能格差があります)。

JetStream :Apple製 JavaScriptベンチマーク
JetStreamResult7.png
 JetStreamというかJavaScriptエンジンは、たぶんIntelのCPU向けにチューニングされていると思われますが、ネトバは完全に無視されていますね。JetStreamはApple製のベンチマークですからIntel Macに最適化されたSafariのWebKitに合わせてチューニングされていると思われ、WebKitからフォークしたBlinkを搭載するChromeやOperaの成績が良いのもうなずけます。
 このベンチマークのみEdgeが他より良好な結果ですから、恐らくEdgeはSafariと同じJavaScriptCore(LGPL)をベースに(もしくは参考にして)開発されたのではないか?と思われます。

Kraken :Mozilla(Firefox)製 JavaScriptベンチマーク
KrakenResultP7.png
 KrakenもJetStreamと似た傾向ですがEdgeとFirefoxの順位が逆転しています。他のグラフと見た目を統一する目的で平均値に対する%で表現しています(例えば値が250の場合は平均より2.5倍高速です)。下に小さく表示してあるグラフは計測値をそのままグラフ化したものです。
KrakenResult7.png

Octane :Google製 JavaScriptベンチマーク
OctaneResult7.png
 OctaneではKrakenと比べてChromeとFirefoxの順位が逆転していますが、ベンチマークの製造元を見れば納得です。

Peacekeeper:Futuremark製 HTML5ベンチマーク
PeacekeeperResult7.png
 PeacekeeperはFirefoxのグラフが波うってますね。IEも若干。
 Edgeは17号機と18号機でBSODが発生して最後まで実行出来ませんでした。数回試しましたが毎回同じシーンでBSODします。

WebVizBench :Microsoft(KEXP)製 HTML5ベンチマーク
WebVizBenchResult7-2.png
 WebVizはMS謹製なのでIEやEdgeが強いのは当然なんですが、IEやEdgeよりもFirefoxの結果が少し良いのですよね・・・それと16号機②(VIA Chromde9HD)の結果が予想以上に高いのはベンチプログラム側の測定ミス(もしくはChrome9HDがフレームを間引き描画しているのかも?)と思われ、成績は良くても描画はカクカクして遅いですしIE11ではDirect3D由来のエラーで中断してしまいます。

新しくなった memtest86

 自作PCや改造PCで必須とも言える memtest86 が筆者の知らない間に色々と変わっていました。

 memtest86 は、頻繁に最新版をDLして試す様な物でも無いと思いますので、今までこの事態を知らなかった人も多いと思います。筆者もその一人で、以前作成したCD-ROMやUSBメモリやフロッピーを使い続けて問題無く使えていましたので、あえて最新版をチェックしていなかったのです。

 大きな変化としては、2013年に著作権者がPassMark社に権利を売却、売却完了とともにmemtest86が商標登録され、有料化(機能限定版は無料)、オープンソースだった既存のソースは凍結され、UEFI対応/GUI装備(日本語にも対応)の別物を新規に作り直し MemTest86 Ver5 として販売(現在のバージョンは6.2.0)した様です。

 歴史的経緯から本家(memtest86)と分家(memtest86+)が有り、PassMarkによる買収が完了する2013年まではオープンソースで開発が進行していましたが、オリジナルソースを元にした物は買収により両方とも開発停止している様です。

 下図は、オリジナルの最終版4.3.7にてチェックした際のLLCとメインメモリの速度です(但しHaswell以降はmemtest86+ v5.01最終版もしくはUEFI版でのみ対応しています)。memtest86による速度計測は理論値よりもかなり低い速度ですが、恐らくSIMD系の命令セットを使って全コアを使用したマルチスレッドによる最大負荷を掛けないと理論値に近い値は出せないのだと思います(memtest86はマルチコアやマルチソケットに対応済みですが、実行コアを順々に交代してゆくシングルスレッドでチェックしている様です)。
memtest86-5-speed.png

 あと、やはりBulldozer(表はAbuDahbi)のLLCが異常に遅い事が判りますね・・・メインメモリよりも遅いLLC、しかも巨大な面積を必要とするLLC、OC耐性は低くて良いので、LLC高速版や1モジュール1コア版を出荷して欲しかったと思うのは筆者だけでしょうか?何か設定変更でLLCを倍速化出来るオプションでもあると良いのですが・・・


 
 
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて二十数台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です(以降、Bull/nano/Ryzenと数台仮組レベルで組んでいます)。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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