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Areca RAID カードで暗号機能付き HDD/SSD を利用する方法

■対応状況:

 対応シリーズFirmware 1.56以降※1 に更新してください )
  ARC-1884/1883/1882/1880
  ARC-12x6/12x5/12x4/12x3

 未対応シリーズ ( Firmware の最終版が 1.49 もしくは 1.51 のモデル )
  ARC-1680
  ARC-12x2/12x1/12x0
  ARC-11x0

 ドライバ
   6.20.00.31 以降

 ※1 Firmware V1.51 の途中から段階的に暗号化に対応しつつ機能強化してい
   ますが、リリースノートには暗号化に関するバグ修正の記載がいくつか
   見受けられますので暗号機能を利用する前に Firmware 1.56 以降への更新
   が望ましいと思われます。
   V1.51以前から V1.56 に Updateする際は4種類のファイルのうち
   ARC1xxxBIOS.BIN のみ Invalid data の様なエラーになりますが、他の
   3種のファイルを Update 後に再起動してから Update すると正常に
    Update できました。


■設定方法:

 下記の、いづれかを利用して設定します。
  ■ 暗号化した RAID にOS をインストールする場合
    ① RAIDカードのNIC(LANコネクタ)に接続した別のPC(ブラウザ)から設定
      → デフォルトでは別PCから http://192.168.1.100/ にアクセス
  ■ 暗号化した RAID にデータを入れる場合
    ② ArcHttp V2.5.2 (2018/12/20) 以降
    ③ CLI V1.15.13 (2018/12/20) 以降
    ※ CLI での設定手順は割愛させていただきます。SAP其の他も同様に・・・

 手順
  1:Security Function   → Create SED RAID Set
  2:Volume Set Functions → Create Volume Set
  3:Security Function   → Security Key Setup
                 → Create SED Key By User Password
  4:System Controls   → Advanced Configuration
                 → Save SEDKey In Controller → Disabled
  電源再投入後:Security Function → Security Key Setup
                 → Enter SED Key By User Password


■手順詳細:

 手順1:Security Function
      → Create SED RAID Set

  メニュー画面を立ち上げて Security Function → Create SED RAID Set
  を選択し RAID Set を構築します。ここで選択できるのは暗号化に対応して
  いるSSD/HDDのみになりますので御注意ください。SSD/HDD購入に際して
  SED形式の暗号化に対応している事をメーカーHP等でご確認ください。
  SED03.png
  SED04.png


 手順2:Volume Set Functions
      → Create Volume Set

  手順1で作成した RAID Set に対して Volume Set を構築します。
  暗号化しない場合と同様の設定で作成するだけでOKです。
  SED05.png

  Full Volume Encryption は、今回は Disabled (デフォルト)のままにします。
  Full Volume Encryption に付いては、この記事の最後に追記する予定です。
  SED06.png
  SED07.png

  念のため、状態を確認します。
  SED08.png
  SED09.png


 手順3:Security Function
      → Security Key Setup
        → Create SED Key By User Password

  SED Key は自動生成とパスワード手入力のどちらかを選択しますが、
  筆者はパスワード手入力(Create SED Key By User Password)を推奨します。
  (当初 Create ではなく Change と書いていましたが誤りでしたので訂正します)

  パスワード手入力を選択した場合は下記の※を読む必要は無いです。
  ※:パスワード手入力を推奨する理由はSEDKeyファイルのエクスポートが
    不要になるからです。自動生成した場合はSEDKeyファイルを必ず
    エクスポートする必要が有り、その場合はファイルの保管場所に苦慮
    する事になります。
  ※:自動生成した場合に SEDKeyファイルのエクスポートが必要な理由は
    2点あり、手順4で Disabled を選択した場合にエクスポートしたSEDKey
    ファイルが無いと可視化(Unlock)が出来ない為と、もう一点は、万が一
    にもRAIDカードが壊れた場合や別のPCに差し替えた場合にSEDKey
    ファイルが無いと可視化(Unlock)が出来ない為です。
  SED10-2.png
  SED11.png


 手順4:System Controls
      → Advanced Configuration
        → Save SEDKey In Controller

  SED13.png

  Enabled:
   Enable に設定すると SED Key はRAIDコントローラ内部のフラシュROMに
  記録され、次回の起動時に自動的に読み込まれ、暗号化した RAID Set は
  自動的に利用開始できます。この設定はストレージ単体を持ち去られた場合
  には効果がありますが、ストレージとRAIDコントローラの両方又はPCごと
  持ち去られた場合には第三者によって利用できてしまいますので暗号化の
  効果が限定的です。

  Disabled:
   Disabled に設定した場合、SED Key を RAID コントローラ には記録しません
  ので、次回電源投入時に暗号化した RAID Set は不可視(Locked)状態に
  なり暗号化の効力を最大限に活用できます。但し、BIOS や専用LCDからの
  SED Key 設定は Firmware 1.56 では出来ませんので、冒頭で書いた①~③
  のいづれかの手段で可視化(Unlock)する必要が有ります、方法は手順5に
  記載しました。

  Disabled, Unlock From BIOS:
   この設定にした場合、次回以降電源投入時にBIOS画面で手順5と同様の事
  をできるのだろうと期待して試しましたが駄目でした。
  もう少し試行錯誤してから代理店に問い合わせてみる予定です。


 手順5:可視化(Unlock)
   手順4で Disabled もしくはDisabled, Unlock From BIOS に設定した場合は、
  次回以降の電源投入時に暗号化した RAID Set が不可視化(Lockd)状態
  になりアクセス出来なくなります。その際には下記の手順を実行します。
  
  この様に不可視化(Locked)状態になっています。
  SED14.png

   Security Function
      → Security Key Setup
         → Enter SED Key By User Password

   この画面で手順3で入力したものと同じパスワードを1行下の
   Enter SED Key By User Password に入力して Submit ボタン
   をクリックします。
   ※ 但し、手順3でパスワードでなく自動生成を選択した場合は、
     別の手順になります(エクスポート&インポート)。後述予定。
  SED15.png

   すると、この様に可視化(Unlock)されます。
   OSは起動済で、データのみ暗号化している場合は、以上でデータ
   が見える様になるはずです。
   暗号化したストレージにOSを入れていて未だOSを立ち上げて
   いない場合は、この状態でシステムの電源を落とさずにリセット
   するとOSが起動します。
  SED16.png
  SED08.png


  以上、20号機(ARC-1882i)を使って試しました。

  上記の手順4で Save SEDKey In Controller を Enable にした場合は、
  暗号化した RAID に OS を入れて普通に使える事を確認済です。
  Disabled にした場合は電源OFFでSEDKeyが消えるため、次回以降の
  電源投入時に RAID Set が不可視化(Locked)状態になり見えなくなり
  ます。これを可視化(Unlock)する方法は上記に手順5として追記させて
  頂きました。

  手順4で Disabled, Unlock From BIOS を選択した場合にBIOS画面で
  手順5と同じ事を実現できれば筆者的には文句なしですが、そこだけ
  が残念です。
  最新機種 ARC-1884 とか ARC-12x6 なら出来るのか?買って試して
  みます。

  以下、余談になります。冒頭で書こうか迷いましたが、筆者の脳内垂れ
  流しなので・・・
  まず、対応/非対応の別れ目は、LSi-Logic RoC (RAID-on-Chip)
  シリーズをコントローラに利用しているか、 Intel IOP (I/O Processor)
  をコントローラに利用しているかの差になります(例外はARC-1203のみ)
  と同時に 2010年モデルが境界線でもあります。
  それぞれ、買収や権利譲渡により今は他の会社が販売しているチップ
  になりますが、両社ともARMベースのプロセッサで命令体形には互換性
  が有り、従って移植/バージョン統合/カード間の互換性維持も比較的
  楽だったと思われますが、初代 ARC-11x0 シリーズで構築したRAIDを
  最新世代のカードで読み書きできる互換性の高さは素晴らしいです。
  ARC-1203 は Intel IOP 系統と思いますので旧製品もFirmware側で
  対応さえして頂ければ暗号化対応できると思いますが、10年以上前の
  モデルにどうこう言えないですね。(強いて言えば ARC-11x0 が現行
  ラインナップとして生き残っている!!ので、可能性が無くはないかな
  と・・・)
  
 
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Areca ARC-1884ixl-8/12

Areca ARC-1884ixl-12
ARC-1884ixl-12.jpg

キャッシュ容量はオンボード2GBです。

マニュアルVer1.0作成日が2018/4/13ですから発売したばかりと思われます。秋葉で入荷したのが4月17日頃の様ですから1ヵ月前ですね・・・筆者が海外に潜伏していた頃です。

12Gb-SASエクスパンダ経由で最大512台のHDD/SSDを接続可能、かつ、1台のPCに複数のカードを挿せますので、ペタバイト級の容量を1台のPCに接続出来てしまいます。例えば判りやすく10TBのHDDを512台接続すると 5,120TB = 5PB です。カードを2枚に増やすと10PB、カード6枚なら 30PB @ 2 ~ 8GB/s に成ります。これで無圧縮8K動画でも録画し放題!?ですね。

ところで、これ↓、このコネクタはいったい何でしょう!?
ARC-1884ixl-12-CN.jpg

M.2ですかね!?
気になる・・・

という事でマニュアルを読んでいますが、この赤枠で囲った部分のコネクタの説明がマニュアルに見当たりません・・・

もしかしたら、マザーボードのPCIeスロットではなく、マザーボードのM.2スロットと接続する用途のコネクタ?かもしれませんね!?なんだろう・・・ M.2をエミュレートしてくれるのでしょうかね!?
 
RAID-6 だけでなく RAID-1 での3台同時ストライプにも対応しています。ほとんど無敵で素敵ですね。 

Linux用ドライバはソースコードが公開されていますので今朝書いたTalos™ IIでも直接使えるかもしれません。 
 
 

Areca RAID カードに至る筆者の遍歴と岐路

筆者のRAID自作歴とも・・・
 ->デュアルソケット・ザ・ワールドの目次は こちら へどうぞ。

1号機4号機 (1999年~2001年頃)
 Promise FastTrak66(33だったかもしれない) で RAID-0 を組んだのが自作初RAIDでした。
 HDDが1台壊れて全体のデータ救出が出来ないという痛い思いをした事が今でも強烈な体験として記憶に残っています。
 仕事のデータが消えてしまうのは業務に関わる大勢の人に迷惑を掛ける取り返しのつかない痛過ぎる経験なのです。

5号機7号機 (2001年~2003年頃)
 64Bit/66MHz のPCIスロットを搭載したマザーボードでは高速RAIDカードが欲しく成りました。
 RAID-0 でトラウマに近い強烈な負の体験をした筆者は、それ以降 RAID-5(後にRAID-6) が必須だと考える様になりました。
 当時の常識としてはAdaptec製のSCSI-RAIDに成るのですが、RAIDの復旧作業が難しい事に加えSCSI-HDDは爆熱・轟音・低容量で私の用途には向かないと判断し、行き着いた先がSATAが使える 3Ware Escalade 8500-8 *1 でした。
 3Ware Escalade 8500 は、とても使い易くてRAIDの復旧作業が簡単でしたので愛着を持って使っていましたが、RAID-5が若干遅い点には不満が残りました。しかし当時は RAID-5 では遅くなって当然、 Escalade の真骨頂は RAID-1 での高速化と考えていたのです。

8号機11号機 (2003年~2006年頃)
 PCI-X(64Bit/133MHz)スロットを搭載したマザーボードでは 3Ware Escalade 8500 が力不足と感じる様に成り、ネットで英語圏も含めてPCI-X対応品を探した結果、最初に購入したものが LSI-Logic SATA 150-6 でしたが、届いた物にはβ版のFirmwareが入っていて、正式版Firmwareが配布されるまでまともに動きませんで、かつ、RAIDの設定が難解で復旧作業も面倒(覚えるまでに数日を要し、急いでいる時の復旧作業にストレスを感じる事が容易に想像できました) かつWriteBackにはBBUが必須など、筆者には総じて使い辛く、次に試したのが Areca ARC-1120 でした。
 Areca ARC-1120 の恐らく初ロットを購入した為、当初の状況は LSI-Logic SATA 150-6 と似たりよったりでしたが、購入後に登場したFirmware更新で問題も解消し、このカードで筆者は初めて RAID-6 を知り、かつ、単機のHDDよりも高速なランダムアクセスが出来る RAID-6 に驚愕、これ以上の選択肢が有るのだろうか!?とArecaの虜になってゆくのです。

12号機15号機 ( 2008年~2011年頃 )
 マザーボードから PCI-X が消え、時代が PCI-Express x8 に変移しつつある事を感じた筆者は、 Areca 1231ML と Areca 1680ix12 を購入、4GBキャッシュをRAIDカードに搭載しつつ、前世代のARC-1120とのアレイ移行がモバイルラックによる抜き差しだけで簡単に出来る事や、RAID-6 + バックグランドスクラブによる堅牢性、ArecaによるIntel製SSD対応Firmwareのダウンロード提供で更なる高速化など、これ以上を望む必要性がなくなりつつありました。
 この頃には様々なRAIDカード(HigiPoint / LSI / Sil / Raidcore / チップセット内蔵 / etc...) を試してみましたが Areca を選択した事が間違いではなかった事を再認識する結果となり、これ以降、Areca 以外のRAIDには興味が無くなってゆきました。

16号機 (2012年初頭)
 16号機はマザーがECCに対応していない事や小型ITXである事などから RAID を組まず単機のSSD搭載にしていますので筆者の自作機では例外的存在になります。メモリにECCが無いので常用はしません、16号機は図画工作やプラモデルの延長です。

17号機20号機 ( 2012年~2015年頃 )
 ArecaはRAID用IOP(I/O Prosessor)としてARMアーキテクチャの Intel XScale を利用していましたが、Intelが、このXScaleを事業ごとMarvellに売却してしまった為に、次世代(PCIe 3.0 / 6G)製品で使うIOPの供給が断たれ、岐路に立たされました。
 その際に利用したコントローラが、競合会社のLSI(現:ブロードコム)製ROCだった事は驚愕でしたが、それよりも驚愕したのは初代の ARC-1120 で作成したアレイを LSI-ROC搭載 ARC-1882 にそのまま無造作に挿すだけで何ら支障なく使えた互換性の高さです。
 こちら↓は当時(2012年4月)に Areca ARC-1882i で組んで使い倒したものを5年後の今日(2017/02/05)測定した結果です。ホストは19号機から換装した20号機(Piledriver 2.8GHz)です。
 4K-Read では M.2 960 PRO にも勝ってますね(その他は惨敗です苦笑)。
20170205ARC1882iI530RAID6CDM521.png
20170205ARC1882iI530RAID6ATTO305.png


21号機以降 ( 2016年以降 )
 昨年(2016年)より海外生活(日本と海外を頻繁に往復)を続ける筆者ですが、その為も有り2016年は自作をしていません。Broadwell-EPで組むか?と迷いましたが結局組みませんでした。その僅かな期間に M.2 が主流になったのかもしれず若干取り残されつつあります。
 ですが、今年(2017年)は何と言っても待望の AMD Zen が登場しますので、何とかして自作しようと考えています。
 その前哨戦?として最近20号機に R9-nano CFX を構築しましたが、 Zen には Vega でしょうね。たぶん。
 そこに組み合わせるストレージは普通に考えると M.2 だと思うのですが、これ、壊れたらどうなるんでしょうかね?怖いです。PCは同一構成で2台ぶん買えば、壊れた時に即修理出来ますが、ストレージだけは内部データが壊れたら交換出来ないキモの部分であり、その為に筆者はRAID-6、それも単機より速度が速くなり過去機とのHotSwapも出来る Areca の RAID-6 に拘ってきたのです。 M.2時代でも Areca の RAID-6 が組めるといいな・・・
 
 と言う事で2017年に組む21号機をどうしようか・・・とネットを漁っていましたら代理店(キング・テックさん)のHPから ARC-1883ix のベンチマークデータがダウンロード出来ます。たぶん ATTO Disk Benchmark にとっては速過ぎて計測不能になってますからATTOは参考に成らない事が判ります。
 ↓はキング・テックさんから拝借したものです(スミマセン、お借りしました)。
ARC1883ixx2ARC4038x2MB998AJACDM5021GB.png

 結局、キングテックさんの↑のデータを見て概ね決めてしまいました。21号機は今のところ ARC-1883 で組もうと考えていて、どのモデルにするかは後ほど決めようと思います。
 
 
Windows7 で Windows Update がうまく出来ない場合の対処法
 
 

Areca RAID カードの実力

 ここで紹介するRAIDコントローラは2012年2月にアレイを作成した物で、かつ初期リビジョンですので PCIe Gen2.0 x8 でマザーボードと接続している環境での測定です。論理的な帯域上限は片道4GB/s(4000MB/s)になりますが、実際には(RAID6を組んだアレイでは)キャッシュが効いた場合でも半分程度の2GB/sを少し超える程度が上限の結果に成っていますので、マザーとはGen2.0 x4での接続でも充分と言えるかもしれません。当然ですがRAID0ならオンキャッシュであっても、もう少し早いと思います。

 2012年に19号機として組んだ Areca ARC-1882i に接続している RAID6(ダブルパリティ構成) SSD の3年半経過した劣化後の現状です。他の機体で利用中の物も後ほど時間が有れば同様にベンチマークをとってみようと思います。

 19号機は当初は Intel SSD 520 で RAID-5 の計画でしたが、紆余曲折を経て Intel SSD 330 60GB品 4台 での RAID-6 構成になり、このRAIDは今年7月に20号機にそのまま引っ越して継続利用しています。

 利用頻度としては、17号機や15号機とともに頻繁に使っているので、概ね毎日数時間程度の使用といった感じですが、1台取り外して18号機でS.M.A.R.T情報を覗いた結果がこちらです。
20GCDI-20151002.jpg
 ほぼ毎日起動は休日を除いて考えればほぼ正解でしたが、利用時間が結構逝ってますね・・・起動したままエンコード等を走らせたまま放置したり仕事的な事を集中してやったり、NICが4個あった19号機時代にLinuxを入れた論理サーバを4台起動してクラスタ環境のシュミレーションをしていたりしたので4千時間2TB超の書き込みをしているのかもしれません。RAID全体だと5TBくらい書き込んだ様な計算になりますが、これで概ね劣化の程度が御分り頂けるかと思います。60GB品に2TBの書き込みかぁ・・・よくそんなに書き込んだな自分・・・

 ベンチマークは価格COMに掲載されている新品同種SSDの結果と比較する為に古いバージョンなどを利用しています。とは言えローカル保存に同一バージョンが無い場合は出来るだけ近いバージョンを利用しています。また、容量が93GBに成っているのはパーティションを若干小さく切ってある為で、緊急時の予備として20%ほどリザーブしてあります。

 3年半経過して劣化した状態かつ83%の利用率のRAID6ですが、概ね新品同種のSSD単機より早い結果に成っているのが判ると思います。

 CDMの4K-Writeが新品単機よりも若干遅い結果ですが、SSDの劣化によるものではないかと思われます。但し、1つ下のスクリーンショットを見ると判りますが、
20GCDM1G20151002.jpg
 下のスクショはARC-1882iのオンボードキャッシュ(1GB)に充分収まるサイズでの計測ですが、動画ファイルの様にGBクラスの巨大ファイル以外は、Writeが全てこのくらいの速度になりますし、動画ファイルであればランダム4Kではなくシーケンシャルファイルに成りますので、実質的には上のスクショの4Kの速度を体験する事はまず有りません。もし仮に実運用で4Kランダム書き込みがGB単位で瞬間発生するケースが有るとすれば、物理メインメモリの搭載容量が少ないPCで突如GB単位のメモリ不足に陥った際のスワップアウトか、数百冊以上のラノベをPDFではなく全頁モノクロ高圧縮JPEGで自炊して大量一括コピーするとか、或いは大容量データベースの一括リストアをする様な、そんな稀なケースでしか考え辛いですし、そういった稀なケースでも上のスクショの速度はとりあえず出るという事になります。
20GCDM100M20151002.jpg
 計測サイズを4GBにしますと、4K-Readが少々残念な感じに成っていますが、これは単機の劣化したSSDがこれくらいかもしれませんね・・・時間が有れば、単機で接続して計測してみたいのですがRAIDアレイを解体して同じ様なデータで80%くらい埋めないと比較出来ないので悩みます・・・
20GCDM4G20151002.jpg

 ATTO と AS SSD Comp の結果は Read と Write の傾向が全く逆転しているのが面白いですね。ATTOのWriteで700MB/s辺りに壁が存在するのは何が律速なのでしょう?
20GATTO20151002.jpg

 AS SSD Comp の Read が時々落ち込み 140MB/s 辺りまで落ちていますが、原因は判りません。ボトルネックがCPU(Piledriverコア)ではないか?と思いタスクマネージャで確認もしてみましたが、CPU負荷は乱高下しつつも80%を超えるコアは無かった為、CPUがボトルネックではない気がします。RAIDコントローラの設定で Volume Data Read Ahead を Disable にすると、もう少しなだらかなグラフに変わりますが傾向は似ています。ARC-1882 は SAS(Serial Attached SCSI)RAIDコントローラですから、SASを挟む事で発生するSCSIプロトコル変換のオーバーヘッドの関係で若干のReadレイテンシが発生し、それが時々遅いと判断される原因に成っているかもしれません。これに付いては、後ほど ARC-1231ML ( SATA RAIDコントローラ ) で同様のテストを行ってみようと思います。
20GASSSD20151002.jpg

追記:
 ARC-1231ML(2007年製 PCIe Gen1.1世代のSATA-RAID製品)での AS SSD Comp 結果 @ Intel X25-M 120G 4台 RAID6
15GASSSD20151002.jpg
 やはり上記の通り SATA-RAIDカードの方が SAS-RAIDカードに比べ AS SSD Comp の Read 結果は良好でした。この傾向はARC-1231MLと同世代のSAS-RAIDカードである ARC-1680系でも同じでしたので、やはり SCSI プロトコル変換のオーバーヘッドに伴うReadレイテンシを拾って実際以上に遅いと判断しているのではないでしょうか?
 こちらの組み合わせのCDMは、この様な結果です。(こちらは2008年頃に組んだRAID6と思われ、組んだ当時はもっと早かったと思います・・・)
15GCDM1G20151002.jpg
 但し、冒頭のCDIで見たS.M.A.R.T情報と比較して、こちらは少し利用頻度が少ない(起動回数は同じくらいですが起動時間が1/3程度で書き込み量も1/3程度)事が判ります。
15GCDI-20151002.jpg


 と言うことで、これだけ劣化したSSDでも、それなりに高い性能で使い続けられるのがArecaのRAIDコントローラという結論で如何でしょうか?(筆者が長年愛用し使い慣れているからかもしれませんが・・・)
 他社のRAIDカード(3Ware/RaidCore/HighPoint/SiliconImageなどは性能でArecaに及ばなかった)や、速度面で直接競合するLSIのRAIDカードを試した事も有りましたが、LSIでWriteBack設定にするにはオプションのBBUが必須でしたし(BBUを付けないでWriteBackのアレイを組んで再起動すると当時は100%の確率でデグレードし再起動に失敗しましたのでベンチマークは取れますが、運用するにはWriteThrue設定かBBU必須でした)、加えてLSIのRAIDではSSDを接続してそれなりのランダム性能を出すには、オプションのSSD対応チップを別途購入し(しかもオプションチップの入手性が当時は非常に悪く、結局入手出来なかった)を搭載し・・・と色々なアップセールスの壁を越えなければ到達できない領域に、Arecaは単体のRAIDカードのみで到達出来ます。(LSIは最近アバゴに買収されましたので、LSI-Logicの流れをくむRAIDカードの現行製品がどの様な状況にあるか筆者は未だ知りませんが・・・)

 とは言え、近年中に登場予定のNVDIMM形式のSSDが市場に投入されれば、速度で対抗出来るRAIDカードは無くなると思います。しかしNVDIMMでの冗長性確保やホットスペア的な事をどうやって解決してゆくのか?そこが知りたいですね。

2017/02/05追記:
 アバゴは上記の記事を執筆後にブロードコムを買収し、社名をブロードコムに変更しました。

Areca RAID カード


 トピックとして、5年前に終息したARC-1110/ARC-1120復活している事を掲載しておきます。レガシー鯖などで根強い人気やメンテ需要が有るのかもしれません。発売から10年以上経過しておりますのでIT業界では有り得ない程に物凄い長寿です(しかも当時のRAIDアレイを現行品や最新製品に無造作に差し替えても挿す順番などお構い無しに即時動作する互換性の高さが有ります)。
 その背景として、IntelがMarvellに売却したハズのXScale事業のうちIOPシリーズは未だにIntelが出荷し続けている!?事があげられると思います。この辺りの事情には詳しくないのですが、WikipediaによりますとXScale事業のうちPXAプロセッサのみを売却しており、IOPは手放さなかった様です。

 Areca が新しい世代のRAIDカードに競合他社の LSI-Logic(現:アバゴ)製 RoC を採用した理由は、Intel が XScale 事業をMarvellに売却した為でしたが、XScaleの開発部隊は売却したものの既存のIOPを作り続ける権利は温存したという事なのかも?しれませんね。(LSI-Logicは当時LSIでしたが、電子部品としてのLSI(大規模集積回路)と名前が紛らわしいので、あえて旧社名を書いています)。なんだか売却だの統合だの買収だのと忙しいですね。

 筆者は、ArecaがRAIDカード搭載チップをIntelのIOPからLSI-LogicのSoCに移行した際にRAIDアレイの互換性は失われてしまうだろうと悲観していたのですが、そんな事は無く、2005年発売の初代RAIDカードARC-1120(Intel IOP 331搭載)で作成したRAIDアレイを2011年に発売されたARC-1882i(LSI-Logic DualCore RoC搭載)に差し替えても難なく動作しました。しかし逆に新しいRAIDカードで拡張機能を使って作成したRAIDアレイのいくつかは旧RAIDカードでは動かないかもしれません。

 Areca の RAID カードを一覧に起こしてみました。後ほどJavaScriptを使ったRAIDカード選定ツール的な物を作ってみようかと、思い付きで書いてますので実現するか?FC2ブログで思い通りJavaScriptが動くか?など不明ですが・・・

RAIDカード選定ツール(プロトタイプ:未だ機能しません
HOST I/F ( 下位互換あり )

 

 

   

  ※ 帯域(MB/s 或は GB/s)は上限値であり、通常はこの値以下の速度しか出ません

デバイス数(SAS版はポートマルチプライヤ経由で128台以上の接続が可能)

  内蔵:    

  外付: 

デバイスタイプ ( 下位互換あり )

  

   

コネクタ形状

  

  

  

  ※ コネクタ形状:

   SFF-8470 Latch / SFF-8087 / SFF-8088 / SFF-8643 / SFF-8644

キャッシュサイズ

     

   

販売状況

   



選定ツールが未だ動作しませんので下図は全リストです。
ArecaList.png
 リスト化して改めて思うのですが、結構ありますね、元々自分用にEXCELで書いたリストです。相場価格なども書こうと思っていますが調べるのに結構時間が掛かりそうで・・・しかし、この手の製品は価格変動が少なく、IT製品にありがちな半年後に半額という様な激しい価格変動はありません。

 NVM-Expressが登場した今、何の為にRAIDカードを?と思われるかもしれませんが、未だしばらくは枯れて高速かつ使い慣れたRAID-6を使い続けたいのです。
 更に3DXPointの様なDIMMスロットに挿すタイプのSSDが登場する(ASUSASRockのNVDIMM対応マザーなら既に対応しているのかも?)雰囲気があるので、RAIDの立ち位置も変化してゆくと思います。CPUに封入されたHBMやeDRAMがメインメモリに成り、DIMMスロットは2次メインメモリ(DDR4など)又は1次ストレージ(NVDIMM形式のSSD)が共存出来る様になり、SATA/SASやNVM-Express/RAIDに挿したSSD/HDDは2次ストレージに成るのではないかと思います。
 HBMやeDRAMは容量固定なので増やしたい場合にはDIMMスロットにRAMが必要ですし、DIMMスロットは高速でも物理的な上限(チャネルあたり2~3枚)が有る為、限られたDIMMスロットにRAMとSSDの配分をして、そこに収まらないストレージ容量を扱う場合にRAIDやNVM-Expressが必要になると思います。裏返せば8GB程度のメインメモリと100GB程度のSSDで充分なユーザーにはSATAやNVM-Expressは不要に成ると思います。

 記事とは無関係な話題ですが、NSA及び英国GCHQ(英国のNSA相当機関)はセキュリティソフトのカスペルスキーを法律で禁止されたリバースエンジニアリングによって解読し、カスペルスキーのユーザ端末に侵入を試みて追跡している様です(情報ソースはスノーデン氏の持ち出した機密文書)。
 政府機関が非合法活動をしているのに、国民には法を守れというのは、どうなんでしょうね・・・これで法治国家と言えるのでしょうか!?
 また、Microsoftは個人情報を収集し統計分析する仕組みを作った会社を買収したらしいです。こちらはソース不明。

プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて二十数台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です(以降、Bull/nano/Ryzenと数台仮組レベルで組んでいます)。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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