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Windows NT3.51 Workstation インストール (2018年版)

 2018年の今だからこそ書いておきたい Windows NT3.51 のインストールとセットアップ方法! つまり、こちらの続きです。スクリーンショットを並べてみると今のOSと比べ手順の多さが判ります。

前提条件:
 ここでは日本語版 Windows NT3.51 Workstation CD-ROM版からのインストール方法を記載しています ( フロッピー版は筆者が所持していない為 )。英語版はインストーラを起動すると素直にインストール出来ますが、日本語版はMS-DOS ( 又はMS-DOS互換OS ) を使い前準備をしておく必要が有り、その手順も記載しています。
 NT3.51を現代のネットに接続するのは危険ですからスタンドアロン前提の手順を書きます。スタンドアロンはネットに情報が直接流出する危険が無い為、家計簿や暗証番号管理等に向いている可能性が有ります。

動作要件:
 CPU: 80386 25MHz 以上 / 2 CPUソケット 又は 2コア迄
 MEM: 12MB ~ 2GB ( 2GB以上搭載すると不安定 )
 HDD: 75MB ~ 2GB ( 注意:386時代の標準的BIOSは500MBが上限 )
 VGA: VGA対応品 ( VESA BIOS Extensions 対応品が望ましい)
 Sound: SoundBlaster 16 ISA ( もしくは互換品、NT3.51対応品等 )
 その他: PS/2又はATキーボード、マウス

前準備: ( これが出来ればインストールは楽です )
 1: 500MB / 2GB の壁問題対策 を参考に認識する HDD / SSD を準備します。
    500MBのコンパクトフラッシュ + IDE変換基板 を使うと対策が楽です。
 2: VMWareに入れる場合は、仮想ハードウエアVer6.0を選択します。
   ※ Ver5.0以下では画面解像度が640x480@16色固定です。
   ※ Ver6.5以上ではvmxファイルからpciBridge0以外のpciBridgeを削除します。
   ※ ハードディスクはIDE接続にしてゲストOS設定はWindows3.1にします。
 3: 上記の HDD / SSD を FAT16システムフォーマット します。
  FAT16でシステムフォーマットする方法は下記の2種類あります
  ・ DOS (または Windows 9x) のPCに接続して FDISK 後に FORMAT /S
  ・ Windows NT4.0 インストールCD起動でFAT形式を選び NT Loader を入れる
    FAT32 や NTFS は Windows NT3.51 標準インストーラが認識出来ません
    2GB以下のプライマリパーティションが原則です。
 4: フォーマット後に Windows NT3.51 CD から I386 フォルダをコピーします
    SP5やドライバ類もコピーしておくと便利です
 5: 作成した HDD / SSD をインストール対象のPC本体に接続します
    併せてCMOSクリアと電池交換後にBIOSの日付設定を忘れずに

インストール手順:
 1: 上記で作成した HDD / SSD から DOS を起動し、前準備でコピーした C:\I386 フォルダに有る WINNT.EXE を /b オプションで下のスクリーンショットの様に実行します。
   ※: NT4.0 の NT Loader を入れた場合はFDD/USB/CD等からDOSを起動します。
   ※: 読者の方に/bオプションでフロッピーが不要になる事を教えて頂きました。
 NT351FLINST001.png

 2: Enter キーを押してインストールを継続します。
 NT351INST002.png

 3: ファイルのコピーで少し時間をとられます
 NT351INST007.png

 4: Enter キーを押してインストールを継続します。
 NT351INST013.png

 5: C キーを押してカスタムセットアップを選択します。スタンドアロンの場合は高速セットアップではなくカスタムセットアップを選択した方がより高速にセットアップ出来ます。
 NT351INST014.png

 6: Enter キーを押してインストールを継続します。
 NT351INST015.png

 7: HDD / SSD を接続した I/F が正常認識されている事を確認します。ここで検出出来ない場合はデバイスドライバが必要です。
 NT351INST016.png

 8: Enter キーを押してインストールを継続します。
 NT351INST018.png

 9: 半角/全角 キーを押して106キーボードを選択します。
 NT351INST019.png

 10: Y キーを押して106キーボードを選択します。
 NT351INST020.png

 11: Enter キーを押して継続します。
 NT351INST024.png

 12: Enter キーを押して継続します。
 NT351INST025.png

 13: NTFS を選択して Enter キーを押し継続します。
   注意: NT3.51のNTFSはNT4.0以降のNTFSと互換性が有りませんのでNT4.0以降で読み書きする場合はFATのままが良いです。
 NT351INST026.png

 14: C キーを押して継続します。
 NT351INST027.png

 15: Enter キーを押して継続します。
 NT351INST028.png

 16: Enter キーを押して継続します。
 NT351INST029.png

 17: コピーが終わるまで、しばらく待ちます。
 NT351INST030.png

 18: Enter キーを押して継続します。
 NT351INST031.png

 19: OS Loader が起動します。
 NT351INST032.png

 20: 適当に入力して下さい。
 NT351INST033.png

 21: 赤枠で囲った3箇所のチェックをクリックして外します。このチェックを外さないと無駄に時間が掛かりますしエラーが度々出ます。
 NT351INST034.png

 22: Enter キーを押して継続します。
 NT351INST035.png

 23: Enter キーを押して継続します (スタンドアロンなのでAdministratorのパスワードは入力しなくても構いません)。
 NT351INST036.png

 24: 128 MB 程度が妥当だと思います(128MB以上増やすよりも物理メモリを増やしましょう・・・)。
 NT351INST037.png

 25: 筆者は「システム修復ディスク」が活躍した場面を20年間で1度も見た事が無い為、作る必要は皆無と思っています。従って「いいえ」を選択します。
 NT351INST038.png

 26: 再起動するとインストールが完了します、この時点でSP3です。
 NT351INST039.png

 27: FAT -> NTFS 変換が起動し、自動的に再起動します。
 NT351INST044.png

 28: SP5を適用します ( SP5メディアの \I386\UPDATE.EXE を実行 )
 NT351INST040.png

 29: 再起動後に赤線の部分に Service Pack 5 が表示されていればOKです。
 NT351INST041.png

 30: サウンドドライバのインストール ( インストールメディアの \I386 フォルダ等が必要になります )
 ※ VMWare の場合は vmx ファイルに下記の1行を追加してSoundBlaster16をエミュレートする必要が有ります。
  sound.virtualDev = "sb16"
 ※ SoundBlaster16ドライバのインストールは、プログラムマネージャ → メイン → コントロールパネル → ドライバ → 追加 → Creative Labs Sound Blaster 16 ドライバを選択 → 設定はデフォルトのまま → 再起動
 NT351INST042.png

 31: ディスプレイドライバのインストール
 プログラムマネージャ → メイン → コントロールパネル → ディスプレイ → ディスプレイの種類 → 変更 → グラフィックドライバを選択(一覧に無い場合は[その他]ボタンをクリックしてドライバを読み込む) → 再起動
 NT351INST043.png

 グラフィックドライバインストール例: VESAドライバ
  インストール手順:
   1: こちらから FRAMEBUF library をダウンロードし framebuf.dll を C:\WINNT35\System32 フォルダにコピー
   2: こちらから Universal VBEMP ドライバをダウンロードし、解凍、プログラムマネージャ → メイン → コントロールパネル → ディスプレイ → ディスプレイの種類 → 変更 → 追加 → ダウンロードした VBE20\NT35X フォルダのドライバをインストール
 NT351INST045.png

VMWareでの注意点:
 仮想ハードウエアVer6.5以降では、そのままでは起動出来ません。vmxファイルを編集しpciBridge0以外のpciBridgeを削除し、そこに接続されていたデバイスが有るならばpciBridge0に接続し直します。恐らく NT3.51 は PCI Rev2.1 に対応しておらず PCI Bridge を正しく認識出来ずにフリーズしてしまうのではないか?と推察致します。実際 PCI Rev2.1 仕様公開が 1995/6/1 ですから NT3.51 発売直前で対応は困難と思われます。
 仮想ハードウエアVer5以下ではVGA解像度640x480@16色限定になります。
 仮想ハードウエアVer6は起動出来ますが、仮想ハードウエアの設定次第でフリーズやBSODしますので安易に設定を変えない方が良いと思います。
 VMWare Tools 付属のグラフィックドライバは使えませんが、仮想ハードウエアVer6以上の場合はVESAドライバが利用出来ますので大画面での表示も問題ありません。
 音が鳴る様にする為には vmx ファイルに下記の1行を追加してSoundBlaster16をエミュレートする必要が有ります。
  sound.virtualDev = "sb16"

ディスプレイドライバに付いて:
 NT3.51 と NT4.0 の大きな違いはUIとディスプレイドライバと言えます。その為ディスプレイドライバは(多くの場合)NT4.0用を流用出来ません。これはNT3.Xの設計思想が安定志向なのに対しNT4.0ではWin9X系同様の操作感とパフォーマンス重視に移行した為で、ドライバの仕組み(ユーザーモード / カーネルモード)に互換性が低い為です。しかしVista以降は安定重視に原点回帰しています(但し NT3.X と Vista以降 は共にユーザーモードドライバですが互換性は有りません)。
 NT3.1 ~ NT3.51 ユーザーモードドライバ
 NT4.0 ~ XP カーネルモードドライバ
 Vista ~ 10 ユーザーモードドライバ

NT3.5 と NT3.51 の違い:
 NT3.5 と NT3.51 の違いは Win32 API を Windows95 互換に改めた事で、DirectXを使わないアプリはWin95用がNT3.51ではそのまま動作する可能性が高いです。逆に言えば Win32 API の互換性が有ってオフィスソフトは動いても DirectX が動かないのでWin95用の市販ゲーム はNT3.51ではほぼ全滅です。
 その他の違いとして読者の方に教えて頂きましたが NT3.5 では PentiumPro 以降のCPUを検知してインストールを中止する様ですが、NT3.51 には、そういった制限がありません。

時代感:
 NT3.51 の発売は1995年ですから Windows95 と重なるインターネット創世記で、ブラウザは Netscape Navigator 2 ~ 3 が主流、新世紀ヱヴァンゲリオンのTV放送開始と重なり、DAT ( Digital Audio Tape ) ウォークマンが市場に未だ有った頃です。しかしNT3.51の発売から半年後に Windows95 そっくりの UI かつ DirectX も動く(つまりゲームが動く) NT4.0 が発売された為に NT3.51 は短命に終わりました。

 
 
 
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初期の 80386 / 387 ATマザー

PC/AT互換機初期の板らしき物を入手しました。追々調査しながらリペアしてゆきます。
IMG01150.jpg

サイズから、おそらく Baby-AT だと思います。

読者の方にヒントを頂きました。
恐らくJAMECO JE3633だと思いますが極々微妙に違うので困ります。ABIT FU3系とも似ています。

デュアルソケットですが、386 + 387 ですから CPU + FPU ( Floating Point Unit : 浮動小数点演算装置 ) です。SMPではありません。

電池が破裂して液漏れした状態で周辺回路が腐食している為、パターンのリペアから始めてみます。復活は出来ないかもしれませんが、386+387を装着して Super PI 104万桁の完走を目指してみます。SuperPI 104万桁をオンメモリで計算するには空きメモリが8MBでは足りません。NT3.51を使うとしてOSの要件が最低12MB必須ですから、少なくとも32MBは欲しいですし、メモリはチップが9個付いているのでパリティ有りだと思います。これが本当にJAMECO JE3633だとすれば最大メモリはちょうど32MBです。4MB 30pin SIMM 9チップ/パリティ有り品を8枚同型で調達。CPU/FPU は 80386DX-33MHz + 80387-33MHz を探してきます。

ジャンパが沢山有りますがJAMECO JE3633を参考に設定してみます。マニュアルが無いので回路を追ってジャンパの用途を割り出さねばならないかもしれず、FloppyやIDEが有りませんので、FloppyやIDEのISAカードが必要です。16bit ISA スロットが6本有るので何とかなるかもしれませんが、IRQやI/Oアドレスの競合をきちんと回避出来るか?がポイントかもしれません。マウスはシリアルマウスを使う予定なのでシリアルI/FもISAカードです。

ISAからPCIへの変換下駄が有るといいなと思うのですが、そんな物は見た事ないですね・・・

ISAのVGAカードは数枚持っていますので、バッテリー周辺回路のリペアを行って起動するところまで確認してみるのがステップ1ですね。

ISAスロットで使えるPOSTコードチェッカーが欲しいです。

 
  
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて二十数台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です(以降、Bull/nano/Ryzenと数台仮組レベルで組んでいます)。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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