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Xeon Gold 6154 と Core i9-9980XE

DUAL LGA3647 で自作に使えそうなマザーの一覧は こちら へ、
このブログ( 双発電脳 : Dual Socket The World )の目次は こちら
参考:
 Skylake-SP高クロック多コア品のターボクロック一覧グラフ
 Skylake-SPのAVX512 FMAユニット数はモデルにより異なる
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Xeon Gold 6154 と Core i9-9980XE は、恐らく同じ石と思われるのですが、定格性能的な差異は結構多いです。

 今迄は Core-i シリーズ と XEON とでは、同じ定格クロック&コア数ならば XEON の方が TDP が低く、かつ TB-ALL のクロックが XEON の方が高かったと思うのですが、そこだけ見ると完全に逆転しています。

 その訳を考えてみると、、、既に何処かで語られているのかもしれませんが、恐らく35Wの差は1600本近い電極の差が示す通り2本多いメモリチャネルと3本ある UPI をドライブする為の電力の差だと思う訳で、その発熱分が TB-ALL 時の最大クロックにも悪影響しているのではないかと思う訳です、もっと簡単に言えば、電極が多いぶん電力も多く発熱も多いと言ってしまえば判り易いですよね、たぶん。。。

 余談かもしれませんがUPIは1本あたりDDR4-2666の1chと同じくらいの帯域です。ASUS WS C621E SAGE のマニュアルにはブロックダイヤグラムが掲載されていたのですが残念ながらCPU間を何本のUPIで繋いでいるか本数が記載されていないので不明ですが、仮に3本全て使って接続した場合、隣のCPUに接続されているメモリの帯域は半減するのではないかと思われ、最悪の場合はUPIを1本しか使っておらずDDR4-2666の1chくらいの帯域しか隣のメモリでは出ないかもしれません。

XEON Gold 6154 Core i9-9980XE
Stepping H0 or U0 U0 or M0
Socket LGA 3647 LGA 2066
コア数/スレッド数 18 Core / 36 Thread 18 Core / 36 Thread
定格/AVX2/AVX512 3.0GHz / 2.6GHz / 2.1GHz 3.0GHz / NA / NA
AVX512 FMA Unit 2 2
TDP 200W 165W
TB-ALL/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz2.7GHz 3.8GHz3.3GHz2.8GHz
TB-12Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz3.1GHz 4.1GHz3.6GHz3.2GHz
TB-8Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz3.2GHz 4.1GHz3.6GHz3.4GHz
キャッシュ L2 / L3 1MB × 18-Core / 24.75MB 1MB × 18-Core / 24.75MB
メモリ 6ch DDR4-2666 ECC Reg 4ch DDR4-2666 non-ECC
UPI-Link
最大ソケット数
3ch × 20.8GB/s Duplex
4ソケット
無し
1ソケット
PCI-Express 48 Lane 44 Lane


 で、XEONの方が良い結果を出せるシナリオが有るとすれば、L3容量の25MBを超える容量の演算を連続実行する場合(メモリ帯域が1.5倍なので)と、2ソケット以上乗せた状態でCPU負荷50%を超える様な負荷を処理するケースかと思いますが、限定的でしょうね。具体的には非常に重たい(8コア程度以下の環境向けのチーニングをしていない)レンダリング系の処理とかで、同じレンダリング処理であっても、たぶん4~8コア向けにチューニング and/or テストされていると思われるゲームの様なアプリによるレンダリング処理の性能には全く影響しないと思います。

 両者とも1ソケットで 倍精度 1.5 TFlops / 単精度 3 TFlops です。2000年頃にTOP500で1位を取った ASCI Red という PentiumPro 200MHz を4千5百個乗せたスパコンの性能とCPU単体で同じくらいの演算性能です。
 2ソケットなら 倍精度 3 TFlops / 単精度 6TFlops で、同じく ASCI Red の PentiumII odp 333MHz 換装&9千個拡張版@850KWと同じくらいの演算性能になり、電力効率では千倍くらいになるかと、、、初代地球シュミレータが倍精度 40 TFlops @ 6MW(メモリとクロスバースイッチが主に電力を消費)、京は PFlops 以上なので単位が異なります。スパコンでクロスバースイッチに相当する部分が XEON Gold や Core i9 ではメッシュと言われる部分ですね。

 デュアルの場合を比較してみます。

XEON Gold 6154
 Dual Socket
Core i9-9980XE
 Single Socket
Stepping H0 or U0 U0 or M0
Socket LGA 3647 x2 LGA 2066
コア数/スレッド数 36 Core72 Thread 18 Core36 Thread
定格/AVX2/AVX512 3.0GHz / 2.6GHz / 2.1GHz 3.0GHz / NA / NA
AVX512 FMA Unit 2 2
TDP 400W (200W x2) 165W
FP64@TB-ALL/FP32 3.1TFLOPS6.2TFLOPS 1.6TFLOPS3.2TFLOPS
TB-36Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz2.7GHz     /    /
TB-24Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz3.1GHz     /    /
TB-18Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz3.1GHz 3.8GHz3.3GHz2.8GHz
TB-16Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz3.2GHz 3.9GHz3.4GHz2.9GHz
TB-12Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.3GHz3.2GHz 4.1GHz3.6GHz3.2GHz
TB-8Core/AVX2/AVX512 3.7GHz3.4GHz3.3GHz 4.1GHz3.6GHz3.4GHz
キャッシュ L2 / L3 1MB × 36-Core49.5MB 1MB × 18-Core24.75MB
メモリ 12ch DDR4-2666 ECC Reg 4ch DDR4-2666 non-ECC
UPI-Link 3ch × 20.8GB/s Duplex 無し
PCI-Express 96 Lane (48 Lane x2) 44 Lane


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プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて二十数台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です(以降、Bull/nano/Ryzenと数台仮組レベルで組んでいます)。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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