14号機、大地に立つ。

予定は未定にして決定に非ずと申しますが、今回はまさしくそうなりました(笑)

X6DLP-4G2
DSC00565.jpg


X6DLP 発売当時の記事

X6DLPにはSCSIの有無で2種類有りまして、通常なら筆者はSCSI無しのX6DLP-EG2を選択するのですが、今回は入手性の問題からSCSI有りのX6DLP-4G2になりました。
類似の品がTyanからも出ていますが、スロットの配置的にPCIe x8脇にボタン電池がある為、改造が難しくなるので今回は●です。X6DLPのもう一つのx8スロットに付いては、後ほどライザ加工を予定しています。

そして、早速の改造です(爆)
DSC00566.jpg

これこれの様にリュータを使ってPCIe x8スロットを加工して、x16のグラボが挿さるようにしました。
DSC00567.jpg

その結果がコレです。
DSC00568.jpg

 改造が終わってグラボを挿しましたが、グラボからの表示が出来ません

 しかしオンボードグラフィックでのOS起動(フロッピーでのMS-DOS起動)は出来るのでBIOS設定やジャンパ設定を色々変更しておりましたら、そのうち POST-CODE 7C でストップして起動出来なくなってしまいました orz
 コード7Cはマニュアルに記載が無く、一般的なAMI-BIOSでは「Generate and write contents of ESCD in NVRam」となっており、またしてもESCD関連か?
 しかしながら、この状態はCMOSクリアを行っても解消せず、ジャンパやハード構成を変えても駄目で、あぁ壊してしまったのかなぁ・・・と悩んでおりました。
 壊してしまった可能性として・・・
① ジャンパを操作した時に静電気で壊してしまった。
② BIOS設定でECC/PCIe等のエラーログをNVRamに記録する設定をしたのが災いしてバッファオーバーランさせてしまった。
の2種類を想定しました。既にPCIe x8スロットを改造してしまったのでメーカー保障や修理は無理ですw

 そこで保守予備で購入していた予備品(筆者は普段からマザーを含むPCパーツを購入する際に必ず最初から同じ物を2~3個単位で購入している)を使ってBIOSチップを交換してみましたところ、BIOSチップを交換すると予備マザーでもコード7Cで停止する事が判りましたので、①なら壊れたのがBIOSチップ、②ならBIOSチップ上のデータが破損、と言う事になります。ちなみにNVRamもBIOSチップ内に有ります。

 残された回復手段はBIOS更新と思い、最新のROMイメージをDLして入れる事にしました。

 しかし壊れた方のBIOSでは起動出来ない為、自ずとBIOS更新も出来ません・・・
 そこで最終手段として正常なROMチップを使ってDOSを起動し、DOS起動中に通電状態のままROMチップを交換という、いわゆる活線挿抜と言われる危険な事をやってみましたw
DSC00569.jpg
 写真の様にROMチップのシールに引っ掛けてしまいましたが、めでたくBIOS更新には成功しまして、ついでにグラボからの画面表示が出来る様になり、これで、この問題は全て解決してしまいました。
 復活して結構嬉しいかったのですが、要は最初からBIOS更新しとけって話な訳ですw

 ところで、今回なぜ14号機をXEON LVの中でも最も消費電力の低いと言われるSossamanを選択したかと言いますと、そこには S3 Chrome の存在があります。

 S3 Chrome は Wiki によりますとChrome400/500シリーズから OpenCL 1.0 に対応しているという記載が有りましたので使ってみたくなった訳ですが(但し製品パッケージや、S3ホームページの当該商品概要及び機能詳細には掲載されていないのでWikiがガセネタかも? S3のHPでOpenCL対応が明記されているのは最新の5400Eのみ

製品パッケージ
DSC00570.jpg

S3 Chromeシリーズは製造元のVIAの他の製品同様に低発熱かつ低消費電力が売りの組み込みPC向け製品という方向性が強くあり、他のGPGPUからすると自作PCとしてみると異色の存在かつ非常にレアなアイテムです。
 そんな存在のS3 Chromeを利用するにあたり、筆者所有のマザーですとバランスが悪いものばかりでしたので、S3 Chrome と同じく低発熱、低消費電力を謳いレアな存在のSossamanに行き着きました。
 もちろんシングルソケットマザーなら、他に選択はいくらでもありますし、それこそVIAマザーにでもすればよいのですが、やはりデュアルソケットに限定した自作PCにこだわり続けている筆者としては、Sossaman以外に妥当な選択が思いつきませんでした。
 S3 Chromeのうち正式にOpenCL対応をうたった5400Eは現在サンプル出荷中の段階で製品としての販売はされていませんので個人入手が可能なのは400/500のみでしたので、5400Eが発売されるまでの代替として430を購入しました。

 OSのインストールですが、Windows7はDVD-ROMブートからのインストールですとCD/DVD-ROMドライバが見付からないエラーで入れる事が出来ませんでしたのでWinXPを入れて、XP上でWin7のインストーラを起動してマルチブート環境を構築しました。基本的な事ですがUltraATA/66対応の80芯ケーブルにする事で問題無くなりました。

 ドライバを入れて始めて判ったのですが、S3 Chrome 430GTにはHDオーディオデバイスも搭載されているようで、HDMIからの音出力が出来そうです(試してませんがw)

 一通り組み上げて動作させ消費電力を計測しますと電力設定をパフォーマンス重視にしてもシステム全体で90W~120Wの間で推移しました。白熱電球なみですねw
 この数字は高負荷のベンチマークを実行中でも変わらずです。電源変換効率を80%程度と仮定すると70~96Wですね・・・凄い。しかもテストに使った電源は1200W品で無負荷状態でも30Wを消費するシロモノですから、電源モジュールを適切なレンジの品に変更すれば50~60W程度に抑えられる可能性があり、今後SSD化の予定ですから更に少なく出来そうです。
14G-Vantage.jpg
S3 Chrome はDirectX10.1世代の製品ですから、3DMark Vantage を実行してみました。
CPUテストの最中が最も消費電力が高く、瞬間的に126Wが出た事がありましたが、平均すると100W前後です。
上の画像のようにDirectX10.1対応であるにも関わらず GPU-Z の表示では DirectCompute にチェックが入っていませんし、OpenCL にもチェックが入っていませんorz
余談ですがCPU-ZにはCoreDuo T2500として認識されましたw まぁ同じコアですからね。通常のT2500との違いは2個乗せて合計4コアな事と、メモリが大量搭載出来る事くらいでしょうか?

ハイビジョン動画も再生してみました。
14G-wipeoutHD.jpg
WipeoutHDは正常に再生出来ましたが、時々細かなゴミが表示されました。最凶ハルヒはカクカクで視聴に耐えません。しかしながら何れの動画も動画支援が効いているようでCPU負荷は数パーセントで推移しました。但しGPU-ZではGPU側の負荷表示が出来ませんでしたorz

他のベンチもいくつかやってみました。

 3DMark06
  2134

 3DMark Vantage
  P339

 CINEBENCH Release 11.5
  OpenGL error
  CPU 1.89 pts

 SuperPI
  104万桁 35秒
 HyperPI
  1M 1-instance 35.184s
  1M 2-instance 39.829s
  1M 3-instance 52.334s
  1M 4-instance 1m 9.807s
  ※3スレッドから突然スコアが落ちます。SMP実装に不備が残っているのかも?
   2スレッド同時実行がコアの組合せで計算時間に変化が有るか計測しましたら
   Core0/Core1 40秒
   Core0/Core2 48秒
   Core0/Core3 40秒
   恐らく、同一ダイ上で同時実行するとL2の奪い合いが発生するのだと思います。
   104万桁の実行に必要なメモリ容量は約8MBですがL2は2MBしかありません。
   ブロックダイヤグラムではFSB-667MT/Sを全てのコアで共有しているので、L2が
   飽和すると次にFSB又はメモリ帯域がボトルネックになっていると思われます。
   試しにメモリミラーを解除してみましたら、この様に改善しました。
    1M 1-instance 35.184s → 34.361s 差0.823s
    1M 2-instance 39.829s → 38.257s 差1.572s
    1M 3-instance 52.334s → 49.612s 差2.722s
    1M 4-instance 1m 9.807s → 1m 7.458s 差2.349s
   メモリミラーは帯域2割減(memtest86+の表示で1600MB/s → 1300MB/s)です。
   スレッド間でメモリを共有していない為、コヒーレンシは関係無いと思います。

 FF11ベンチ
  LOW 5517
  HI 3616
  ※ゲームするのには支障の無いスコアですね。

 FF14ベンチ
  LOW Score 340
   LoadTime 41228 ms
  HI Score 165
   LoadTime 42700 ms
  ※ゲームは無理っぽいです・・・

 ゆめりあベンチ
  640x480 それなり 15017
  1920x1200 最高 2927

 MHFベンチ v1.02
  デフォルト 1100
  ※デフォルトでもゲーム出来そうな雰囲気でした。

 MHFベンチ(絆) v2.04
  デフォルト 842
  640 x 360 2366
  ※解像度を落とせばゲーム出来そうです。

 StreetFighter4ベンチ
  デフォルト 30FPS以下につき中断
  640 x 480 Score:9139 47.31FPS RANK:C
  ※解像度を落とせば普通にゲーム出来そうです。
  ※キャラ画質を"中"にすると60FPSを超えます。

 印象としては、どのベンチもスコアが悪いものの動作は非常に安定しており、さすが組み込みを想定した業務用という印象を受けました。発熱と消費電力が低い=3D性能を意図して温存しているのだと思います。但しCINEBENCHのOpenGLだけはエラーで動作しませんでしたので、これはちょっと残念です(OpenGL2.1なので、それが原因か?)。そこで、ちょっと古いですが同じくOpenGLに対応したGL Excess v1.2vを実行してみましたところ、全シーン問題なく描画されました。

OpenCL
 普段ならOpenCLを使っての帯域測定をするのですが14号機はOpenCLが動作せず測定出来ませんでした。理由は簡単な事で、OpenCLを実行するのに必要なOpenCL.dllがS3 Chromeのドライバには含まれていない為です。RadeonHD4xxx以降や、GeForce8xxx以降のドライバには含まれています。
 この件は、もう少し調べてみます・・・もしかしたらLinuxでしかOpenCLが使えないのか???それともやはりWikiの記載が間違っているのか?
 もしOpenCLが正常動作して、かつ、プログラム開発も出来るようであれば、とても静かというか無音に近い動作音と言う事もあり、この14号機がしばらくメインに成るかもしれません。ですがWikiの記載が間違いでChrome400/500ではOpenCLの実装が無いのであれば、Chrome5400Eが市販されるまで待たなければ14号機は活躍の場が少なくなってしまいそうです。
 S3 Chrome のGPGPU

メモリ
 冒頭の写真はメモリが8枚刺さっていますが、1Gを8枚刺しにしてメモリーミラーを組んで4Gで使おうと思っています。
 但し、この試みは成功しておりませんで、Windows7Ultimate(32Bit版)で6G認識され、うち2Gしか使えない状態で試行錯誤中です。(念の為書いておきますが、このマザーは32Bit専用です。理由はCPUにEM64Tが未実装だからで、このソケットでの64Bit対応CPUは未発表です)
 BIOSでNorthBridgeの設定をメモリミラーにしてありまして、memtest86+でもその様に認識され容量も半分になるのですが、Windowsでは無視?されているのかドライバが非対応なのか???です。
 CoreDuoはメモリ2Gまでと聞いた気もしますが、それなら何故memtest86+では4Gや8Gが認識出来るのか?といった疑問もあります・・・WindowsがT2500と勘違いしてるのかも???
追記:
 とりあえず、PAEにしても不安定要素を増やすだけなので、メモリは4枚でミラーを組み2Gとして利用する事にしました。
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懐かしいマザーですね

はじめまして。

前ここら辺のサーバ扱ってました。
woodcrestが出た後も、省電力で高性能なsossamanはお客さんに人気でした。

記事を見て思い出しました。
このマザー、たしか1.0bまで酷いバグがあるんですよね。
5年近く前なので、正確なところは忘れましたが、結構変更しそうな箇所の設定を変えてセーブすると、二度と起動しなくなるはずです。
仕入先の販社にROMチップ焼いてもらって、交換した覚えがあります。
最新?の1.0cはfixされてます。

Re: 懐かしいマザーですね

はじめまして。
コメント、有難う御座います。

> woodcrestが出た後も、省電力で高性能なsossamanはお客さんに人気でした

Woodcrestの初期はFB-DIMMしか選択出来ませんでしたからね。
あれは熱過ぎましたよw

> このマザー、たしか1.0bまで酷いバグがあるんですよね。

たぶん、私もそいつにやられたようですorz
私がマザーの製造現場でプロマネやってたら、あんなバグのまま出荷なんてしないと思います。もし出荷するとしても、既知バグリストを添付しますよ。
とは言え、ハプニングが有って、かつ、その対処をした方が顧客信頼度が向上するという心理が働くのも確かなのですがw

> 仕入先の販社にROMチップ焼いてもらって、交換した覚えがあります。

お仕事ですと、やはりそうなるんでしょうね・・・というか、ROMチップ外して販社に送るんですね。あっ、大量にあったら現物送ったら輸送が大変か・・・なるほど・・・

ROMチップの活線挿抜は、ちょっと緊張しました。
失敗した時の事を想像すると、仕事ではとても出来ませんw

PAE patch

下記のパッチで2G以上のメモリが使えました。
テスト環境は、OS:windows8、メモリ:4G、8400gs-pciを増設済み。
スリープからの復帰は、Patchを当てただけでも大丈夫みたいです。

PAE patch updated for Windows 8
http://wj32.org/wp/2012/12/26/pae-patch-updated-for-windows-8/

Re: PAE patch

はじめまして?かな・・・

情報、有難う御座います。

32Bit OSでのPAEは、デバイスドライバに問題が起き易く成るため極力避けていたのですが、Win8世代のドライバなら、もうそんな事も心配不要なのかもしれませんね。

S3 Chromeの入手

古い記事にたびたび失礼します。
S3 Chromeの入手ですが、やはり個人輸入ですか?
個人的には好きなGPUなので。
(書き込めるようになりました。

Re: S3 Chromeの入手

> S3 Chromeの入手ですが、やはり個人輸入ですか?

YES!
たまぁ~にヤフオクに出ますけどね。

プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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