パソコンの消費電力

パソコンの消費電力を計測する為に、変態の筆者にとって必要な工具が有ります。

それは、ある人にとっては不要で、またある人にとっては怒りの対象ですらある、非常に用途が限定的なスペシャルツールです。

molex 57031-6000
DSC00586.jpg
このツールは秋葉の店員曰く、壊れ易く、単純な作りのわりに高額(\3,500-)なので、人によって評価が全く異なるそうで、私に売る事について戸惑いの表情と伴に、口調が明らかに売る事を躊躇しておりましたw

先端は極細・極薄の焼き入れされた鋼鉄製で、しかも、使う時にはそれなりに力を使って押し込みますので、先端に対して垂直(つまり棒状の先端に平行)なベクトルでトルクを掛けなければ、あっけなく折れて二度と使えなくなってしまいます。

で、これを何に使うかと言いますと、
この様に、電源ケーブルのコードを入れ替えたりする時に使います。
DSC00587.jpg

なぜ、ケーブルを入れ替えるかと言いますと、クランプ式電流計
DSC00588.jpg
を使いまして、個々の電圧毎に流れている電流を測定し、電圧毎の消費電力を計算する為です。但し、この入れ替えたケーブルはノイズに弱くケーブル長が長いので電圧降下し易いなどの理由から常用には適さず、あくまで計測専用です。本当は各系統別に太いケーブル1本にまとめ、その部分で計測すべきなんですがやってません。
(もっとスマートな測定方法を御存知でしたら、コメント下さいませm(_ _)m )

このツール(molex 57031-6000)を始めて購入したのは7号機の専用電源が壊れて変換ケーブルを作った時で、もう長い間、非常に重宝しています。

そして、7号機の専用電源は特殊な出力だったので、個々の電流を測定しておかないと電源の選定が厳しかった為、この時に初めて個々の電圧毎の消費電力を計測するという事をしました。

それ以来、パソコンの消費電力というと100Vをワットチェッカーで計測しただけでは気分が落ち着かなくなってしまい、時々こういう事をしております。

今回の測定対象は14号機ですが、近いうちに手持ちの自作PCを全て測定して、それに適合する最も効率の良い(と思われる)電源に交換しようと画策しておりますw

さて、14号機の実測値ですが、

アイドル(S3 Crome 430GT) 46.2W
 本体
   12V x 2.6A = 31.2W
    5V x 2.0A = 10.0W
   3.3V x 1.2A = 4.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.0A = 0.0W
    5V x 0.2A = 1.0W

アイドル(QuadroNVS450) 66.4W
 本体
   12V x 4.2A = 50.4W
    5V x 2.2A = 11.0W
   3.3V x 1.2A = 4.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.0A = 0.0W
    5V x 0.2A = 1.0W

SuperPI 104万桁 4個同時実行 85.8W
 本体
   12V x 5.3A = 63.6W
    5V x 2.7A = 13.5W
   3.3V x 1.6A = 5.3W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.2A = 2.4W
    5V x 0.2A = 1.0W

3DMark06(S3 Crome 430GT) 95.9W
 本体
   12V x 5.7A = 68.4W
    5V x 2.7A = 13.5W
   3.3V x 3.2A = 10.6W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.2A = 2.4W
    5V x 0.2A = 1.0W

3DMark06(QuadroNVS450) 100.3W
 本体
   12V x 6.7A = 80.4W
    5V x 2.5A = 12.5W
   3.3V x 1.2A = 4.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.2A = 2.4W
    5V x 0.2A = 1.0W

3DMark06(QuadroNVS450)+SuperPI同時3起動 108.7W
 本体
   12V x 7.4A = 88.8W
    5V x 2.5A = 12.5W
   3.3V x 1.2A = 4.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.2A = 2.4W
    5V x 0.2A = 1.0W

フルハイビジョン再生(S3 Crome 430GT) 72.8W
 本体
   12V x 4.0A = 48.0W
    5V x 2.5A = 12.5W
   3.3V x 2.7A = 8.9W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.2A = 2.4W
    5V x 0.2A = 1.0W

フルハイビジョン再生(QuadroNVS450)+SuperPI同時3起動 104.9W
 本体
   12V x 7.0A = 84.0W
    5V x 2.7A = 13.5W
   3.3V x 1.2A = 4.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.2A = 2.4W
    5V x 0.2A = 1.0W

memtest86+ 84.5W
 本体
   12V x 5.5A = 66.0W
    5V x 2.5A = 12.5W
   3.3V x 1.5A = 5.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.0A = 0.0W
 HDD
   12V x 0.0A = 0.0W
    5V x 0.2A = 1.0W

電源OFF時の待機電力 1W
 本体
   12V x 0.0A = 0.0W
    5V x 0.0A = 0.0W
   3.3V x 0.0A = 0.0W
   -12V x 0.0A = 0.0W
   5VSB x 0.2A = 1.0W

USBバスパワー
  本体5V電源を最大0.5A/Port利用(USB充電器で実測)

今さらながら100V側を計測した時の推測にほぼ合致しているのを読み返して自分の推測の正確さに自己満足しておりますw

さて、この値を見て適切と思われる電源を検討する訳ですが、仮に80PlusGOLDを使うと仮定すると変換効率90%に達するのは負荷50%の時ですから、そこから逆算してみます。

各電圧の最大負荷+USBバスパワー×2口を50%負荷で稼動させる事を基準に考えますと200W程度の電源が適していそうです。
 12V 7.4A ÷ 50% ≒ 14A 178W
  5V 3.9A ÷ 50% ≒ 8A 40W
3.3V 3.2A ÷ 50% ≒ 6A 20W

加えて、本体を極力ファンレス化して12cmファン1~2個での冷却を考えていますので、ファンレス電源で検索してみますと、アドワーズ広告にこんな変わった電源が掲載されてました。
UP150SET-M3
 ただ、このHPはアドワーズ広告してるわりにゴチャゴチャして見辛いですね。結局のところ各電圧の出力がどのくらいあるのか調べるのさえ困難でした。ようやく見付けた本体仕様を見ますと、5V出力にギリギリ感が有り、やや不安ですね・・・
 USB機器を挿さなければ問題無さそうですが、USB機器を複数挿す時などに過電流保護で突然システムダウンしないかドキドキしなければ良いのですがw

 他にpicoPSU-160を試してみる予定です。

 その後の経過は、こちらの記事で書いています。

 今は仮組みでHDDですが、SSD(X25-M)で組み直しますので、ほぼ無音かつ低消費電力かつ軽快なPCが出来そうで楽しみです。
 いつもは同じ構成で2台組むのですがS3 Chrome 430GTが1個しか入手出来ませんでしたので、もう一台はQuadroNVS450で考えています。このグラボも業務用ですし、しかもファンレス、G98コアを2個積んでいるのでフルHD動画が余裕ですしOpenCLも動きます。
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DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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