デスマーチプロジェクト

筆者が以前居たコンピュータソフトウエア業界では、デスマーチプロジェクトと呼ばれる殺人的スケジュールで終りの見えないプロジェクトを見掛ける事が多くありました。

筆者がプロジェクトの初期からPMとして参加したプロジェクトでは、その様な悲惨な体験をメンバーにさせた経験は有りませんが、そうなってしまったプロジェクトのケツ拭き役(火消しとも言うらしい)として突然の様に呼び出される事が多々有りました。

概ね、そうやって呼び出されたプロジェクトの実態は既に手の付けられない末期状態で、技術者と顧客の双方から聞き取り調査をして政治的な交渉を含めたいわゆる落し所を探る作業になります。

なぜこんな事を書いているかと言いますと、最近、デスマーチの回避方法を知人に相談され、怒りにも似た感情が込み上げて来たからです。

聞く所によりますと、最近はPMに成る為には資格が必要らしく、また、情報漏えい対策なども私の居た頃より厳しくなっている様で、なにやらスケジュール管理などはソフトがやってくれるのでPMの仕事は簡単なんだと言う事でした。

???

ソフトがスケジュール管理して簡単な仕事だったら、デスマーチは何故起きたの?という所が判っていない様です。

残念な事に、資格を持ったPMもペーパー試験だけの物らしく、デスマーチを防ぐ能力は備わっていない様です。

筆者が業界に居た頃、デスマーチを予め防ぐ事が出来る人材は、PMと言われる人と面談しても30~50人に1人見付かれば良いくらなもので、恐らくペーパー試験では選別出来ないでしょうし、むしろ有用な人材を排除する不適切な試験をしている様です。

PMに必要な事は、90%以上がコミュニケーション能力です。
ここで言うコミュニケーション能力とは、技術者・顧客の双方から必要な情報を正確に引き出し、それを分析して、双方に必要な情報を提供し、真のゴールへと誘導するベクトルを与える事です。
その具体的な手段は、時代や環境に併せて変化して行きますから、それに柔軟に対応出来る能力も必要です。

PMに必要な残りの10%は自己管理です。
自己管理と言っても食事制限とか生活のリズムとかの話ではなく、自己のマインドを管理する事です。
例えば、部下に負けたら馬鹿にされるんじゃないか・・・というようなマインドを持っていると、それは自己管理が出来ていない証拠です。部下より優秀な技術力を持った人材はリーダー的な存在には成れますが、部下より優秀な技術力を持たなければいけないと思う気持ちはマネジメントをする上では不適切です。
真のマネージャであれば、自分より優秀な多数の人材を使いこなしてこそマネージャとしての成功だと言う事を判っています。

この様な事が、ペーパーテストで判断出来るでしょうか?
筆者が思うに、真のPMを見出す為には、ペーパーテストではなく人を見る目が無いと出来ない事だと思います。

では、どうやって真のPMを見出したらようでしょうか?
昔の中国の言葉に「千里の馬」という言葉が有ります。
グーグル先生に聞いてみると判るとは思いますが、優秀な人材を探す事より、優秀な人材を見出す事の出来る人材を探す事の方が大変かもしれません・・・ではその人材を見つけるには・・・

もし貴方が経営者なら、その人材を見付けた時は、宝物を見付けたと思って大切にしてあげて下さい。
それが貴方の会社の従業員全員をデスマーチから救ってあげる唯一の方法だと思うからです。
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DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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