Matroxに未来は有るか?

PC用グラフィックメーカとして、加 Matrox は約10年ほど前はnVidiaやATIと肩を並べる3大メーカの一つでしたが、過激な3D描画エンジンの開発競争に遅れをとり、その後方針転換?をして業務用マルチモニタや医療向けに特化した様な展開を見せておりました。

追記:
思い出したのですが、Windowsで初めてマルチモニタに正式対応したのはWindows98でしたが、Matrox G200-MMS では特殊なドライバを使い WindowsNT 4.0 の時代からマルチモニタ(しかも最大16ディスプレイ)に対応していました。
その当時から証券取引や広告展示などの業務用を意識しており、Windows環境におけるマルチモニタの魁的な存在だったのではないかと思われます。
そして、後の Matrox G400-DH + Windows98SE の大ヒットによるデュアルモニタ対応が一般へのマルチモニタ普及に大きく貢献しているという事は当時を知る人にとっては周知の事実だと思います。


隆盛期の終盤には3dfxがnVidiaに買収されたり、3Dlabsが事業撤退してゆきましたが、それから10年近くが経ち状況も大きく変わってきました。

その当時、筆者はG200-MMS/G400-DH/G450-MMSといった製品で御世話に成りましたが、それ以降の製品には触手が伸びてゆきませんでした・・・(予断ですがG200-MMSやG450-MMSなどは正規に購入しますと確か5年保障とかのPCパーツとしては超長期保障が付いてきた様な記憶が有ります10年保障だったかなぁ?とにかく長い保障で驚いた事を覚えています。ワークステーションの減価償却期間に合わせた対応か?)

そして以前の記事でも書きましたが、今や時代はCPU統合型グラフィックの時代に移行しつつあります。

Intel は SandyBridge でCPUとGPUを統合
AMD(ATI) は FUSION でCPUとGPUを統合
nVidia(ARM) は Tegra でCPUとGPUを統合
qualcomm(ARM) は Snapdragon でCPUとGPUを統合
VIA(S3) は組み込み向けx86という分野に特化しCPU+チプセト統合型GPUで対抗

これは、Intelが事実上チップセットビジネスを排除し始めた事とも関連していると思いますが、多かれ少なかれCELL BEを発端としAMD FUSIONの発表で加速されたヘテロジニアスマルチコアの流れは、もう止められないと思われますし、その流れとシンクロするかの様な携帯機器向け統合型ARM系プロセッサ、それに加え次世代WindowsでのARMプロセッサ対応などCPU統合GPUの流れは今や確定的な物です。

なによりムーアの法則を達成する使命を持ったIntelは2年で2倍の集積を達成しなければなりませんから、その集積密度に相応しい機能をCPUに盛り込む必要が有り、もう残すところGPUを統合して機能強化するしか道は残されていないとさえ言えるかもしれません。

・・・

と前置きが長くなりすぎましたが・・・

そんなPC業界の流れにあって、加 Matrox は統合するCPUを持ちません。

今からx86参入はまず無理でしょうから、GPUメーカとして残された道はARM統合型GPUで2D用途に特化した超低消費電力の製品・・・例えばレントゲン写真をデジタル化した超高精細大画面携帯端末・・・の様な用途で生き残るしかないかもしれません。もっとも、今や 加 Matrox はGPU専業メーカではありませんから、GPUからは撤退という可能性も有り得ます。
 
いづれにしろ、次期 Windows への ARM 対応が発表された今が、GPUメーカとして生き残る最後のチャンスかもしれません・・・
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DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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