DALLAS DS12B887 と ODIN OEC12C887

最近、筆者はAT世代のジャンクSocket7マザーを数枚買ってきました。

理由は、この記事に由来しますが、要はボタン電池の搭載されていないマザーの寿命延命措置を講じようという事です。

で、簡単に書きますと、ボタン電池の無いマザーは、DALLASと書いた時計マークのICチップに電池が内臓されているという情報を読者の方から得まして、早速データシートを参照してみましたところ、その通りでした。

ですが、DALLASチップは蓋が有る訳ではなく、外見は、ちょっと大きめのICにしか見えません。

DALLAS DS12B887
DSC00937.jpg

そこでDALLAS製のリアルタイムクロックDS12B887を構造解析して電池を取り出し交換出来る様に改造しようという事なのですが、現物を分解して壊してしまっては意味が無いので、同じ物を入手しようとジャンクSocket7マザーを購入しているのですが・・・なかなか同型のリアルタイムクロックが搭載されたマザーに行き当たりませんorz

そんな中、見付けたのがコレです。

ODIN OEC12C887
DSC00939.jpg
既に写真撮影の前に分解を開始してしまったのですがw

とりあえずハンダを吸い取り、こんな感じで低温半田を盛って、融解した状態をキープしつつ基板から取り外しました。
DSC00941.jpg

型番から推察しますと互換品の様ですが、若干型番が異なりましたので対応してそうなDS12B887とDS12C887のデータシートを参照しますと、両者の仕様は若干異なりますが両方ともDS1287互換品で物理的にもピン互換が有り、差し替えても動作しそうで、実際動作しました!

但し、NV-RAM(CMOSと呼ばれる部分)のサイズが1Byte異なり、DS12B887が2桁西暦、DS12C887が4桁西暦でYYYY/MM/DDというよりCC/YY/MM/DDでCCはCenturyつまり世紀を表し、現在であれば21世紀です。
この追加されたCC以外は互換性が有り、その為にCC部分が今の所は悪影響せずに偶然動いたという事でしょうか?

DSC00942.jpg
この写真の赤丸で囲ったピンはRAMクリアですが、片方にはピンそのものが有りません。
けど、有っても無くても動作するのか?特に今のところ問題なさそうです。
他にもピンNo1が12B887はNCで12C887がモトローラ/インテルの切り替えピンで接続しないとデフォがインテルなので問題なさそう。あとピンNo18が12B887はNCで12C887がリセット信号でした。B型とC型をインテルで使う時の違いはRAMクリアするかリセット信号を使うかの違いの様ですリセット信号は電圧が安定してから200msで入れる一般的なICのリセット信号でした。それと、いわゆるCMOSクリアの手順も違う様です・・・ってCMOSクリア出来ないじゃないですかorz けど、クリアしなきゃいいんですwデフォルトロードで我慢します。

剥がした場所はソケットにして、差し替え出来る様に改造し、あとは電池外だし仕様に改造するのみです。
それで安定動作したら、次はオリジナルのDALLAS側を構造解析し、改造する予定です、オリジナルのDALLASの改造に成功すればCMOSクリアも問題無く出来る様になりそうですね。

追記:
DS12B887で探していた時は見付けられなかったのですが、DS12C887で探すと今でも製造されている様で、1000円程度(千個ロット価格の単価が$4程度)で新品が入手可能でしたので、早速購入してしまいました。
ピン配置や2桁西暦など総合しますとDS12B887に一番互換性が高い現行モデルはDS12887Aでしたので、こちらを2個購入、DS21C887も念の為購入しました。
そこで、今回はソケット化の改造のみとし、構造解析や電池交換改造などはしないかもしれません。

追記2:
DALLAS製のバッテリ寿命はデータシートによると10年、かつ、外部電源の供給で延命可能
ODIN製のバッテリ寿命はマニュアルによると5年程度、外部電源での延命可否は不明
実際、ODIN製は既にバッテリ切れですがDALLAS製は95年製造なのに今でもバッテリが生きています・・・ですが寿命が近いのはほぼ確実でしょう。
DALLAS製はデータシートによりますと、ストック状態では内臓オシレータが停止している為、バッテリは殆ど消費されない様です。最初に稼動させた時にNV-RAM上のフラグが立って、それ以降はソフト的にフラグを下げない限りは基板から取り外しても時を刻み続ける様です。

追記3:
無駄知識ですが・・・
DS12887AやDS12C887Aなどの型番末尾がAの品は21ピンがNV-RAM(CMOS)クリアピンです。
CMOSクリア動作を行う為には、この21ピンをGNDに接続すれば良いのですが、静電気防止スポンジ等に挿してしまうと21ピンとGNDが接続されてしまいクリアされます。クリアされるだけならまだ良いのですが、この21ピンは内臓バッテリにプルアップされている為、静電気防止スポンジに挿したり帯電防止シート等に入れた状態のまま保存してしまうとバッテリが切れてしまいます。
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DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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