L2 (2MBit PB-SRAM) のマザーボードからの取り外し

この記事で書きました様に、筆者所有のGA-586DXはマザーボード上のL2キャッシュが恐らく壊れているだろうという推測の元、とりあえず取り外す事にしました。

この手のICを取り外す時、筆者は低温ハンダを使います。(と言いますか、読者の方のコメントで気付いたのですが、低温ハンダと呼ぶより低融点ハンダと言った方が良いのではないかと言う気がしてきました。理由は低温ハンダですと温度が低いハンダとなり意味がちょっと違うのでは?と思うからです・・・がグーグル先生によると低温ハンダ14万ヒット、低融点ハンダ4万ヒットで、低温ハンダの方が一般的なのかも?何故でしょう???)

余談はさておき、いつも撮影をすっとばしてしまう筆者ですが、今回は念入りに手順毎に撮影してみましたw

1.まず、低温ハンダ専用のフラックスを多めに付けます。
DSC01050.jpg

2.ハンダを盛り、融点以上をキープします。融点キープには軽く一周撫でるだけでOKで、コテの温度設定は250℃で十分です。
DSC01053.jpg

3.融点以上をキープすると、ピンセット等で簡単にICが剥がれます。
DSC01054.jpg
DSC01055.jpg
予断ですがジャンクマザーで練習してる時にコテ先でICを移動しようとして左手の親指をコテ先に思いっきり付けてしまい火傷しましたorz 彫刻するときの感覚でやってしまった訳ですが、そんな事せずとも、コテ先でICを一周軽く撫でた後にピンセットで摘むだけで簡単に剥がれます。

4.最初に使った低温ハンダ専用フラックスを、吸い取り線に染み込ませつつ、低温ハンダを可能な限り吸い取ります。
DSC01056.jpg
ここで綺麗に吸い取っておかないと、部品を取り付けた後にクラック(ひび割れ)の発生や、ちょっとした発熱でハンダが融解してしまうなどの事故につながりかねませんので、念入りに吸い取り掃除しておくのが良いと思います。

5.最後にフラックスリムーバ等のフラックス洗浄液で洗浄して終了です。
DSC01057.jpg

※低温ハンダを使う時は、コテ先やコテ先のクリーニング関係を低温作業用
 と通常作業用で別けた方が、低温ハンダの混入を防ぐ意味で良さそうです

・・・・・と、ここまでにする予定が、取り外したら、取り付けてみたい衝動にとりつかれてしまいまして・・・

ジャンクマザーから取り外した、同じメーカ、同じ容量のSRAMチップ
PB-SRAM.jpg
このSRAMは、不動ジャンクマザーから取り外していますので、動作可否は不明です・・・
しかも、元々付いていたSRAMとはメーカと容量とパッケージ形状が同じとは言え、型番末尾が6と7で異なりますので仕様が異なる可能性が有ります。
そこでデータシートを探して型番末尾の違いに付いて調べようとしたのですが、データシートを見付ける事が出来ませんでしたorz こんな事は初めてです・・・このSRAMはASUSのソケット7マザーにも多用されていますのでメジャーだと思ったのですが・・・まぁ年代的にPDFで保存されている事を期待してはいけないのかもしれませんが・・・

そう言いながらも付けちゃいました(え?)
DSC01059.jpg
DSC01061.jpg

そこそこ綺麗にハンダが付きました。利用した半田は高密度集積基板用 goot SE-06003 RMA と言う60%スズ/40%鉛の融点190℃、直径0.3mmの極細品で、これを300℃設定の細コテで手早く取り付けました。本当は温度を250℃設定にしたかったのですが、コテ先が細いので対象物に触れた瞬間に温度が下がってしまう為、融点とのバランスで300℃を選択しました。
DSC01065.jpg

取り付け後、BIOSは正常起動しmemtest86+も動作しましたが、肝心のL2は有効になりませんでしたorz

型番違いで仕様が異なるのか、ジャンクの時点で壊れていたのか、それとも筆者が取り外しや取り付けの際に壊してしまったのか、それは何とも結論付けられませんが・・・にしてもデータシートが欲しいところですね・・・

元々付いていたUM61L3264F-7は、ネットで探しますと今現在も台湾や香港の電子パーツ小売店には在庫がある様ですから、同一型番を何とかして新品で5~6個ほど入手しようと思っています。とは言え土地柄からジャンクから取り外した物や、酷い保存状態の物を新品と言って売っていそうな気がしてなりません・・・当たり外れも有りそうですし・・・
複数のバイヤーから3~4個づつ購入して、見た目で一番保存状態の良さげな物を選別して利用という事に成りそうな予感がしてます。普通ソケット7マザーにそこまでするか?と思われるかもしれませんが、なぜやっちゃうんでしょうね?
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速度では?

この時代のRAM-ICの末尾の数字は動作(対応)速度ではないでしょうか?
ただ、L2が60nsというのも遅いですし6nsでは速すぎるでしょうし・・・。単純な略語ではない可能性もありますが。

No title

>UM61L3264F-7
SRAM 64k 32bit TQFP 100P、マザーのFSBが66MHzなのでMotorolaのMCM63P631-8かMCM63P631-7が同等品だと思います(SRAMってFSB同期で動作でしたっけ?)。
90MHz対応(?)のISSI IS61LF6436A-8.5TQLIならDigi-Keyに在庫があるみたいです。
UM61L3264F-7の動作電圧がわからない(多分3.3V)ので吹っ飛ぶか炎上するかも知れませんが…

Re: 速度では?

> この時代のRAM-ICの末尾の数字は動作(対応)速度ではないでしょうか?

私もそう思い、66MHzとか75MHzとかではないかと連想してました。
型番から、
UM61 まではUMC社の他のSRAMにも使われている型番です。
Lの装飾文字は何らかをアピールしたかったのではないか?と言う気がします。LowLatencyとか?
3264は容量を表し64Kx32Bitでした。
F-6やF-7の意味は全く判りません。ここがAF-6とかF-5というのも有る様です。

写真に写っている末尾6の品は、ASUSの430HXマザーに付いていたので、同じチップセットでいけるかも?という淡い期待をしてましたがorz

データシートが有れば解決するのですが・・・

Re: No title

> MotorolaのMCM63P631-8かMCM63P631-7が同等品だと思います(SRAMってFSB同期で動作でしたっけ?)。

この世代のオンボードL2はPCIバスからコントロール出来るという特徴があります。
それはさておき・・・
FSBのクロックシグナルにレイテンシ無しで同期しているという記憶が有りますが定かではありません。
PB-SRAMなのでバースト転送が特徴で、単純な同期だけでは無いと思いますが・・・

同世代の430HXマザーに乗ってるSRAMを見ますと、互換品らしき物が複数種ありますが、やはりデータシート無しに他社製品に特攻かけるのは躊躇します。

90年代という事とCMOSなので電圧は恐らく3.3~3.5V程度ではないかと思いますが、これに付いては電源ピンが判ればマザーの配線を追跡する事で簡単に判明します。
ただ、信号線は430HXがBGAパッケージなので基板上でのSRAMとの配線が追跡し辛く、BIOSと言うかチップセットのレジスタ設定なども関係しているのではないかと思われますので、単純にはいかないだろうという気もします。

と言う事で、データシートが無い限りは、同型の新品を入手する方向でいこうと思います。
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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