Windows8 で USB3.0 の UASP 効果と 玄人志向 USB3.0F-P7-PCIe

※この記事に掲載されております4K-QD32の速度やCPU負荷は最大で40%程度の誤差が有ります。詳しくは双発電脳とUSB3.0プロトコルオーバーヘッドの記事を参照下さい。(シーケンシャルアクセスは2~5%程度の誤差です)


4ポートUSB3.0(内2/外2)に特化した検証作業を進めていた筆者ですが、大は小を兼ねる的な発想で7ポート品の玄人志向 USB3.0F-P7-PCIe を試してみました。
DSC02007.jpg

DSC02010.jpg

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利用してみた結果、Firmwareの更新無しに開封して接続しただけでWindows8では全自動でUASPに対応していて今まで比較してきた中では1~2位を争う良い結果が出ています。難点はブラケットの物理的な位置で、スロットに挿さり辛く、挿せてもUSBポートがギリギリ過ぎる配置です。が、それに目をつぶれば快適です。
追記:ブラケットが物理的に干渉してスロットに挿さり辛かった理由が判りました。
下の写真の赤線で囲った様にUSBポート脇の羽がブラケットを交わしていれば良いのですが、

DSC02017.jpg
購入時には下の写真の様にブラケット裏に隠れた状態に成っていました。追加購入してみましたが下の写真の状態でしたので最低でもロット単位、最悪は全品この様な状態だと思われます。
DSC02028.jpg
この状態ではブラケットの厚み分だけズレが生じてPCIeスロットに挿さり辛いのでブラケットの付け直しが必要です。ブラケットを一旦外して正しい(と思われる)位置に付け替えれば問題ありません。

それと、玄人志向らしいネタですが
DSC02014.jpg
こういう事は、わざとネタでやってるんでしょうかね?玄人志向ではタイトルや冒頭でのマニュアル誤植をたびたび目にしますw

しかしPCIe x1のUSB3.0カードの中ではトップクラスの性能で、詳しくは後述しますが特に複数ポートで同時にランダムアクセスした場合の性能はRenesasチップを抜く性能が出ていますのでUSB接続のHDD/SSDでファイルをコピーする様な使い方に向いていると思われます。(後ほどコピー速度を計測してみようと思います)

UASP(USB Attached SCSI Protocol)の効果は、筆者のテストした組み合わせではシーケンシャルアクセスでの速度向上は無く、ランダムアクセスでのみ顕著な差が出ました。というかUASP未対応でもシーケンシャルに付いてはWindows7で計測した時より10~20%程度高速です。400MB/sは出ていませんがSSDをM4などにすると出るかもしれません。

他のカードとWin8で比較

1台づつ計測した場合

CDM1D3.png

上図グラフの様に単一ポートで計測した場合には4K-QD32以外はほぼ均一な結果ですが、4K-QD32はUASPの有効/無効により明暗がわかれています。
上図の中でも特に基本性能が低い2種類のチップ(TI TUSB7340 / VLI(VIA) VL800)を使った製品が価格COMで人気上位なのが複雑な気分です。安かろう悪かろうという言葉は最近あまり聴かない気がしますが、安くて質が悪い品が人気上位としてもてはやされる文化を形成しているのはどうかと思いますね。同じVLI(VIA)でも最近登場したVL805はUASP対応チップの様ですから、搭載製品がブラケット側2ポートかつピンヘッダ側2ポート構成で登場したら買って試してみようと思います。

玄人志向 USB3.0F-P7-PCIe (Chip:FRESCO LOGIC FL1100)
FL1100_CDM_W8_1台づつ

Speed Dragon EU306C (Chip:Renesas μPD720201)
※センチュリー1分2.5USB3.0と玄人志向KRHC-SATA3/U3の4K-QD32に大きな差が出ていますが、同じチップどうしなので恐らくFirmwareの違いによる差が出たのだと思われます。
Renesas_CDM_W8_1台づつ

SilverStone SST-EC04 (Chip:TexasInstruments TUSB7340)
TI_CDM_W8_1台づつ

HIGHPOINT RocketU 1142A (Chip:PLX PEX8609ASMedia ASM1042×4)
HIGHPOINT_1台づつ_W8

AREA Sport Quattro (Chip:Etron EJ198)
ETRON_CDM_W8_1台づつ

AREA Over Fender 2 (Chip:VLI(VIA) VL800)
VIA_CDM_W8_1台づつ


4台同時測定した場合

CDM4Q3.png
上図グラフの様に各製品の特徴が顕著に現れてきました。
HIGHPOINT RocketU 1142A のチップがASMedia品ではなくRenesas品やFRESCO-LogicのFL1100だったら圧勝と思うので残念ですが、ASUS USB3.0 Boost が使える一部のマザーやMacOSでは異なる結果なのかもしれません。とはいえPCIeスロットの空きが複数有る場合はカード自体を複数枚挿して合計帯域を上げるという考え方もアリだと思います。
Etron EJ198(AREA SPORT QUATTRO)がUASP対応で安定動作するなら間違い無く本命チップですがカードのデザインが外3内1な事やデバイス認識が遅い事など筆者的には微妙な感じです。Etron EJ198は自動的にインストールされるWindows8標準ドライバではUASPデバイスをBOT認識しますがEtronが出している独自ドライバ(1.0.0.115)を入れますと下図の様に自動的にUASP認識したうえで正常動作しませんorzかつこの状態でドライバを更新しますとBOTに戻りますorz
ETRON_DRIVER_UASP_FAIL.png
Etron自社製ドライバでUASPを認識するという事は望みがあるのか、それともチップ(或いはAREA SPORT QUATTROの製品構成)がハード的に対応してないのか不明です。EtronホームページでEJ198の説明にUASPの記載が無いので(通常、対応チップには記載が有る)チップが対応してない可能性がありそうです。デバイスを認識するのが遅い事も含めソフト(ドライバやFirmware)で今後改善するのか、ハード的に欠陥が有るのか、どっちなのか知りたいですね。
追記:
AREA SPORT QUATTRO(搭載チップ Etron EJ198)は、メーカーに直接質問しましたら「UASPには対応していない」と回答を頂きました。詳細は教えてもらえませんでしたが望みは無さそうですorz
HIGHPOINTがEtron EJ198を使った珍しいUSB3.0のRAIDカードを開発している様ですがチップ的にUASPが使えないとなると、どの様にしてRAIDを実現するのか興味がありますね


※以下のスクリーンショットはFC2の制限により500KB以下のサイズに抑える目的で加工してあります

玄人志向 USB3.0F-P7-PCIe (VL811ハブポートで4台同時測定)
FL1100_CDM_W8_4台同時(ハブポート)

玄人志向 USB3.0F-P7-PCIe (FL-1100直結ポートで4台同時測定)
FL1100_CDM_W8_4台同時(直結ポート)

Speed Dragon EU306C
Renesas_CDM_W8_4台同時

SilverStone SST-EC04
5番コアが負荷100%なのは恐らくドライバ・ワーカスレッドがシングルスレッド故にボトルネックに成っていると思われます。Windows7でTI社製ドライバを利用した際にはドライバの負荷が非常に低かったので、Windows8の標準ドライバの場合はTI社チップのハード処理を活かし切れていないのかもしれません。
TI_CDM_W8_4台同時

HIGHPOINT RocketU 1142A @13号機
この製品のみUSB3.0ホストチップを4枚搭載しPCIe x4です。。
HIGHPOINT_4台同時_W8

AREA Sport Quattro
この製品のみ1チップでPCIe x2です。
ETRON_CDM_W8_4台同時

AREA Over Fender 2
VIA_CDM_W8_4台同時

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DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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