コンピュータが間違っても良い事、間違っては駄目な事

例えば、コンピュータの突発的なメモリエラーが原因で広告宣伝バナーに黒い点が1ピクセル表示されたとしても、まず問題に成る事は無いと思いますし、メールが文字化けしていても相手に電話して確認すれば良い事です。

けど、銀行の残高を 1bit 間違うと結構マズイと思います。

以前、人的ミスで株価と数量を逆に入力してしまった為に大企業が経営危機に陥り概算1200億円の損失を出した事が有りました。これが個人や中小企業だったら破産必須、某大企業だったのでなんとか持ちこたえたのかもしれませんが、もう1~2桁多く間違っちゃうと国家レベルの死活問題にまで発展しそうです。

このケースは人的ミスであり、コンピュータならそんな計算間違い有り得ないと思うかもしれませんが、たった 1 bit の突発的な誤差が原因で国家予算レベルの金額が発生し得ると思うと、銀行や証券などの金融系システム構築がどれだけ大変なものか容易に想像出来ると思います。宇宙線や同位体元素崩壊、ホットキャリア、ゲート絶縁膜破壊といった素粒子レベルで半導体に及ぼすハード的な演算誤差のみならず、バグや裏技が一つでも有れば大問題です。

例えば10年(10年×365日×24時間×60分×60秒≒3億秒)の間に演算出来る回数は天文学的な回数の演算に成りますが、そのうち、たった1回でも誤動作して 1 bit 化ける可能性が有るとしたら、たったの10年で国家破綻する可能性さえあるという事です。そんな天文学的な可能性を回避するシステムを自分で作る事を想像してみると鳥肌です。

金融系以外にも、原子力や交通や医療など、絶対間違ってはいけないシステムというのはECCの様な技術だけでは不足で、オカルト的な有り得ない可能性まで追求・想定してシステム全体で多重に回避する仕組みと志向が必要に成ります。具体例としては病院や飛行機内での携帯電話の禁止などで、病院内で看護師などが利用している院内携帯電話の電波強度は機器誤動作に成らない様に抑えられています。

この様に冒頭の広告宣伝バナーのケースと、金融システムのケースは、コンピュータが間違っても良いことと間違っては絶対いけないことが有る事を示していると思います。まぁ、コンピュータに限らず人間もそうですが・・・

身近な所で自分の使ってるパソコンや携帯機器を、ゲームやブログにしか使わないならよいのですが、実際には買い物でクレジットカードを使ったり、証券取引したり、銀行口座を参照したりしているので、こうやって考えると怖い一面が有ります。
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DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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