Windowsのシステム要件から見たCPU

結論:
 MicrosoftはWindows7まではCPUの拡張機能を極力使わずに(或いは拡張機能が無くても動作する様に)Windowsを作ってきたようですがWindows8で突如バッサリ切り捨てちゃったみたいですね。これでまたWin7を使い続ける理由が増えてしまいました。まぁプレビューの時点でWin7が入るのに何故Win8は入らないの?と既に感じては居たのですが、こうして書いてみるとハッキリしますね。

WindowsNT3.xサポート終了
 80386(i386) 25MHz 以上

WindowsNT4.0サポート終了
 80486(i486) 25MHz 以上

Windows2000サポート終了
 Pentium 133MHz 以上

WindowsXPサポート終了
 Pentium 233MHz 以上

 SP2でNXビットを使う設定が追加されました
 MS謹製マルウエア対策は2015年7月14日まで

WindowsXP Profesional x64 Editionサポート終了
 AMD64互換(EM64T/Intel64/VIA Nano等) 733MHz 以上

WindowsVista ※延長サポート2017/4/11終了予定
 1GHz以上(GPU内蔵の場合DirectX9対応)
 ※ Home Basic は 800MHz
 ※ BIOS/UEFIにてACPI対応している事が必須

Windows7 ※延長サポート2020/1/14終了予定
 1GHz以上、但し2016年以降に発売されたCPUはサポート対象外
 ※ BIOS/UEFIにてACPI対応している事が必須

 一部のSocket7機でも動作します

Windows8 ※延長サポート2023/1/10終了予定
 1GHz以上かつ右記の拡張機能を装備:PAENX-bitSSE2
 但し2016年以降に発売されたCPUはサポート対象外
 ※ BIOS/UEFIにてACPI対応している事が必須

 ・Intel
   NetBurst:Irwindale以降(Noconaは非対応)
   P6系:Yonah以降
 ・AMDはK8以降
 ・VIAはC7以降
 ・Win7 32Bitが動作してWin8 32Bitが動作しないCPU
   Intel:PentiumIII、PentiumM、Pentium4(Prescott以前)、XEON(Nocona以前)
   AMD:K6、K7
   VIA:C3、C5
 ・Win7 64Bitが動作してWin8 64Bitが動作しないCPU
   Intel:Nocona、Prescott(Noconaベース)

Windows8.1 64Bit ※延長サポート2023/1/10終了予定
 1GHz以上かつ下記の拡張機能・拡張命令を装備:
  PAE、NX-bit、SSE2、CMPXCHG16bPrefetchWLAHF/SAHF
 但し2016年以降に発売されたCPUはサポート対象外
 ※ BIOS/UEFIにてACPI対応している事が必須

 ・DualSocket限定の話ですが・・・
   PGA:非対応
   LGA:対応(但し現行XEONはPrefetchWをNOP実装してるだけ:後述)
     下記のリストは対応していると思われるマザーのリストです。
     LGA771 / LGA1366 / LGA2011 / LGA2011 v3
     SocketF / SocketC32 / SocketG34
 ・VIAはnanoから対応している様です。
 ・Win7 32Bitが動作してWin8.1 32Bitが動作しないCPU
   Intel:PentiumIII、PentiumM、Pentium4(Prescott以前)、XEON(Nocona以前)
   AMD:K6、K7
   VIA:C3、C5
 ・Win7 64Bitが動作してWin8.1 64Bitが動作しないCPU
   Intel:Nocona、Irwindale、Paxville(Socket 604全滅)
   AMD:Hammer、Troy、Itary(Socket 940全滅)
 ・Win8 64Bitが動作してWin8.1 64Bitが動作しないCPU
   Intel:Irwindale、Paxville(Socket 604全滅)
   AMD:Hammer、Troy、Itary(Socket 940全滅)

Windows10 ※延長サポート2025/10/14終了予定
 システム要件はWindows8.1と同じです。もう元には戻らないのでしょう。 Win8.1の時は明記されていたPAE等がシステム要件に明記されてないのが気に成りますが・・・
 サポート終了はこれまで通りなら最長でも発売から10年後、つまり、どれだけ頑張っても2025年には使えなくなりますが、どうやら方針変更した様です結局これまでと同様に10年後の2025年終了で確定した様です。
 サポート終了までの最短は5年ですがWindows8.1が2023年までサポートされる様ですから、すくなくとも2023年1月まではセキュリティパッチが提供されると期待します。
 この状況が続くなら10年後に動いたとしても、その先はLinuxに総入れ替えしないとネットには接続出来ない日が来るかもしれませんね。どこかWindowsに代わるくらい一般化するディストリ作って欲しいですね~
 
以下、詳細です。


Windows8
 1GHz以上かつ以下の命令セットを装備
 PAE、NX、SSE2

 P5系
  Pentium     PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×
  Pentium MMX PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×

 P6系
  PentiumPro  PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  PentiumII   PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  PentiumIII   PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  Banias(PenM)   PAE×/SSE2○/NXビット×/x64×
  Dothan(PenM)   PAE△/SSE2○/NXビット△/x64×
  Sossaman(Core)  PAE○/SSE2○/NXビット○/x64×
  Woodcrest(Core2) PAE○/SSE2○/NXビット○/x64○
  ※DothanはAMD-K8のIPCを抜いた為に途中からPAEを復活させたのかも?

 NetBurst系
  Foster   PAE○/SSE2○/NXビット×/x64×
  Prestonia PAE○/SSE2○/NXビット×/x64×
  Gallatin PAE○/SSE2○/NXビット×/x64×
  Nocona PAE○/SSE2○/NXビット×/x64○
  Irwindale PAE○/SSE2○/NXビット○/x64○
  Paxville   PAE○/SSE2○/NXビット○/x64○
  Dempsey PAE○/SSE2○/NXビット○/x64○

 AMD-K6
  AMD K6  PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×
  AMD K6-2 PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×
  AMD K6-III PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×
  AMD K6-2+ PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×
  AMD K6-III+ PAE×/SSE2×/NXビット×/x64×

 AMD-K7
  AMD K7    PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  AMD K75    PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  AMD K76    PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  Thunderbird   PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  Palomino     PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  Thoroughbred PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×
  Barton      PAE○/SSE2×/NXビット×/x64×

 AMD-K8/K10/Bulldozer
  PAE○/SSE2○/NXビット○/x64○

 VIA C3/C5(Eden-n)
  PAE ×SSE2×/NXビット×/x64×

 VIA C7-E/D
  PAE○/SSE2○/NXビット○/x64×

 VIA nano/nano x2
  PAE○/SSE2○/NXビット○/x64○

Windows8.1 64Bit
 1GHz以上かつ以下の命令セットを装備
 CMPXCHG16b、PrefetchW、LAHF/SAHF

 3DNow!系の命令であるPrefetchWに付いては Intel がNOPでオーバーライドしているだけだった物を▲で表記しています
 Intelが最初にPrefetchWへの正式対応を行ったのはAtom系のSilvermont/Avotonからで、DP-XEONですとBroadwell-EPが初めて正式対応となり、そんな命令セットをシステム要件にしてよいものなのか少々疑問です。とりあえずはNOP実装でも動作する様ですがNOP実装でもシステム要件を満たしているか?に付いては明確な回答が得られていません。・・・もしかしたらHaswell-EPのうち18コア品などは元々Broadwellからが18コアと言われていた経緯からHaswell世代でありながらPrefetchWに正式対応しているのではないか?と淡い期待を込めて△にしましたが実際は▲かもしれません。Intel系のCPUで一瞬プチフリモッサリ体験をする事が有るのはPrefetchWが未実装な事に起因してフェッチ動作が遅延しパイプラインが空になる瞬間が有るからではないか?などと勘繰ってしまいます。IntelのCPUは省電力機能からの立ち上がり遅延が大きい事も含めて相乗効果でプチフリするのかもしれませんね。

 AMDはSocketF以降のOpteronであればK8でもOKの様です。逆にSocket940のOpteronは非対応です。

 以下は実機を使いMS謹製のCoreinfoにて確認又はCPU-Worldのデータ等を使い調査しました。間違いを含んでいる可能性が有ります。

 ※掲載されていない古いCPUは非対応です。

 NetBurst系
  Irwindale CMPXCHG16b ○/PrefetchW ×/LAHF ○/SAHF ○
  Paxville  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ×/LAHF ○/SAHF ○
  Dempsey CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○

 P6系
  Sossaman x64×
  Woodcrest CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  Clovertown  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  Wolfdale   CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  Harpertown  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  Nehalem-EP  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  Westmare-EP  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  SandyBridge-EP CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  IvyBridge-EP  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ▲/LAHF ○/SAHF ○
  Haswell-EP   CMPXCHG16b ○/PrefetchW △/LAHF ○/SAHF ○
  Broadwell-EP  CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○

 AMD-K8
  Hammer CMPXCHG16b ×/PrefetchW ○/LAHF ×/SAHF ×
  Troy   CMPXCHG16b ×/PrefetchW ○/LAHF ?/SAHF ?
  Itary   CMPXCHG16b ×/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  SantaRosa CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○

 AMD-K10
  Barcelona CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Shanghai CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Istanbul   CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Lisbon    CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  MagnyCours CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○

 AMD-Bulldozer
  Valencia CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Interlagos CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Seoul    CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Abu Dhabi CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  Warsaw   CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○

 VIA C7
  C7-E x64×
  C7-D x64×

 VIA nano
  nano  CMPXCHG16b ?/PrefetchW ?/LAHF ?/SAHF ?
  nano X2 CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○
  QuadCore CMPXCHG16b ○/PrefetchW ○/LAHF ○/SAHF ○

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

いまさらNOCONA世代を使うとは思えませんものねえ。

それはそれとして、windowsSaver2003終了のお知らせが
あたまを抱えるねたですね。

Re: No title

> いまさらNOCONA世代を使うとは思えませんものねえ。

それが意外に中古ワークステーションを安価に入手して・・・というパターンだと有り得る話なんですよ~

私にとってはSocket940全滅が残念です。

> それはそれとして、windowsSaver2003終了のお知らせが
> あたまを抱えるねたですね。

中身はXPですからね・・・サーバはLinuxの方が良いかもですね。

No title

604世代の自作を従兄弟の子どもに無償で渡して
DELLの771世代の中古に走ったのは6年も前の事ですが
たかだか15分そこらのハイビジョン動画編集が、ストレス無く
出来なくなったからでした。

購入して数年だまくらかせるWSは、経験的に5万切ったら
サーバ利用にもお得感が薄れる気がします。

Re: No title

> たかだか15分そこらのハイビジョン動画編集が、ストレス無く
> 出来なくなったからでした。

早送りなんかをスムーズにと考えたら上限がありませんしね
CPUもですがGPU交換やSSDでRAIDした方が軽快になりません?

> 購入して数年だまくらかせるWSは、経験的に5万切ったら
> サーバ利用にもお得感が薄れる気がします。

私は何年経っても動作してくれたらそれでOKかなぁ・・・

もちろんメインマシンは新しい物に替えてゆきますが、ブログ書いたり、ダウンロードしたドライバをUSBメモリに書き込む事などはPentiumIIIやAthlonの世代でも全く支障無く出来てしまうので、トータル的な利用時間は何号機が一番長いか判りませんね・・・

13号機を使い始めた頃は12コア/24スレッドというスペックが多くのソフトで過剰スペックな為に正常動作しない物が多く、DirectX9.0cさえも16スレッド以上だと以下の面倒な問題がありまして
https://social.technet.microsoft.com/Forums/ja-JP/f2337580-d3aa-4069-9cb3-4d993e31670e

結局、アプリの時代に即したWSを使うって事になるんでしょうかね、必ずしも高スペックが最良とは言い切れない一例です。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

> > 1GHz以上かつ左記の拡張機能を装備:PAE、NX-bit、SSE2
> 左記、ではないようです。

うぉ~
有難う御座います、訂正しておきました。
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR