Windows 10 Pro で Radeon HD2xxx / HD3xxx / HD4xxx を使う


 Radeon HD4890 は Windows10 Pro のデフォルトドライバで普通に動きましたので、たぶんLegacyドライバが共通な HD2xxx/HD3xxx/HD4xxx も同様だと思います。

 けれども、Windows10のデフォルトドライバでは CCC ( Catalyst Control Center ) が使えませんから各種設定が出来ません。

 そこで今日一日試行錯誤して CCC を使える様に成りましたので手順を書き残しておきます。この手順を踏まないとWindows10に搭載されているデフォルトドライバが勝手に上書きされてしまいCCCが使えなくなります。(もっとスマートな対処方法があるかもしれませんが・・・)
Win10at10G.jpg

概要:
大まかに言えば下記の3ステップになります。
 ・WindowsUpdateを停止(最後に元に戻します、戻し忘れに御注意下さい)
 ・OSのデフォルトドライバ(GPU と HDオーディオ)を削除
 ・Win7/8用Legacyドライバのインストールと設定(CCCは管理者権限常駐)

下記は、筆者が成功した手順ですが、上の3ステップを実現できれば他の手順でも大丈夫かもしれません。

ステップ1:
 Windows Update サービスを停止&無効にします。停止&無効にすると言っても、既に適用済みのUpdateはそのままになりますし、Legacyドライバを入れた後で元に戻しますので、永続的にWindows Update サービスを止めるのではなく作業の間だけ更新を一時停止します。作業の間にゼロデイアタックを受ける可能性に配慮したい場合はLANケーブルを抜くなどして作業が終わるまでネットから切断しておけば安心です。
 HD4890_WUSTP.jpg
 続いて、[デバイスのインストール設定の変更]を起動して[Windows Update からドライバーソフトウエアをインストールしない]に設定します。但し、これを設定したままですとRadeon以外のドライバも自動更新されませんから今まで通り自分で全てのドライバの更新をする必要がある事を覚えておいて下さい。この設定をしない場合はインストール後に勝手に上書きされますが、後述しますRadeonのドライバプロパティで[ドライバーを元に戻す(R)]ボタンを押して戻せば大丈夫だと思います。

ステップ2:
 デバイスマネージャを起動し、ディスプレイアダプタ -> HD4800を選択してから、表示をデバイス(接続別)に変更。
 HD4890_DVM1.jpg

 HD4800の1行下に表示されているHDオーディオのドライバを削除。その際に、このデバイスのソフトウエアを削除するにもチェックを忘れずに。
 HD4890_DVMDEL.jpg

 続いて本体ドライバのHD4800も削除します。その際にも、このデバイスのソフトウエアを削除するにチェックを忘れずに。
 HD4890_DVMDEL2.jpg

 削除し終えたら再起動します。
 win10SLI5.jpg

ステップ3:
 Legacy Catalyst 13.1 (他のバージョンでも可かも?)をインストールします。
 既に何度かドライバのインストールを試した事が有る場合は、ゴミバイナリや不要な設定が残っていて邪魔されますので、過去にインストールした全てのCCCやインストーラをここで全てアンインストールして再起動してから再度インストールします。13.9以降のドライバやHD5xxx以降のドライバを入れようと試みた事がある場合はアンインストールメニューが表示されない事もありますので、その場合は設定(旧コントロールパネル)を使ってアンインストールします。  HD4890_CCCINST.jpg

 Legacyドライバのインストール完了後に画面右下の通知領域に表示されるアイコンを左ダブルクリック(その他の方法では起動出来ない)でCCCが起動します。
 もしダブルクリックしてCCCアイコンが消えてしまったら、"C:\Program Files (x86)\ATI Technologies\ATI.ACE\Core-Static\CCC.exe"を管理者として起動して少し待つとアイコンが復活しますので再びダブルクリックします。再起動するたびに同様に管理者権限が必要な場合は、管理者権限が必要な常駐アプリはタスクスケジューラでスタートアップさせるを参考にしてCCC.exeを管理者権限の常駐アプリとしてログイン時に起動する設定にしておくと便利です。その際に元々のスタートアップに登録されていたCCC.exeはタスクマネージャのスタートアップタブを使って無効にしておくと良いでしょう。それでも駄目ならCCCをいったんアンインストール(全て削除)して再起動後にステップ2に戻ります。
 HD4890_CCCUP.jpg

後始末:
 ステップ1で停止したWindowsUpdateを元に戻します。
 ・Windows Update サービスを自動(遅延開始)にして再起動します。
 ※:念のため、設定を戻してもドライバが最新ではない事を確認します。
 HD4890_LDV.jpg

 以上で、何度再起動してもCCCの起動とCFXなどの設定が出来る様になりました。あとは、AMDが本気でWindows10用のLegacyドライバを作成・更新してくれるのを待つしかありません。これでも勝手にドライバが上書きされた時は、上の画像でグレーアウトしている[ドライバーを元に戻す(R)]ボタンが有効になると思いますので、このボタンをクリックしてみてください。


ここに至る経緯・・・
 筆者は、いったん9台のPCをWindows7からWindows10へ移行したのですが、個人情報漏洩対策や動かないソフトが有るなどの理由で1台を除いてWindows7に戻しました。その戻せなかった1台(10号機)での話です。

 10号機に搭載しているRadeon HD4890(2枚搭載)はHD解像度で多画面表示する際に重宝していますが、Windows7で普段利用していた際は最大パフォーマンスを振絞る必要が無い為、500MHzにダウンクロックして省電力化(低発熱化)とファンの高回転ノイズを回避していましたが、この設定が出来なくなってしまったのです。

 そこでAMDから対応ドライバをダウンロードしたいのですが、Radeon HD4xxx以前のドライバは一昨年の最終版が出てから更新が途絶えています。

 試しに、OSのデフォルトドライバ(グラボとHDオーディオ及び付随ソフト)を削除後に再起動してWindows8用のドライバをインストールすると普通に動きました、が、ほんの一瞬でOSデフォルトドライバが勝手に上書きされてしまい、CatalystControlCenterが使えるのは運が良くても立ち上げて数秒間だけです。

 せっかく設定が出来るドライバなのに強制上書きされてしまうのはなんとかしたいですよね?

 TechNetでは更新を個別に禁止するツールが公開されていますが、このツールが有効なのはWindowsUpdateの更新のみで、OSのデフォルトドライバには適用出来ませんOrz

 HD4890は放置しておくと何もしなくても80℃以上に温度上昇して冷却ファンが高回転になりうるさいです。しかし500MHzまでダウンクロックしておけば60℃台を低回転ファンでも保つことが出来ますし、たぶん、発熱や消費電力だけでなく寿命も全然違うと思うので、ダウンクロック設定は実現したいのです。

 以前、Windows10 Insideプレビュー版を試した時に似たような問題で対策を考えて自分のブログに掲載していた気がするのですが、どの記事に書いたのか忘れてしまいました・・・

 AMDの公式サイトからはWin10対応ドライバを見付ける事が出来ませんでしたが、USB3.0でお世話になった station driver にて対応ドライバらしきものが公開されていましたので試してみましたが駄目でした。このドライバをインストールしても実際にはデバイスドライバがインストールされません。

 公式のWin7/8用HD4xxx対応レガシードライバをダウンロードして試行錯誤した結果、冒頭の手順でなんとか出来ました。他の手順も色々試しましたが動作したとしてもHDオーディオが機能しなかったり、インストーラが途中でエラーになったりするので、インストールが最後までエラー無しに完了する手順を探ってこうなりました。

 一日これに費やしてしまいましたが・・・


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大変参考になりました!!

HD4550グラボ+Windows7で運用中のデスクトップをWindows10にupdateした際、MS提供のドライバのためかCCCが効かなくなり、スクリーン四隅に「黒い帯」が残り(つまり、映像サイズが小さいまま)、これの解消に四苦八苦しておりました。

このページに行き着き、ほんとに助かりました。
ご指摘の通りの作業で、CCCが動くようになり、画面スケールの変更ができて黒帯を解消できました。ホント、感謝感謝です。

あやうく、amazonでwin10互換の新品グラボをポチるところでした。あぶねぇー。(笑) 

Re: 大変参考になりました!!

テリーさん、はじめまして。

> あやうく、amazonでwin10互換の新品グラボをポチるところでした。あぶねぇー。(笑) 

まぁ、それが目的なんでしょうね。

喜んで頂けて私も嬉しいです。
調子に乗って、Win10まとめページを掲載してみました。

No title

色々調べていたこの記事に辿りつきましたが、やはりいくら無料でもWIN10へのアップデートは見送った方が良いみたいですね…タダより高いものは無いとは正にこの事ですねぇ

Re: No title

> タダより高いものは無いとは正にこの事ですねぇ

ですねぇ、企業が無料で配布する物にも原価や人件費が少なからずかかっています。つまり有料で仕入れて無料で配布している訳ですから、特別な目的が無ければ無料には成り得ない訳で・・・

そういった無料配布物は、概ね『広告宣伝費』として帳簿に記載されます。

助かりました!

私も同じくRadeon4000番台を使っているのですが、Windows10にしたらCCCが起動しなくて困っていました
もう諦めて新しいグラボ買うつもりでしたがこの記事に出会えてよかった!
ありがとうございました

Re: 助かりました!

naoさん、はじめまして。

私は、普段から自分の失敗談や困った出来事を解決した時の記録をブログに書いていますが、それで御役に立ててなによりです。

お礼を頂くと嬉しいもので、ありがとう御座います。

No title

RADEON HD 4770 で上記の内容を参考にうんうん唸りながらやったらできました!

黒い余白が出てしまうのでずっとWindows10にすることを見送っていたのですが、これで心置きなく10にできます!!

私の環境だけかもしれないですが、Windowsデスクトップで左クリック、ディスプレイ設定からの解像度の選択等はできなくなったので注意です。  CCC(AMD VISION Control Center)からは問題なくできますが。

No title

上のコメントについてですが、もう一度試したら何ら問題なくWindowsの方から設定できました。。

Re: No title

ちとせさん、はじめまして。

御役に立ててなによりです。

また遊びに来て下さいね~

かみさまっ!

私もHD4300でWin10にあげたら、スクリーンの周りに黒い枠ができて文字もつぶれていたので、win7にもどしていました。
この記事にそってやってみましたが、ドライバーのインストール時にエラーはありましたが、問題なく動いています。
文字がすっきり読みやすくなって、これから10で使っていきます。
ありがとうございました

Re: かみさまっ!

> ありがとうございました

いえいえ、また遊びに来て下さいね~

参考になりました。

windows10が無料期間も終わりに近き、バグも減ってきた頃かなあと、windows7からUpグレードしました。
現在HD5770を使用中なんですが、「amd-catalyst-15.7.1-win10-64bit」を入れてみても、
再起動するとディスプレイアダプターのドライバが変更されてしまう。
デスクトップを右クリックで「AMD Catalyst Control Center」が出てきませんでした。
自分の使い方では、Maicrosoftのドライバで問題ないかな?とも思ったんですが、
やはり、そこはRADEON。ベンダの提供するものが確実だろうということで、検索でここに至りました。
「デバイスのインストール設定の変更」で「デバイス用に利用可能な製造元のアプリとカスタムアイコンを自動的にダウンロードしますか?」というダイアログで、
○はい(推奨)(Y) ○いいえ(デバイスが適切に機能しない可能性があります)(N) という項目から「○いいえ」を選択し、
デバイスマネージャーからディスプレイアダプターを選び「ドライバーを元に戻す」を選択後、再起動。
もう元に戻らず、CCCが使用出来るようになりました。
ありがとうございました。参考になりました。

一つ質問ですが、
「デバイスのインストール設定の変更」は「○はい」には戻さないんですよね?

Re: 参考になりました。

> windows10が無料期間も終わりに近き、バグも減ってきた頃かなあと、windows7からUpグレードしました。

私も、最近係わった仕事でWin10を入れなければいけない事に成り、Linuxへの移行宣言をしたにもかかわらず、そうもいかない状況です・・・

> 一つ質問ですが、
> 「デバイスのインストール設定の変更」は「○はい」には戻さないんですよね?

そうですね。
戻さなくても問題無いとは思いますが、Radeon以外のドライバも更新されなくなります。

Win10の全自動更新には利点と欠点があります。
利点は、全自動で最新の状態になる事です。
欠点は、最新の状態が最良ではない事です。

最新の状態にするとバグが増えたり問題が起きる事があります。
最新の状態にしないと既知のバグや問題は改善出来ません。

Microsoftの製品は20年前からこの歴史を繰り返し、常にバグと問題を出し続け、技術者を悩ませ続けてきました。

No title

ATi Tray Tool(ATT)はwindows10でも動作するので、
今後またCCCの調子がおかしくなったときは
ATTで微調整してみるのはどうでしょう。

グラボのファン回転数の制御や、電圧の制御や、クロックの制御など、CCCの基本機能は大体ATTでも触れますよ。

Re: No title

> ATi Tray Tool(ATT)はwindows10でも動作するので、

こ、これは非公式ツールですね。

Win10は基本的に使わないのですが、何か有った時の為に覚えておきます。

有り難う御座いました。
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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