Windows 10 Pro で使えなくなったアプリとドライバ


 アプリが動かないのも困りますが、Windows7や8で使えていたデバイスが、Windows10に移行してしばらくすると何の前触れも無しに突如デバイスドライバが強制的に上書きされて使えなくなる仕様があるので致命的な影響を受けるデバイスがあります。実際に筆者の10号機(SuperMicro X7DAL-E)のオンボード音源ドライバが強制上書きされて突如使えなくなり直後にBSODして再起動を繰り返し困りました。
 NVIDIAが以前何度かやらかしたWHQL付きのグラボ破壊ドライバファン停止 196.75電圧強制上昇 320.18 など )の様な物が近い将来に登場して全世界でデバイスが強制破壊される時が来るのではないかと恐怖感が否めません。もしかしたら中国中東を狙い撃ちでデバイス破壊ドライバを強制導入する時が来るかもしれませんし、対象は誰になるか判りません。実質的には配信元であるMSがデバイスと紐づけして個人情報を握っている為任意の標的を攻撃可能になりました。

 と言う事で、前置きが長くなりましたが、使えなくなったアプリとドライバ達です。

1: Intel SSD Toolbox
 Windows10 にアップグレードすると secure erase が利用出来なくなります。Windows8以降でSATAへのアクセス方法が変更になり、その結果利用不可に成った様ですから完全消去はOSの仕様で利用禁止にされた事になります。
 USB-SATA変換器を経由してUSB接続すると secure erase が出来る物が有る様ですが、USB接続した場合に見掛け上は削除出来た様に見えて実際にはファイル削除の様にデータ本体が残ってしまうのでUSB接続で消去すると別のツールでデータを復活出来てしまうので注意が必要です。Intel公認の確実にデータを削除出来るUSB変換器が登場する事を期待しています。現時点では secure erase が確実に出来る保証付き変換器というものは登場していないと思います。
 筆者は謹製ツールで完全削除やファーム更新などが出来る事が最大の理由でIntelのSSDばかり40個ほどを購入してきましたので非常に残念です。ハードウエアRAIDを組んでいますのでTRIMが効きませんから機会があるごとに secure erase で初期化していましたが、今後はどうしようか悩みます。

2: 電卓
 Windows7の電卓はアンインストールされてしまいます。代わりにWindows10の電卓が強制インストールされますが、関数電卓などの使い方が大きく異なる為、とてもストレスを感じますし、急いでいる時は本当に困ります。これに付いてはXPからVistaに移行する時に感じたストレスに近いです。Windows.oldに残っている電卓を起動するとDLL関連のエラーが出ます。(逆に言えば、DLLをなんとかすれば旧電卓が使えるようになるかも?)
 昔のWindowsから同じで使い慣れた電卓を、なぜわざわざ削除するのか全く理解不能です。便利?いいえ不便です。もの凄く不便です。車のアクセルペダルとブレーキペダルが逆に成って、前進と後退ギアが逆になったのと同じくらい不便で危険です。お金の計算などをする際には間違いそうで使いたくありません。

3: RAMMap
 Windows Sysinternals で公開されているMS謹製公式ツールで、動作要件がVista以降として明記されていますが、実際にはWindows8でテーブル構造が変更になった影響で使えなくなるので動作するのはVistaと7(及び同時代のサーバ)限定です。NUMAでのメモリ利用状況を調べてチューニングする時に重宝していたのですが、とても残念です。

4: DVDプレーヤー
 Windows7から移行するとDVDプレイヤー(デコーダ)が削除されDVDが視聴出来なくなります。新しくて快適なWindowsに期待して、さてDVDでも観ようかなぁ~とウキウキ気分で居ると最初から(DVDを入れた瞬間に)気持ちを挫かれます。別途、サードパーティー製のDVDプレーヤーを入手しインストールする必要がありますが、安心して使えるソフトの選定とインストールだけで半日費やす事になり視聴の為の優雅な時間が削られてしまうでしょう。

5: DVDメーカー
 自分で撮影した動画をDVDに焼いておき、リビングなどのDVDプレイヤーで再生していたのですが、これもWindows7からWindows10に移行する時に削除されてしまいましたから、別途、サードパーティー製のソフトを入手しインストールする必要があります。数千円の出費よりも、無難なソフトを比較検討選別してインストールし使い方を新たに覚えなければいけない無駄な労力と時間がもったいないです。なぜかムービーメーカーは継続利用出来ますのでDVDメディアが絡むと削除対象にされ、その結果ネットに誘導しているのかもしれません。

6: Speccy
 CPUの温度や、ファンの回転数などの多くのハードウエアの状態を調べ異常検知に便利なツールですが、Windows10に移行する際に強制的にアンインストールされ使えなくなります。マルウエア判定されたのでしょうか?ほとんどの機能は同等の機能を持つHWMonitorで代用可能かつHWMonitorは削除されず継続利用出来ます。

7: フォルダ内のファイル比較ツール
 Windows10でルートディレクトリを比較するとエラーのダイアログが永遠に出続けます。強制終了以外に回避方法が見つかりませんでした。Windows7では問題なく使っていましたので残念です。

8: SuperMicro X7DAL-E のオンボード オーディオ
 PCを分解してマザーボード上にあるオンボードオーディオをジャンパピンでDisableに切り替えないと、Windows10が突然勝手にドライバを上書きインストールしてBSODを発生し再起動を永遠に繰り返します。オンボードサウンドがWindows10以降は使えませんので別途サウンドカードを購入する必要があります。

9: GeForce 200 シリーズ以前のグラボでのSLI設定
 なんとか非正規の手段で回避する方法を見つけましたが、正規の手段でSLI設定を変更する事が出来ません。また、SLIを利用する設定のまま再起動すると動作が不安定になりますから、シャットダウンする際にはSLIをOFFにする必要があります。

10: Radeon HD2xxx/HD3xxx/HD4xx でのCCC起動と各種設定
 なんとか非正規の手段で回避する方法を見つけましたが、正規の手段でCCC起動と各種設定を変更する事が出来ません。勝手に上書きインストールされるドライバではCFXの設定変更が出来ませんから、CFX設定を変更するには13.4以前のLegacyドライバを非正規のインストール手順で入れるしか今のところ手立てがありません。


感想:
 素人の私が数日利用しただけで、こんなに多くを列記しましたが、マスコミに居るプロのテクニカルライターは恐らくとりあげても1個か2個だと思います。その理由はやはり大手スポンサーであるMSの意向に叛く記事を書くとプロのライターとしては死活問題で明日からクビもあり得る為、使えなくなったアプリやドライバに付いて多くを書く事が出来ないのだと思います。しかしWindows10は既存のメディアを置き換える物ですから、既存のメディアで仕事をしているプロのライターがMSの顔色ばかりを窺っていると自分の縄張りをごっそりMSに奪われ自分で自分の首を絞める結果になると思うのです。



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No title

仕方がないなあ、AMD+Linuxでと思っていたら
昨日のNewsでIntelが16年間もほっぽらかしていた
脆弱性が発見され、AMDも同様なものであると。


こまった、逃げ場なしですがな。

No title

Win8.1(64bit)で起動できてたPhotoshopCS2は起動できませんでした。とっくにサポート外ですが…

Re: No title

> Win8.1(64bit)で起動できてたPhotoshopCS2は起動できませんでした。

CS2 は Windows7 の互換モードで起動すると使えます(検証済)

Re: No title

> こまった、逃げ場なしですがな。

これなんかどうでしょうね?
http://dualsocketworld.blog134.fc2.com/blog-entry-446.html

Re: No title

> 昨日のNewsでIntelが16年間もほっぽらかしていた
> 脆弱性が発見され、AMDも同様なものであると。

SMM Rootkitの事みたいですが、2006年(つまりME-HECIと入れ替わり)には既に指摘されており2008年には脆弱性が実証されている様です。

私は28年くらい前に80386のアセンブラと動作モードを一通り全て勉強した事が有るのですが、SMMで問題になるシステム管理モードは386SLで導入された新しい(筆者にとっては新しい)動作モードですから今まで詳しくは知りませんでした。
逆に言えば80386や386SXには搭載されていない為、オリジナルの80386や386SXにはこの脆弱性は無い事になります。

386SLの発売が1990年で、指摘されたのが2006年なので16年間放置という事でしょうかね・・・

しかしSMMの管理モードが有る事を知り、今まで不可解に思っていたプロテクトモードでのBIOSとの連携動作やVGAメモリが未だに確保される理由が良く判りました。

USBデバイスを挿した時にSMIが発生しUSBのファームへアクセスするとしたら、その際にSMIの管理領域へアクセス出来ますから、USBデバイス上のFirmwareはやりたい放題出来るかもしれません。

この問題を回避するには、2010年以降のCPUか、或いはメモコンレジスタのD_LCKビットをPOST段階でセットすれば良いみたいです。逆に言えばD_LCKビットをセットしていないBIOS/UEFIに脆弱性があるとも言えるのかもしれません。

2010年の境界線にあるCPUは、Westmare / Valencia / nano X2 辺りです。
WestmareにはME-HECIが入っている事を確認済みですから、AMDの猫系APUかBulldozer、VIA nano X2以降にするか、80386まで先祖帰りするか・・・

SMMやME-HECIの脆弱性を塞いであるか否かをチェックできるデバイスもしくはアプリが欲しいですね。

Re: No title

> まるでWindowsは、窓を示唆することから開けっ放しで泥棒さんいらっしゃい状態に。

Windows10のデスクトップ画像を見て、私もそう思いました。

> Nortonの攻撃遮断通知が増え米国から行われているようです。

米国が発信元か、それとも米国を中継しているのか?、本当の発信元に興味がありますね
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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