MRAM躍進の可能性

 東京大学と科学技術振興機構が10月29日に発表した革新的磁気メモリ材料は、自然界に豊富に存在するスズとマンガンの化合物(Mn3Sn)を使った、反強磁性体(隣どうしが互いに逆向きの安定した状態)です。

 この素材のポイントとして・・・

 ・常温で動作
 ・高速で動作
 ・高密度(反強磁性体で隣どうしが反発しない、素子構造が単純)
 ・不揮発で少電力
 ・読み書き動作で劣化しない(超長寿命が期待出来る)
 ・毒性が無い
 ・自然界に豊富に存在し、結晶化が容易、安価(レアメタルではない)

 スズは缶詰めの缶、マンガンは乾電池といった日用品に多く使われている素材で、合金結晶が非常に容易に作成できる為、とても安価に大量生産できそうです。
 
 書き込み動作としてスピン注入磁化反転をするらしいのですが、この部分の研究が未だ残されている様です。逆に言えば、今回の発表は、素材の発見と、読み出し動作に付いての発表です。

 実現(商品化)した場合にDRAMやSRAMの性能(記録密度/読み書き速度/消費電力/寿命)と比べて、どの程度向上するのか知りたいですね。

 可能性として、HDDを超える記録密度と低価格、SSDを超える低消費電力、DRAMやSRAMを超える読み書き速度、永久に近い寿命、などがあるのかもしれず、全ての記憶素子や記録媒体を総入れ替えする可能性さえ見えてきます。

 これがもし、CPUやGPUと同じシリコンチップ上に形成出来るとすれば、L1キャッシュよりも高速かつ、HDDよりも大容量な記憶素子をCPUやGPUに統合出来るかもしれず、3年前の予言が現実になるかもしれません。演算ボトルネックはCPU/GPU間インターコネクトのプロトコル、或いは機械語体系に集約され、x86-64やARMの機械語体系は下位互換の為だけに仮想マシン上のみに存在する過去の遺物と化すかもしれませんね。
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Re: No title

> いよいよ半導体関連も量子の振るまいとも言える領域に

そうですね

半導体自体が量子力学の賜物ではありますが、理論が先で、それを積極的に活用した素材を研究するというアプローチが楽しそうで、研究した人達が羨ましいです。
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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