Windows10 Enterprise 2016 LTSB に付いて考える

->デュアルソケット・ザ・ワールドの目次は こちら へ。
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今回は Windows10 Enterprise LTSB(Long Term Service Branch)に付いて考えてみます。

結論から先に書きますと、スパイ機能は他の Windows10 と同様に健在です

入手する為には最低3台からの導入という条件付きで、かつ、1台3万3千円(無償アップグレード権の対象外)ですから10万円の出費がスタートラインになり、一般の人に勧められる物ではありませんが、広告宣伝や不要アプリ強制インストールなどが無いなどWindows10では一番まともなエディションというのが筆者の感想です。これを普通のWorkstation向けエディションにしろと言いたいですが、スパイウエア入りですから、そのまま使う気にはなりません。

評価版で数日試した結果、

評価出来る点(というより、普通にすべき事)
 1)EdgeやCortanaや洗脳広告宣伝プロパガンダを含まない
 2)勝手にアプリをインストールしない
 ※これらはOSの本来あるべき姿で、Win7まではそうだった。

マイナス評価
 3)他のエディション同様にスパイウエア内蔵
 4)正常動作しているデバイスでもドライバを勝手に更新
 5)GUIがWindows2000/XP/7と異なり学習コストを要する
 6)既存ソフトのうち、動作しないものや使えない機能が有る
 7)個人では購入が難しい

LTSBは、個人でも買えると思いますがボリュームライセンスの購入手続きを最初から自分で対応するのは少し面倒で、Linux+Wineの使い方を覚えるのに必要な時間よりも多くの時間と労力を購入手続きに要すると考えて良いと思います。


下記は、昨日~今朝までこちらの記事に記載していた内容と同じです。

クラウドWatchによりますと「しかしLTSBは、Windows 10の最大の特徴というべき年々の進化を強制的にストップさせたものだ。」という、いかにも広告宣伝が目的のプロのライターが書いたような(まさにそうですが)文言ですが、実際には「しかもLTSBは、Windows 10の悪しき特徴の1つというべき随時導入されるバグや改悪や不要なアプリ導入をストップする本来のOSにあるべき姿に近づく事が出来るWindows10では唯一のエディションだ。」と読まなければいけません。これがメディアリテラシーだと私は思うのです。

更に同記事には「一般的なオフィスで利用するOSなどは、EnterpriseやProを使用すべきだろう。」と書いてありますが、これは明らかな誘導であり、実際には「一般的なオフィスで利用するOSにEnterpriseやProを使用するのは情報弱者であり、一般的なオフィスではLTSB以外のエディションを排除すべきだろう。」と読むべきです。それでもスパイ機能が有る為、LTSBでさえも使うべきではありません。どうしても必要ならスパイ機能を切断出来るファイアーウォールなどを備えたうえで、かつ慎重にWin10を導入しないで業務を継続する方法を先に検討すべきです。

誰も仕事中に勝手にバグや改悪を注入されたいとは思わないでしょうし、一部の物好きや窓際族以外は、仕事中に最新機能を勝手に大量に入れ込まれても迷惑なだけで百害あって一利無しです。

他にも、例えば「Windows 10では、CBやCBBといった猶予期間を設けることで、アップデートを提供直後にインストールするのではなく、トラブルがないか状況を見極めてから、数カ月後にインストールするという方針をとることができる。」これはつまり、常時提供され続ける新しい問題の山を監視し続け、状況を見極め、数ヵ月後のデッドラインまでに業務アプリを絶対に対応・修正しなければ会社の業務を継続出来ないという鬼気迫る状況を永遠に繰り返し続けなければいけないという事なのだ。この人件費はきちんとこなす為には最低でも300万円@月程度になるはずだ。しかも、担当者は徹夜を常時強いられる。それだけの出費を許容し、かつ、ブラック企業の認定を受ける覚悟が無ければ、Windows10を企業に導入すべきではないと思う。

通常のWindows10では、MS側が入れたいアプリを利用者側に断り無しで強制的に勝手に黙ってバグ付きのままインストールして人柱としてバグを潰す為のテスターにされていますが、LTSBのみに限っては、この人柱機能が取り外されていてバグ修正済みアプリを選択して導入出来る仕様になっています。とは言え、デバイスドライバなどは勝手に更新されますし、セキュリティ更新系も勝手に入りますので、全て排除出来る訳ではありません。過去にはGPUを物理的に破壊してしまうバグを内包したドライバが2度ほどリリースされた事実が有りますのでデバイスドライバの自動更新は停止しなければWindows10ではネットに接続したくないですね。

導入コストはLTSBは1本3万3千円ですから私の自作機のうち動作要件を満たす10台全てに入れると33万円以上、3千人以上の規模の企業だと億円+展開費がスタートの出費になりますがMS側はコピーするだけなのでイイ商売ですね・・・

しかし、そもそもCentOS+Windows7(NIC-DISABLE)で必要充分だと思っていますので、私も単なる物好きなのかもしれません。

 
 
 
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No title

Linuxに関してですが、Xpのアップデート終了期の時もそうでしたし、古くはWindows98の時もそうだったのですが、OS以外のアプリ資産の継承に関してLinuxでは意外と敷居が、高かったように思えます。
最近ではVistaの終了でLinux移行という記事(ほぼ日経だけですが)はあまり大きな話にはならないでしょうが、7の終了に関してはかなり大きな事になるだろうとは予測できます。

個人的にはWindows7のルックフィールをもちながら、Wineの標準的な実装と高いレベルでの実現性をもつlinux(あるいはreactOStoittaその他でもいいですが)が、できればよいのかな思っています。

Re: No title

> 誤操作のしやすいインターフェース、うっかりミスでオンになってしまうことから意図的に行っているのではないかと思います。

ですよね・・・

> Linuxのセキュリティ対策ソフトウェアインストールに加え仮想化しその上で起動しているWindowsにもセキュリティ対策ソフトウェアをインストールしなければならずパフォーマンス低下が気になるところですが、AMDの新世代ディアルソケットCPUならば問題ないかも知れません。

やってみた感じではK10やNehalem以降はビジネス系ソフトなら問題無いと思います。

最新3DゲームやHD以上の動画編集、もしくは3D-CADなどでは性能不足を感じるかもしれません。

Re: No title

> OS以外のアプリ資産の継承に関してLinuxでは意外と敷居が、高かったように思えます。

ですね。

MSの強力な営業に対し、誰も何も営業活動しないLinuxは日本の大手企業経営者が認知出来ないからというのが大きいかもしれません。

> Windows7のルックフィールをもちながら、Wineの標準的な実装と高いレベルでの実現性をもつlinux

それは、ある程度の実現性が有ると思います。

Linux+Wine は Windows7と互換性が無い部分が有りますが、
同様に、
Windows10 は Windows7と互換性が無い部分が多々あり、かつ、スパイ内蔵&常時広告宣伝が表示されます。

どちらが良いか?と言えばスパイウエアや広告宣伝機能を内蔵していないLinux+Wineの方が良いと思うのです。


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Re: No title

> コロコロインターフェースや互換性を変えることによりプロパガンダのほかに破壊活動と言える政府機能を停止させることに相当する迷ったり考えたりする隙を与える行為。

ですよね。

Windows9x では動作不良で頻繁にフリーズや再起動していましたが、
Windows10 では使い方が頻繁に変わって使えなくなり、

結局、Windows9x と Windows10 の共通点は、ユーザーにとんでもなく無駄な時間を浪費させ、ストレスを蓄積させ・・・

一番安定していたのはWindows2000と7ではないか?と

> 出来れば、Adobe製品を利用出来る環境があるLinuxなどあれば非常に便利なのですが

うーむ、それですよね。。。
AdobeのソフトってMacOSXで使える訳ですからLinuxへの移植は簡単だと思うのですけどね・・・

No title

昔SuperAsciiって雑誌がありましたね。
20年以上の中に既にWineの事が載っていました。
最初jは16bitアプリをターゲットにしていた記憶があり、Windowsに
比べて一般的な業務用アプリがないUnixマシンで動くためのもの
だったと思います。その後開発のターゲットがUnix→Linuxになった
ことや、32bit版アプリを動かすという事に変わって行きましたね。
当時のターゲットはMSOやCS2だったと記憶があります。
(今から10年ぐらい前ですか)

Lindowsとかもあまりにも互換性が低かったですし、Xpのサポート
切れの頃ですら、Wine上でVBAが動かないなどお粗末な状況が
あったので、日経の煽り記事にかかわらず踏み切れない所が
多かったように思えます。

仕事場ですがLibreofficeを、本部が強く進めてきましたが、他者との
やり取りの関係で不具合が多発したので、MSOに戻った経緯が
あります。


Re: No title

> 仕事場ですがLibreofficeを、本部が強く進めてきましたが、他者との
> やり取りの関係で不具合が多発したので、MSOに戻った経緯が

まぁ、これに終始するんですよね。

Androidタブレットで動作するMS謹製Officeが無料で使えるので不思議に思っていたのですが、つまりLinux向けの移植は完了しているはずで、Ubuntuあたりで動作するバイナリも既に有るはずですが、それを配布しているかどうかは知りません。

Linux+WineでもMS-Office2013が動くらしいですが、未だ試していません。

徳川家康公が居れば、まずは外堀からとOfficeを攻略するかWindowsを攻略するか、両方同時は難しいでしょうね。

No title

Andorid版のofficeはWindowsPhoneの応用のARM版では
ないかとおもうのですね。

10年前にLinux版の一太郎があったこと思い出しましたが
実態としてはWindouws版の一太郎+Wineのような構造だったと
思われます。その後Linuxに投入していない所を見ると
「おいしくない」マーケットなんでしょうし、トラブルがあった場合
責任の所在が特定しにくかったところがあるように思われます。


タダで使えて当然と思っていいる方が多いLinuxユーザーに
adobeが提供するかというと?でしょうね。

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Re: No title

> 10年前にLinux版の一太郎があったこと思い出しましたが

PC98時代には一太郎にお世話になりました。
その前はOASYS

いつの間にかOfficeに統一され不動の地位にしてしまったのは日本の大企業(に売り込んだMS)かもしれませんね。

Re: No title

> Linux毎によって挙動が異なったりするため一元的に扱えないのではないかとも思います。

これは、たぶん国策とか大富豪がパトロンになるとかしてAndroid並みに普及させる操作性を統一したOSを作らないとですね。

TRONもLinux同様にGUIは統一されてない面が有るのですよね。

ネットには接続出来ても、スパイ機能の排除とセキュリティ確保が重要。
Mozillaのマニフェストがなかなか良いのでFireFoxを普段使いのブラウザにしました。
https://www.mozilla.org/ja/about/manifesto/

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Re: No title

> PC-BSDがBSDでは一番簡単ですね。

最近はTrueOSに名前を変えた様ですね。

変わらない環境というものが有ると良いのですが・・・

Re: No title

> 2000Embeddedのラストオーダーは一昨年でした。

これ、20年後でも需要有ると思いますけどね。

> ロジテックなんかはそういうEmbedded組み込み済みPCを販売してますね。
> https://pc.logitec.co.jp/

これイイですね。
シリアル端子付きのタブレットとか素晴らしい!
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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