スパコン20年、ワークステーション3年

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スパコン20年、ワークステーション3年は本当か?を筆者の自作PCを基準にし、検証してみようと思います。

魁??漢塾(Dual Socket7 : 430HX) 1997年 466MFLOPS(MMX 233MHz x2)
 20年前のスパコン 250MFLOPS ( Cray-1 )
 3年後のパソコン 450~1500MFLOPS ( Celeron300A / Coppermine 1GHz )

4号機(Dual Slot1 : 440BX) 1999年 1,350MFLOPS(Celeron300A@450MHz x2)
 20年前のスパコン 630MFLOPS ( HITAC S-810 )
 3年後のパソコン 2,100~6,000MFLOPS ( Tualatin 1.4GHz / Northwood 3GHz )

5号機(Dual Socket A : 760MPX) 2001年 5.6GFLOPS(AthlonMP@1.4GHz x2)
 20年前のスパコン 630MFLOPS ( HITAC S-810 )
 3年後のパソコン 7.6GFLOPS ( Prescott 3.8GHz )

7号機(Dual Socket 603 : i860) 2002年 12GFLOPS(Gallatin x2)
 20年前のスパコン 1.2GFLOPS ( NEC SX-2 )
 3年後のパソコン 12GFLOPS ( Pentium D )

9号機(Dual Socket 940 : nForce3) 2005年 22GFLOPS(Italy x2)
 20年前のスパコン 4GFLOPS ( Cray-2 )
 3年後のパソコン 48GFLOPS ( Core2 Quad )

10号機 ( Dual LGA 771 : i5000x ) 2006年
 48GFLOPS(Woodcrest x2)/1,150GFLOPS(8800GTX x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 4GFLOPS ( Cray-2 )
 3年後のパソコン 53GFLOPS(Nehalem-E)/43GFLOPS (IronLake GPGPU単精度)

15号機( Dual Socket F : nForcePro ) 2008年(2011年購入)
 92GFLOPS(Shanghai x2)/2,126GFLOPS(GTX285 x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 14GFLOPS ( アンリツ QCDPAX )
 3年後のパソコン 158GFLOPS(SandyBridge-E)/130GFLOPS(Sandy GPGPU単精度)

13号機 ( Dual LGA 1366 : i5520 ) 2010年
 144GFLOPS(Westmare-EP x2)/3,160GFLOPS(GTX580 x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 23GFLOPS ( NEC SX-3 )
 3年後のパソコン 172GFLOPS(IvyBridge-E)/640GFLOPS(Haswell GPGPU単精度)

19号機 ( Dual Socket C32 : SR5690 ) 2011年
 179GFLOPS(Valencia x2)/5,406GFLOPS(HD6970 x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 23GFLOPS ( NEC SX-3 )
 3年後のパソコン 384GFLOPS(Haswell-E)/768GFLOPS(Broadwell GPGPU単精度)

20号機 ( Dual Socket G34 : SR5690 ) 2012年(2015年購入)
 358GFLOPS(AbuDhabi x2)/8,192GFLOPS(HD7970 x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 23GFLOPS ( NEC SX-3 )
 3年後のパソコン 384GFLOPS(Haswell-E)/1,324GFLOPS(SkyLake GPGPU単精度)

17号機 ( Dual LGA 2011 : C602 ) 2013年
 480GFLOPS(IvyBridge-EP x2)/10,690GFLOPS(GTX780ti x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 125GFLOPS ( 富士通 数値風洞システム )
 3年後のパソコン 409GFLOPS(Broadwell-E)/883GFLOPS(KabyLake GPGPU単精度)

22号機 ( Dual LGA 3647 : C621 ) 2017年
 3TFLOPS(Skylake-SP HCC x2)/22TFLOPS(GTX1080ti x2 GPGPU単精度)

 20年前のスパコン 1.3TFLOPS ( ASCI Red )
 3年後のパソコン ・・・は未だ登場していません。

結論:
 スパコン20年説はパソコンと比べてだと思いますので、上記の通りデュアルソケットのワークステーションは20年前のスパコンを凌駕し2~10倍の性能を得ています。ワークステーション3年はハイエンドPCと比較しても概ね当たり!?
 クロック戦争が激化した2000年前後は例外的にPCの伸びが異常と言えるかもしれません。

今後の予測:
 初代地球シュミレータ 40TFLOPS 2002年 -> 2020年頃には個人でも
 BlueGene 360TFLOPS 2006年 -> 2025年頃
 初代「京」 10PFLOPS 2011年 -> 2030年頃

 さすがに「京」を超える性能が家庭に降りてくると考えると常軌を逸していると思われるかもしれませんが上記の通り過去20年の歴史を振り返ると充分に有り得る話です。そして地球シュミレータの性能はGPGPUの多連装によって、すぐ手の届く所まで来ています。
 逆に言えば、スパコンから20年後に同等性能が家庭に降りて来なくなった時が歴史の転換点だと思います。その時、何が起きるのでしょうね?スパコンの性能が伸び悩むか?それとも逆か?
 スマホのGPGPU単精度は現在500GFLOPSくらいの様ですからパソコンCPUに匹敵し = 20年前のスパコンに相当しますが、未だ新しい分野なので今後の推移がどうなるかは全く判りませんね。

余談といいますか政治的な何か:
 最近「インテル8080伝説」という本を何となしに読んでいました。著者の方は本来の意味での自作パソコンを実践された方で、その点において私の尊敬と羨望の対象です。
 この本には、スパコンの主流はIntel製のXEONばかりでOpteronが少数あり、他は訳アリで「神威:中国」や「京:日本」などは政治的な思惑で開発されたといった記載を目にしました。しかし、歴史的に見てXEONが主流なのは間違いなく米国政府主導の政治圧力の為せる業です。その意味ではXEONも含めて全ては政府主導の訳アリです。実際は・・・つまり米国政府がコンピュータの市場占有率や性能と製造会社を決定付けていると言っても過言ではありません。中国製スパコンが中国製CPUに成った事も米国政府由来の原因(Intel製品の輸出禁止など)が根っこに有ります。
 スーパー301条や日米スパコン貿易摩擦などの歴史を紐解けば、その根源が米国政府による政治的な圧力である事は動かし様の無い事実であって、これは元をただせば敗戦、更に遡れば人種差別や帝国主義が根っこに有り、戦後に本来とは逆の解釈を強要され植え付けられてきた事で多くの日本人が気付けないばかりか真逆の主張をしています。日本人は元々文字を今とは逆に書いていたのですが、そういった事さえ忘れています。
 技術屋的な視点だけだと、こういった部分が見えませんね。
 V70を使ったSMPでTRONを動かす・・・の様な国産自作を実践する右翼自作erが居ても良いかと・・・
 AMD EPYC がスパコン業界で Intel XEON に全く勝てないとすれば、それは GLOBALFOUNDRIES の主要株主がアラブ系だからとか、もしくは AMD の代表者が中国系だから、或いは AMD の主要株主が白人じゃないから、、、そういった技術とは全く別の理由である可能性が高いのだろうと疑いの目で見ざるを得ません。
 


  
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No title

ワープロ専用機を含めて30年のワシの考えですが

1)1世代前のワークステーション
2)更新は1世代飛ばし(約6年)

よほど重いアプリでもない限り十分だと感じます

Re: No title

> ワープロ専用機を含めて30年のワシの考えですが
>
> 1)1世代前のワークステーション
> 2)更新は1世代飛ばし(約6年)
>
> よほど重いアプリでもない限り十分だと感じます

そうですね。

私の実感としては、7年前に組んだ13号機(Westmare-EP 6Core/12Thread 3GHz x2CPU / PCIe Gen3 x16の2スロット占有4本)でも未だに充分な性能と言えます。
とは言え、13号機はAVXが使えないですからAVX必須のアプリは動きません。そんなアプリは御目にかかった事が無いですが・・・

5年前に組んだ17号機(Sandy-EP 8Core/16Thread 3GHz x2CPU / PCIe Gen3 x16の2スロット占有4本)ではAVXも使えて、他に必要な物が見当たりません。強いて言えばAVX2が使えない事ですが、ベンチマーク以外でAVX2必須アプリなんて存在するのでしょうか???
この機体はIvyBridge-EPの10Core/20Thread 3GHz品に置き換えますが、それで更新終了の予定です。たぶん、あと5年経っても充分使えそうな気がします。

今年から来年前半頃に組む予定の21号/22号は、もしかしたら最後の自作に成るかもしれませんが、その後も期待して次世代を待つ予定です。

Re: No title

> ここに関連しているのかは分かりませんが、PCwatchの企画で福田昭のセミコン業界最前線

私は最近、PC-Watchを見てないので知りませんでした。以前の後藤さんの記事は読んだかもしれません。

> AMD EPYC が何故スパコンでとなるとAMD特有の発熱の多さ

こちらに比較しグラフ化していますが、発熱というかTDPはEPYCの方がXEONより低いです。
ですから、発熱が多いという話しは、誰かがでっちあげてネガティブキャンペーンをしているか、それともTDPが低い前世代CPUを選んで比較しているのだと思います。けれども性能を比較する時は新しXEONにするとか、そういう曲った比較ではないでしょうか?
http://blog-imgs-110.fc2.com/d/u/a/dualsocketworld/CPUTURBOFREQ20175.png

> いずれにせよAMD EPYCは、限られた範囲でしか使われず採用数自体も少ないことからマザーボード類の多様性も期待しないほうが良さそうです。

それはSuperMicroのラインナップを見て実感しています。

H11DSiのマニュアルが未公開な事が気になって未だ発注していませんが、対応TDP/対応CPUが判明すれば既に海外では単品販売も始まっているので即買う予定です。

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Re: No title

> https://sekirintaro.com/jal123/

なかなか興味をそそられますね。
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて20台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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