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Intel VROC + Optane SSD の パフォーマンス

総評として、VROC は所謂ソフトウエアRAIDの域を抜けられていません。4K ランダムアクセス時の IOPS が圧倒的に高い事が最大の売りに成っている Optane SSD の特徴を殺してしまう形になるので、 VROC は、とても残念な RAID です。

■ まず最初に見慣れたCrystalDiskMarkから
最大サイズでやりました。
VROC で RAID を構築すると、体感速度に最も影響する4Kの値が単機の NAND SATA SSD よりも悪い値になってしまいます。これでは 4K を得意とする NVMe Optane SSD で RAID を組む意味が全くありませんね。Areca の RAIDカードに安価な SATA SSD を接続して RAID-6 を構築した方が精神的にも体感的にも快適です。
※この記事の最後に掲載していますが RAID5 で StripeSize をデフォルトの 64K のままにしておけばシーケンシャルのRead計測値はRAID0と同じ値まで向上します(但し4Kの値が若干悪化します)。

No22-VROCCDM1.jpg

下のスクショはCDMで計測中のCPU負荷ですが、RAID構成にどれを選んでも最大45%くらいのCPU負荷になりました。22号機は物理36コアですから4KQ8T8の測定には16コアくらい必要で、逆に言えば16コア以下の場合はCPUがボトルネックになり性能が出ませんし、見て判る通り個々のCPUコアが100%に張り付いていますのでCPUクロックで律速しています。よって、より高クロックのCPUでは高い値が出るでしょう。16コアはQ8T8のT8側、つまり 8スレッド × ( CDMスレッド + ソフトRAIDドライバスレッド ) = 16 コア の計算に成っていると思われます。
No22-VROCCDMCPU.jpg

■ 次にATTO で IOPS を見てみる。
※NTFSは最小アクセス単位が4KBですから、それ以下のサイズ計測は無意味です。
一見して単体のグラフが一番悪い様に見えますが、数字を見るとスケールが10倍になっている事が判ります、つまり、単体の場合は文字通り桁違いに早い為に逆にAutoスケールだとこうなってしまいます。つまり単体の方が圧倒的に良い結果です。
128KB の所にRAIDレベルに関係無く落ち込みが有る理由は判りませんが、単機では落ち込みが無い事からVROCの仕組み上の問題と思われます。

No22-VROCATTO-IOPS1.jpg

■AS SSD では 上記と同じ傾向を再確認
4Kと512Bが概ね同じIOPS値に成るのはNTFSの最小アクセス単位が4Kだからと思われ、逆に言えば4Kのスコアが良い程にアクセスタイムも早く、IOPSも高い値を示す事を意味しています。

速度
No22-VROCASSSD.jpg

IOPS
No22-VROCASSSD-IOPS.jpg

■ 結論として・・・
22号機は Areca が NVMe 対応 RAID カードを作ってくれるまでシステムドライブには Optan 900P 単機にしておくか、やっぱり予定通り VROC で RAID を組むか、で未だ迷っています。障害を2重に防止すると謳われている VROC RAID5 ならば RAID6 に近い耐障害性が得られるのかもしれません。下のスクリーンショットはストライプサイズを64K(デフォルト)に戻して更にQとTの合計を64に統一して計測し直したものです。ストライプ4K設定でも4K性能はあまり変わらない事から、恐らくStorportとNVMe間のプロトコルオーバーヘッドによる遅延が問題と思われ、とは言え4KQ1T1測定時のCPU負荷は1%程度ですのでデバイス調停的な部分で無駄にウエイトが入っている可能性もあります。
No22-VROCCDMszkEd.jpg

こちらは冒頭の計測値とは異なる(Direct I/O のチェックを外した)設定での計測で、実利用ではこちらの値に近い状況になると思われます。
No22-VROCATTO-IOPSs.jpg

Arecaさんには出来れば x16 仕様で御願いしたいですが x8 でもIOPSが良好なRAID6対応のやつを作ってくれそうな気がしているので期待して待っています。Broadcomがチップを売ってくれないとかの理由で作れないのかもしれませんが、それなら悲しいですね。
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Re: No title

> Areca の NVMe 対応 RAID カード対応待ちが良いかと思います。

そうですね、、、
VROCでRAID5を組んで試用してみましたが、CPU負荷が高くなると不安定になるので辞めました。

> Areca製にしたところ発熱から処理が落ちることもなく非常に安定しています。

それは良かったです。
Areca製はオプションでファン有りとファン無しのどちらか選択して注文出来るのですが、最近の市販流通品は概ねファン付きタイプの様です。ファン無しタイプは基本的には別途大型ファンでエアフロー設計からちゃんとしてやらないとなんで組むのがちょっと面倒ですが、ラックマウントタイプの物はそういった構造になっているものが多いですね。
プロフィール

DualSocketTheWorld

Author:DualSocketTheWorld
自作を始めて二十数台目くらいになりますが、最初からデュアルソケット限定(始めた当時はデュアルスロット)で自作しており、近年になってAMD K6を試したくなりSocket7でK6-2+のシングル構成で組んだのがシングル初です(以降、Bull/nano/Ryzenと数台仮組レベルで組んでいます)。

シングルマザー(含:シングルソケットマルチコア)や4ソケット以上の自作は基本的にしませんし、メーカー製PCの改造も基本的にはしません(ノートPCのSSD化くらいはしますが・・・)

基本路線はワークステーションと呼ばれる分野での自作で、OSもWindows系であればProfesionalが主な対象に成ります。

ゲーマーの様なOverClockは行わず、WS路線としてハイエンドCPUとハイエンドGPUの組み合わせで定格或いはDownClockで発熱を抑えつつ、その時のアーキテクチャに置いて爆速かつ静音を目指し、30年以上の長期に渡り稼動状態をキープする事を目指します。

※基本的にリンクフリーです。どこでも自由にどうぞ。

※画像は時々変ります。

※お決まりの文章ですが、改造は個人の責任で行ってください。ここに記載された情報は間違いを含んでいる可能性が有り、それを元に製作や改造などをして失敗しても筆者は一切責任持てませんので悪しからず。

筆者略歴:
小学生時代にゴミ捨て場で拾ったジャンクテレビ数台を分解して部品を取り出し真空管アンプを自作、中学生時代にPC8801mkⅡsrでZ80アセンブラを始める。社会人になって初のプログラムは弾道計算、後に医療系・金融系プログラマ~SEを経て100~200人規模プロジェクトのジェネラルマネジャを数年経験、独立して起業。現在は不動産所得で半引退生活。
(人物特定を避ける目的で一部経歴を変更しています)

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