140W PD3.1 EPR 搭載5機種の比較です。
結論
結論から先に書きますと現時点では Apple 純正品の一択しかないと思います。
そのうえで、あえて1つあげるなら、UGREEN CD289 140W だけは条件付き用途次第で選択肢に成り得ると思われ、その条件は普段は90W以下で利用しスマホやイヤホンも同時に充電したい場合で短時間だけ140Wという条件なら選択肢に入ると思います。
理由1:
Apple純正140W充電器は AVS(Adjustable Voltage Supply:15V以上の任意電圧に対応する機能) に対応していますが、同じ機能に対応している他社製品は Anker 717 Charger のみで、他の機種は互換性の点で難が有ります。
※ AVS は PPS と同種の物として理解しておけば良いと思います(厳密には違います)。
理由2:
Apple純正品は最大負荷で長時間利用し続けても表面温度は最大70℃くらいです、この温度は熱いですが気を付けていれば火傷しませんし、その状態で長時間利用し続けられますが、他の機種は2時間程度で90℃くらいまで温度上昇し、或いは保護回路が作動して充電停止します。爆熱火傷仕様機種(Anker / ADTEC / MATECH)は火傷の危険が高くて筆者的には、お勧めできません、と言うか危険です。何故これでPSE取得できるのか不思議です。 UGREEN は90Wくらいなら長時間70℃以下ですが140W連続ですと1時間前後で70℃超えて保護回路が働いて充電停止しますので火傷の危険は低いですが長時間高負荷だと充電が止まってしまう難点があり、動画の長時間編集などで困るかもしれません。
理由3:
140Wモデルでは Apple も GaN トランジスタを採用している為、他社製品とサイズ・重量の点で有意な差がありません。唯一有意な差が有ると言える Anker 717 Charger は理由2で書いた通り温度上昇が激しく火傷の危険があり、お勧めできません。Apple 純正品は96Wまではシリコントランジスタでしたが140WではAppleもGaNトランジスタを搭載している為、他社が純正品に勝つ為には価格勝負(但し爆熱火傷仕様もしくは短時間で保護回路作動して充電停止)の方向しかないと思いますが、逆に小型ではなく大きくしてヒートシンクを表面露出させて排熱効率を高め低温長寿命を狙う方向性の品があっても良いと思います。
比較:
① Apple 140W USB-C PowerAdapter
② ADTEC APD-V140AC2-wC24
③ UGREEN Nexode 140W CD289
④ MATECH Sonicharge 140W
⑤ Anker 717 Charger 140W







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